「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」セミナーレポート! 3TB HDDの解説も

2010年11月07日 23:450

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「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」セミナーレポート! 3TB HDDの解説も6日に引き続き、自作PCの総合イベント「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」がベルサール秋葉原で開催された。



「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」開催! 未発売製品が多数展示


「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」は、自作パソコン初心者から上級者までが楽しめる、自作PCの総合イベント。会場では、各種新製品の展示をはじめ、Intel、AMD、NVIDIAといったメーカーによるセミナーも開催された。本記事では、会場内で行われたメーカーセミナーに焦点を当ててお伝えする。

注目のセミナーは、展示ブースでも多くの人を集めていたWesternDigital。セミナー内容も展示ブースと連動した容量3TBの3.5インチHDD「WD30EZRS」についてで、その解説が主に行われた。

解説を担当したのは、同社のマーケティングマネージャー 澤田直樹氏。同氏はまず、WD30EZRSのスペックについて触れ、750GBというプラッタ容量やディスク回転数などを説明。とくに回転数のことでは、速さの大きさより、プラッタあたりの容量(面密度)の高さが転送速度向上にもかかわる重要な要素とアピールした。

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また、大容量プラッタを少数搭載することで、低発熱や高い静音性のメリットもあるとし、環境やお財布にとっても優しいエコを実現できると語った。

ただし、3TBの導入には注意点もあり、それらを説明する場面も。とくに、マザーボードによっては、正しく認識できない場合もあるとしており、その例をスライドで紹介した。また、対応OSがWindows Vista/7(起動ドライブは64bit限定で、それと対応マザーが必要)以上であることなどもあわせて説明。このほかにも、ドライブ構造をMBR→GPTに変換する必要があることを解説した。

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マザーボードによって容量の認識が異なる例。SATAドライバのバージョンによっては、こういった正しい容量を認識できないこともあるという。そのためインターフェイスカードの販売も予定されている

インターフェイスカード

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ドライブ構造がMBRだと2TBと746GBというパーティション構成で認識。3TBを認識するためには、対応するGUIDパーティションテーブル(GPT)への変更が必要になる

同社が計測したという転送速度の一例

Windowsの場合、対応OSは7とVistaに限定。起動ドライブとして使用する場合は先ほど挙げたOSの64bit版だけとされている。ちなみに、Windows XPにつなげると、746GBとして認識するという


そのほかのセミナーは以下のとおり。

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OCZ/アスク 山本 操氏
OCZは、先日発表されたばかりのSSDを紹介。PCI Express x4接続となる「RevoDrive X2」と、独自の転送方式を採用したIBIS(アイビス)と呼ばれる製品の2モデル。RevoDrive X2は、すでに発売されているRevoDriveの上位モデルで、従来では2個しか搭載していなかったSandForce製コントローラーを4個搭載し、転送速度を強化しているのが特徴。転送速度はリード最大740MB/s、ライト最大720MB/s(いずれも240GB以上のモデル)で、ラインアップは100GB/160GB/240GB/360GB/480GB/720GB/960GB。一方の「IBIS」は、最大20GbpsというOCZ独自の高速なインターフェイス「HSDL」を搭載した拡張カードと、3.5インチベイにちょうど収まるサイズのSSDをセットにした製品。転送速度はRevoDrive X2と同様となっている

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NVIDIA/スティーブン・ザン氏、高橋一則氏
注目は、ひとつのチップにCPUやGPUなどの複数の機能を搭載した統合型プロセッサ「Tegra」。セミナーではそのTegraを搭載したマウスコンピュータのタブレットPC「LuvPad」がアピールされた。このタブレットPCは先日発売が開始されて、瞬く間に売り切れたという人気モデル。実際に、この実機を使ってニコニコ動画のファイルにアクセスし、FLASHの再生デモを行った

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マイクロソフト/森 洋孝氏
Windows Liveの各種ソフトウェアを使ったクラウドサービスをアピール。フォトギャラリーの画像編集機能や、新たに追加されたという最大10GBまでのアップロードが可能なフォトメール、SNSとの連携も可能になったメッセンジャー、SkyDriveを使用したファイルの同期方法などを紹介した

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AMD/林 淳二氏
AMDのセッションでは、Radeon HD 6800シリーズの優位性やEyefinityを使ったマルチモニタでのゲーミング環境をアピール

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Intel/天野伸彦氏
IntelのvPro向け技術のひとつであるAMT(Active Management Technology)を利用したハードウェアKVMをアピール。PCの電源オン/オフはもちろん、BIOSの表示など、実際にデモをしながら導入から利用までのチュートリアルを解説した。なお、セミナー最後には、「(私の次の出番は)次回は、年末かなぁ?」といった発言をしている


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【取材協力ショップ】:ベルサール秋葉原

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