「NVIDIA GRAPHICS PLUS」イベントレポート! 超解像ソフトや立体視システムをアピール

2009年04月01日 19:300

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akiba20090328__478s.jpgNVIDIA主催のユーザ向けイベント「NVIDIA GRAPHICS PLUS - Enjoy Spring ! -」が28日(土)、秋葉原のCAFFE SOLARE(カフェソラーレ)リナックスカフェ秋葉原店で開催された。


本イベントは、同社のGPGPU技術「CUDA」「PhysX」などを活用した紹介イベント。3D立体視システム「GeForce 3D Vision(以下、3D Vision)」や、超解像ソフトウェア「vReveal」、PhysX対応のゲームソフト「ミラーズエッジ」など、具体的なシステム・ソフトウェアを例に取り上げながら各ソリューションの特徴を紹介した。

最初のセッションでは、NVIDIAの福田登氏が登場。PhysX、vReveal、3D Visionの3つを中心に紹介が行なわれた。そのなかでも特徴的だったのは、vRevealと3D Vision。vRevealは、低画質な動画を高画質動画へ補正処理する超解像ソフトウェア。3月24日にリリースされCUDAに対応するGeForce 8シリーズ以上のGPUを搭載しているPCで利用可能だ。

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低画質な動画を高画質化するという動画ソフト。CUDAに対応しており、高速な処理速度が特徴という

このソフトは、vRevealのオフィシャルサイトからダウンロード可能(1ヶ月無料利用できる体験版)で、そのパフォーマンスの高さを確認できる。製品版は49.9ドルになり今後日本語版なども提供予定という。なお、パフォーマンスについては「CUDA対応GPUであれば5倍高速」(福田氏)とのことで、CUDAの実力を見るソフトウェアとしてはなかなかに注目の集まりそうなソフトウェアとなっている。

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福田氏が紹介したvRevealの画面。実際に複数の動画を処理する映像が表示され、ノイズや明るさ、シャープなどを調整して見せた。また、処理した動画は保存することも可能という

akiba20090328__514.jpg次に福田氏は、3D Visionについて解説。本セッションのなかで最も多い時間が割り当てられ、3D Visionの概要や構成を語った。

3D Visionは、GeForce 8800GT以上のGPU+立体視用ワイヤレスメガネと送受信機セット「3D Vision for GeForce」+120Hz表示に対応したディスプレイからなるシステム。すでに多数の市販ゲームが対応していることや、アメリカでは3D映画館がブームになっていることなどを伝え、3D Visionの面白さをアピールした。

セッション中には、3D Visionに対応したプロジェクタを使用して、いろいろな映像例を提示。大画面ならではの魅力と多人数での視聴も可能と語った。また、会場内には3D Visionが体験できるゲームPCなども用意されていた。

なお、販売時期については対応ディスプレイ(SAMSUNG製)が4月中、3D Visionについても同時期を予定しているという。

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ワイヤレスメガネの仕様 3D Visionの仕様
提示された映像例

次にクリエイターからみた3D Visionをイーフロンティアの園田浩二氏が解説。園田氏は、同社が開発している3Dソフトウェア「Shade」の開発に携わっている人物のひとりで、”Shadeの神様”と呼ばれるほどの有名人。

セッションでは、3D Visionに対応した映像をリアルタイムでレンダリングし、その操作方法やコツなどを紹介した。なお、セッションの内容は同社ウェブに公開している「立体視マニアックス」というページに沿ったものとのことで、気になる人はチェックしてみるといいだろう。

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園田浩二氏 艦隊をレンダリングしている模様
Shade使用暦3年目の人が作ったという男性をモチーフにした立体視コンテンツ

そのほか会場では、PhysXに対応したエレクトロニック・アーツのゲーム「ミラーズエッジ」の紹介やメディア対抗ゲーム大会、LoiLo製動画編集ソフトウェア「LoiLoScope」の解説、新製品の展示などが行なわれた。

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エレクトロニック・アーツ「ミラーズエッジ」 PhysX有効時のリアルな描写
メディア対抗ゲーム大会
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ロイロの杉山竜太郎氏  今回、動画編集ソフトウェアとしては世界初になるというPure Video HD対応アップデートを紹介。そのほかにも新たに搭載された新機能や、近日中に大幅なアップデートを行なうとアナウンスした
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各社のGeForce GTS 250ビデオカード 「GeForce GTX 280M」をNVIDIA SLI構成で搭載するというユニットコム「Progress UXT」
PhysX体験コーナー
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会場内には「ION」プラットフォームのデモ機が用意され、CPU「Atom」+チップセット「NVIDIA GeForce 9400 GM」という構成で常時ブルーレイの再生デモを行なっていた。再生自体は非常にスムースな印象を受けた

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【取材協力ショップ】:CAFFE SOLARE(カフェソラーレ)リナックスカフェ秋葉原店

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