「魔法少女にあこがれて」という題名がいい。
シンプルだ。
昔「不良少女にあこがれて」みたいな歌あったな
と思って調べたら、
真璃子「不良少女にもなれなくて」(1986年)だった。
「あこがれて」じゃない。
本作は放映前月の時点で『僕ヤバ2』などと一緒に
観たい作品第一候補だった。
『まどマギ』をヒネってパロったような人を食った内容。
絵柄もメリハリがあっていい。ダーク・パロディ・ファンタジー。
キュゥべえばりヴェナリータが後ろから現れた時は
目をむいた。「マスコット的なやつ」
「常識にとらわれるのはナンセンスさ」ってねえ。
目が覚めて、夢だと一瞬安堵するシーンは
まんま『まどマギ』だし。
お色気シーンもあるけど、
そんなのなくても充分面白いから
サービス精神てんこ盛りで偉いなあって思ってる。
(原作にはない)
「認識阻害の魔法で守られてるさかい、
変身されたら誰だか分からへんよ」
という薫子の設定解説も親切だ(原作にない)。
教室では『ポプテピピック』の後ろ姿も登場。
(これも原作にない。竹書房がらみか)
「なんでいるんですかぁ。昨日ちゃんとお断り
したじゃないですかぁ」
「おしり…出してもらえますか…?」
「ど…どうも…魔法少女の皆さん…」
谷川ニコ『私がモテないのは』を彷彿する
ヒロイン柊うてな。
和泉風花の腑抜けた声がうまい。
一筋縄でいかない個性的なキャラたち、素晴らしい。