事前に期待し過ぎたところがありました。
観賞手段:動画サイト
TVアニメの頃から聖闘士星矢が好きな古参アニメファンです。
黄金聖闘士が主役で、しかも声優はできる限り過去のオリジナルキャストで!!という触れ込みで一気に惚れて第1話配信前からワクワクしていました。…これが間違いの元。
当たり前ですが、どうしても旧作と比べてしまうので辛口になってしまいます。以下の意見は完全に主観が入ってますので、参考程度でお願いします。
評価できる点
1.声優はできる限り過去の作品で演じたオリジナルキャストを採用している。
ミロが池田さん→関さん、サガが曽我部さん→置鮎さん等、様々な理由でTVシリーズからOVA冥界編において変わった方々はいますが、基本的には今までのシリーズで演じられた方がやっておられるので、昔からのファンは嬉しいです。
2.舞台が北欧アスガルド。
TVアニメシリーズにおいて劇場版第2作『神々の熱き闘い』と黄金十二宮編後に放送された、原作に無いアニメオリジナルの設定を上手く使っている。(自分が北欧神話をベースにしたアスガルド編が好きなので好意的に見てますが、これが苦手な人はまずNGかと思います。)
今回は『神々の熱き闘い』ではなく、TVシリーズのアスガルド編の設定が引き継がれています。
3.OP主題歌に聖闘士神話を採用して、旧TVシリーズファンが作品世界に入り込みやすくしている。
4.黄金聖衣の神聖衣化。
デザインの好き嫌いはあるでしょうが、ここに来て新しい黄金聖衣が見られるのは嬉しいですね。ちゃんと玩具化もするみたいですし。
ただ、ちょっとゴテゴテしすぎかなー?という気はします。
と、こんなところでしょうか。
評価ができない点
1.聖闘士星矢なのに、必殺技含めた戦闘シーンの演出が稚拙。
バトルアニメの醍醐味である戦闘シーンの演出がとにかく酷い。まず、撃つ前のタメが短く、派手さが無い。収録時間の制限もあるだろうけれど、明らかに蛇足な会話シーンなどがあるので、戦闘シーンは丁寧に描いて欲しい。
2.作画が雑。
現在の他のアニメをあまり見ていないので、これが普通レベルだと言われればそれまでなのですが、とにかく動きや表情が雑に感じられます。
3.新神闘士が魅力的に感じられない。
黄金聖闘士に焦点を当てるためなのか、一新された7人の神闘士のキャラがあまりにも薄い。この辺りはオメガっぽい作りをしているのか、中途半端な美形キャラと、性格悪いブサキャラがずらり。オーディンの地上代行者の為に闘う崇高な戦士のイメージは皆無です。
4.せっかくOP曲に聖闘士神話を使っているのに、歌い手が違う。
…これは完全に趣味ですが、旧作からのファンとしては現代のアレンジで影山さんに歌っていただきたかった。全く馴染めません。
EDの方は新曲ですので、すんなりと受け入れられました。バラード調でなかなかカッコ良い曲です。
5.黄金聖闘士のキャラクターが破綻している。
正直これが一番ガッカリした点かもしれません。
現在、6話まで視聴しましたが、青銅の星矢たちとは違い、黄金聖闘士は聖闘士の頂点に君臨する存在。それを主人公に据えるために、ワザと人間的に未熟にしているのが見え見えで怒りすら覚えます。特に物語を紡ぐアイオリアは酷いです。恐らくは人間としての成長を見せたいのかもしれませんが、キャラクターの性格を変えてまでやることじゃないかと。
頂点に君臨する黄金聖闘士の高貴なる闘いを期待した人間としては、本当にガッカリです。
以上の点から、かなりシビアな感想を持ちました。
webアニメで良かったです。というか、これを発売するつもりなら、もう少し頑張っていただきたいなぁというのが正直なところです。
製作費や時間の都合があるのかもしれませんが、視聴者、購入者にとっては出来上がった作品が全て。
ファンなので最後までは見たいと思っていますが、最終話までにひとつでも「おおーっ!」とか、「カッコイイ!!」と感じさせていただけるシーンが欲しいです。
ファン以外の人は…見なくてもいいと思います。たぶんここから入っても、TVシリーズを知らないと楽しめません。
- ストーリー
- 3.0
- 作画
- 1.5
- キャラクター
- 1.5
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 2.0
- 演出
- 1.0
- 声優
- 5.0
- 歌
- 2.0
満足度
2.0
いいね(0)
2015-06-29 05:08:14