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短編アニメ「九十九」が第86回米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネート作品として選出されたことがわかった。
「九十九」(英語タイトル:「POSSESSIONS」)は、2013年7月に公開されたオムニバスアニメ映画「SHORT PEACE」の一編。OVA「FREEDOM」などで知られる森田修平さんが監督を務めた14分の短編アニメで、18世紀の日本を舞台に「ものに魂が宿る」というテーマのもと、1人の男とモノノケたちの交流を描いている。また、日本画的な表現と3DCGを融合させた斬新な映像美も大きな特徴といえる。
今回、第86回米国アカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされたことが明らかに。日本人監督作品の同部門ノミネートは、第81回(2008年)で最優秀賞を受賞した「つみきのいえ」(監督:加藤久仁)以来、5年ぶり。ちなみに、「SHORT PEACE」は、2012年アヌシー国際アニメーション映画祭ショートフィルム部門に選出され、第16回文化庁メディア芸術祭でもアニメーション部門の推薦作品に選定されるなど、すでに国内外で高く評価されている。
なお、長編アニメーション部門では、ジブリ作品「風立ちぬ」がノミネートされている。同作の監督を務めた宮崎駿さんとしては、最優秀賞を受賞した「千と千尋の神隠し」と「ハウルの動く城」以来、3度目のノミネート。各賞が発表される授賞式は、3月3日に米ハリウッドで行われる。
・森田修平コメント
『九十九』は"自分らしい作品とは何か?"と、ここ数年迷い考えた末、やっと素直に描けたと実感した作品です。日本では、この様なショートの作品はなかなか陽の目を見ることが難しく、制作も困難な状況の中、こうしてノミネートされ注目を浴びることができ、一人でも多くの方に見てもらえる事を嬉しく思います。