締め方の誤り #kumamiko
観賞手段:テレビ、動画サイト
田舎を舞台のコメディ作品としてそこそこのヒット作を狙える位置にありながら、締め括りのオリジナルエピソードの挿入と、締め括る原作シーンの選択と脚色加減を誤り、一気にチャンスを逃してしまった作品。
過疎の熊手村の山奥の社に住む、人語を解し情報通でIT機器に馴染む熊と、共に育った可愛いけどコンプレックス過剰な巫女娘。まるで心配症の兄と我儘で内弁慶な妹のような彼らの田舎生活コメディで進んだ中盤までは高評価だったが、村おこしの為のろこどる展開はまったくもって余計だったし、最後の一連のシーンは原作通りの展開をなぞってはいたものの、その前に積み上げた余計なシーンと、原作ではギャグ的な流れの中であったのがラストシーンにチョイスされた為に笑える印象が無く、むしろ怖い深読みがなされるような反響を誘発し、一気に評判を落としてしまった。
原作の何がどういうふうに読者に受けているのか、正確に把握仕切れていなかったのであろう。良かった部分もあっただけに残念である。
- ストーリー
- 3.0
- 作画
- 4.5
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 4.0
- オリジナリティ
- 4.5
- 演出
- 3.0
- 声優
- 5.0
- 歌
- 5.0
満足度
3.5
いいね(0)
2016-06-26 11:06:01