鋼の錬金術師、といってハガレンねーと反応する方もかなり多いこのアニメ。一大ブームを巻き起こしたこのアニメも、2003年放送で11年も前なんだと驚きました。
今は進撃の巨人や東京グールなんかでも多様化されていますが、当時あまりなかった血や残酷な表現で衝撃だった第一話を見たときの印象が強いです。
小さな兄弟が死んでしまった母親を生き返らせたくて失った体を取り戻すため旅をする話、という重いテーマですが、主人公のエドと弟のアルの明るいキャラクターやギャグシーン(低身長を人に揶揄されるとキレるなど、お決まりのシーンが多いのですが毎回反応が違っていて面白いです)が話をマイルドにしています。
ただエドとアルが冒険していく物語というわけではなく、「立って歩け、前へ進め。お前には立派な足がついているじゃないか」等心に残る名言があるのも魅力だと思います。
エドとアルの周りには幼馴染の機械オタク少女で勝気だけど素直になるとかわいい性格のウィンリィや、野心家で実力者にもかかわらず、雨の日は無能と言われる軍の上司マスタング大佐と司令部の部下たち、愛妻家&子煩悩で暇さえあれば家族自慢してくるいいパパヒューズ中佐、筋肉がステキな感激家アームストロング少佐、怖いけれど優しい強い女性なエドとアルの錬金術の師匠など、個性的で頼りになるキャラクターばかりです。
物語の終盤は人造人間ホムンクルスと、軍とを絡めた国家のナゾに迫る展開になっていきますが、原作漫画やリメイクのアニメとは違ったオリジナル展開になっていくので漫画を読んだ人も新たに楽しめると思います。