最終的には上手く纏まったと思うのですが、今どきの作品としては展開がちょっと単純すぎたように感じる部分もありました。
あのヤッターマンの正当な続編であるにもかかわらず、初めに見えてくるのは貧しい生活。病気になっても治療できず、主人公の母親が亡くなってしまう。そんな厳しい生活をしているのは、未だにドロンボーの子孫という理由で差別されているからなのかとか、どんなにヤッターマンが優れていても子孫が無能である結果なのかとか、いろいろ想像していました。正直、ドクロベエが勝って支配していただけでしたというのは、想像したことはあっても、あまりに単純過ぎて真っ先に頭のなかから除外されていた展開でした。
ある意味想像を超えた展開とも言えますし、前作ヤッターマンのように絶対悪を倒す明解なストーリーアニメと考えれば比較的好評に捉えられるのですが、そうなると中盤の蛇足感が気になってしまいます。そう感じてしまうのは恐らく私が前作をほとんど見たことがなく、往年のファン向けサービスシーンが理解できないせいかもしれません。
最終話は制作が間に合わなかったのか、繰り返しが多くて残念でした。一瞬テレビが壊れたのかと思いました。