新作プラモ用水性マーカー「ミスターホビーマーカー 」レビュー! お手軽にメタリック&ウェザリング塗装をしよう! 【工具道!第25回】

2024年05月15日 17:000

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こんにちは、カリヤスです! 今回皆さんにご紹介するのは、GSIクレオスから発売中の「ミスターホビーマーカー」 です!

「ミスターホビーマーカー」 は新しく登場したプラモ用水性マーカーで、第1弾はゴールド、シルバー、カッパー、ガンメタリック、焼鉄色のメタリックカラー5種+ぼかしペンの全6種!

 

各色とも公式価格は330円(税込)とお手頃なお値段。6種がセットになった「メタリックセット」(税込で1,980円)も発売中です。

初めてのメタリック塗装にも最適!

 

本マーカーは水性なので、まず臭いが気にならないし、扱いも簡単。さらに、ペン先が「細」と「筆」のツインタイプなので、うまく使い分ければ多彩な塗装が可能です!

 

  

ペン先(細)。固めの穂先で、小さいパーツへの塗装はもちろん、チョンチョンと先端でつっつくように塗れば、塗装がはげた雰囲気も再現可能だ。

 

 

ペン先(筆)。少し柔らかめの穂先で、ビン入り水性塗料を筆塗りするような感覚で、塗装やスミ入れが可能だ。

 

 

ちなみに、本マーカーはガンダムマーカーとは太さやデザインが異なるので、「ガンダムマーカーエアブラシシステム」に装着することはできない。うっかり、全体塗装用に買ってしまわないように注意!


さっそく使ってみた!

 

100均で売ってる白いプラスプーンを使って、試し塗りしてみた。まずは、筆の使い心地をチェック!

 

 

ゴールドのペン先(細)で右半分に、ペン先(筆)で左半分に落書き。どちらのペン先もサラサラと描きやすく、塗料の発色も良好!

 

 

今度は、ぼかしペンを使用。少しずつ塗装を溶かしてくれるので、細かな修正もラクラク!

 

 

ぼかしペンのペン先は少しずつ汚れていくので、使い終わるごとにティッシュやキムワイプなどにペン先を押しつけてキレイにしてあげよう。

 

動画はこちらから!

各色の輝きをチェック!

 

続いて、広範囲の塗装でキレイに発色させるためにどうすべきか、ゴールドで下地と塗り重ねの比較実験をしてみました。

 

 

当連載でしばしば登場する、クレオスの水性ブラックサーフェイサー(黒サフ)。水性なので臭いも気にならないし、塗膜の強さもラッカー系サーフェイサーに引けを取らないスグレモノ! ビン入りタイプもあるので、用途に合わせて使い分けよう!

 

 

プラスプーンをマスキングし、下半分だけ黒サフを吹き付けました。黒下地は、メタリックカラーの発色を良くする効果があるので、よく使われています。

 

 

乾燥したのを確認したら、各色のペン先(筆)で、全体をぬりぬり。ちなみに、発色の違いを確認するために左半分は一度だけ、右半分は軽く乾燥させながら計3回塗り重ねました。これで実験完了!

 

 

左下(黒下地+一度塗り)……下地が透けてしまってダメ。

左上(下地なし+一度塗り)……発色は悪くないが、塗りムラが目立つ。

右下(黒下地+3度塗り)……少し下地が透けて、重みのある金色。

右上(下地なし+3度塗り)……自然で美しい金色。

 

という結果になりました。やはり一度ではなく、数回塗り重ねる方がキレイに発色してくれますね。

 

そして、ゴールド以外の色も同じように塗装してみたので、結果を見ていきましょう!

 

 

アルミ素材の再現にピッタリのシルバー。右上に比べて右下は、下地が少し透けていて重厚感のあるメタル感が出ていますね。

 

 

銅線やメカ内部パーツの塗装で役立つカッパー。右上、右下どちらもあまり差がないように見えますね。

 

 

落ち着きのあるスチールっぽさを表現できるガンメタリック。カッパー同様、右上、右下どちらもあまり差がないように見えますね。

 

 

マフラーやバーニア部分の塗装で活躍する焼鉄色。やはりこちらも、右上、右下どちらもあまり差がないように感じます。

 

ちなみに、発色とは別に塗膜の強さをチェックすべく、表面をツメでカリカリと傷つけてみたのですが……

 

 

下地なしの上半分はすぐに塗装がはがれてしまいましたが、下地ありの下半分は少し表面が薄くなったものの、塗装ははがれませんでした!

結論

 

・広範囲を塗装する場合は、数回塗り重ねた方がムラも少なく、キレイに発色してくれる。

・ゴールドとシルバーは、下地が白だと鮮やか、黒だと少し重厚感が出る。その他の色はそこまで差は出ない。

・下地にサフを使うと、塗膜が強くなる。塗装後に軽くぶつけても、安心。

 

といったところでしょうか。まとめると、

 

「下地にサフを吹き付けた上から、数回塗り重ねるのがベスト。サフの色は、ゴールドかシルバーで重厚感を出したい時は黒を使用。それ以外は白やグレーでもOK!」

 

ということになるでしょう。もちろん、塗装の仕方や塗り重ねる回数などによって、微妙な差異は出るはずですので、あくまで参考程度に!

 

動画はこちらから!

 

実際に塗ってみた!

 

最後に、実際のプラモを使った塗装例を見てみましょう。

 

 

こちらは、HGグフのヒートロッド。そのままだとプラスチック感がありますので、シルバーで塗装してみましょう。

 

 

下地は無しで、ペン先(筆)を使って塗ります。広い面積を塗るわけではないので、塗りムラは気にせずにどんどん塗ってしまいましょう!

 

 

先っぽだけ塗ってみましたが、一気に金属感が出てきてカッコよくなりましたね! ガンダムやメカキットの武器パーツは、オーバーなぐらいメタリックに塗っても大丈夫。シルバーでも違和感なしですね!

 

 

そして、こちらは1/72スケールのシャーマン戦車。すでに塗装&ウェザリング済みではあるのですが、金属感が足りなく感じたので再塗装(リペイント)しちゃいます!

 

 

キャタピラの鉄部分に、ガンメタリックのペン先(細)でチマチマとアクセントを入れていきます。地味な作業ではありますが、これが大事なんですね!

 

 

完成! ゴム部分、土汚れ、金属部分のそれぞれの質感の違いをうまく演出することができました!  わざわざ筆で塗るのが面倒な時に、マーカー1本で気楽にアクセントを入れられるのは便利ですね!

 

動画はこちらから!

 

さて、いかがでしたでしょうか? これからメタリックカラーのバリエーションが充実してくると嬉しいですね! それでは、またお会いしましょう~♪

【製品情報】

■ミスターホビーマーカー メタリックセット
・発売中
・価格:1,980円(税込)
・メーカー:CSIクレオス

■ミスターホビーマーカー 各色(ゴールド、シルバー、カッパー、ガンメタリック、焼鉄色、ぼかしペン)
・発売中
・価格:各330円(税込)
・メーカー:CSIクレオス

カリヤス

カリヤス

エンタメ、ホビー系ライター。模型、ジオラマ、フィギュアなどが大好物で、プラモデルやミニチュアの作例の他、工具レビューや各種取材を担当。将来の目標は、個展を開くこと!

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