なんとなく全体を流れる雰囲気からして、ハッピーエンドはないんだろうなとは思ってましたが、終盤まさかまさかの皆殺し状態。しかも、モビルスーツ戦での戦死であれば、ロボットアニメとしてはまだカッコつくのだが、いきなり街で打たれて死亡とか、単なるギャング映画って感じ。
で、最終的に、鉄華団は歴史の狭間で翻弄されたかわいそうな子供達(オルフェンズ=スペースデブリ)というオチで、最終的な敵となったギャラルホルンのラスタル・エリオンは生き残り、融和する。まあ、戦争なんてそんなもんかもしれないけど、大義が滅んで、そうでない大人が生き残るってストーリーは、あまりにも夢がなさ過ぎる。
そうでなくても、ギャラルホルン内部の派閥抗争みたいなのが、わかりづらく、2期はいったい鉄華団は何のために戦ってるのかよくわからない構造だったわけだが、ギャラル側の唐突な裏切りと、ファリドさんの暴走で、本当に終盤はやけのやんぱち状態になってしまった感あり。
ただ、最後のまとめ方は割と悪くなくて、未来へのかすかな希望と、その陰で散っていった同士達というラストシーンには若干ジンとくるものがあった。なので、駄作というほどではないのだが、もう少しやりようはあったんじゃないかという残念な思いで、この評価。今期一番の残念賞!