あおひなさんの評価レビュー

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見る人によって結末の捉え方が異なるアニメ

観賞手段:テレビ、ビデオ/DVD、BD
ネタバレ
友人に勧められて見たアニメ、私にとってはかなり衝撃を受けた。
設定がやや分かりづらい部分があってストーリー序盤はひたすら頭に?が浮かぶ状態。
様々なキャラクター視点での現在と回想シーンが織り交ぜられていて、少しでも重要な言葉や場面を見逃すと脳内でうまくつながっていかないから要注意。
解説を見ていないからほんとのとこは分からないけど、主軸となるキャラクター以外はピクトグラム表現されていて、いかに描くキャラクターを減らせるかの戦いのように感じられた。
でもそれが逆に斬新で面白かった(笑)

このアニメは見る人によって解釈が変わる部分がたくさんあるアニメだと感じていて、ここからは個人的な解釈↓

これは一見愛し合っているのは陽毬と冠葉、昌馬と苹果、に見えるけど、私の解釈だと「冠葉→陽毬」「昌馬→←陽毬」「苹果→昌馬」って感じ。
冠葉は陽毬を本当の意味で愛しているけど陽毬が冠葉に抱いているのは兄弟愛(敬愛)のようなもの、昌馬は幼い頃に運命の果実を分けた唯一無二の運命の人、苹果に関しては終盤に昌馬が「愛してる」と残して消滅するけど恋愛感情の意味ではなく苹果へのせめてもの償いのように感じた。

最後の最後に息のない陽毬を抱きかかえて消滅したのは冠葉のほうで、苹果を庇って自分の罰を受け止めたのが昌馬だったから人によっては感じ方が変わるかもしれない。

あと結末に関しても、兄弟である事実や記憶がなくなるし、昌馬と陽毬は結ばれないし、私は切ないバッドエンドだと思ったけど、「みんな生きてるしハッピーエンドじゃん」って思う人もいるだろうから、これは見る人によって分かれるアニメ。

相対性理論さんがとても好きだからやくしまるえつこさんが歌う脱力感のある音楽がアニメに合っているし、設定を飲み込めればすごく面白いアニメ。
あおひな
あおひな
ストーリー
4.0
作画
5.0
キャラクター
4.0
音楽
5.0
オリジナリティ
4.0
演出
4.0
声優
3.5
5.0
満足度 4.5
いいね(0) 2019-02-10 16:56:14

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