「らき☆すた」聖地同士の連携に期待― 埼玉県幸手市出身のオタク男性インタビュー&現地フォトレポート!

2007年12月09日 21:000

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「らき☆すた」聖地同士の連携に期待―埼玉県幸手市出身のオタク男性インタビュー&現地フォトレポート!大ヒットアニメ/マンガ「らき☆すた」の主人公であるオタク少女・泉こなたの実家があるとされる埼玉県幸手市。




その幸手市出身のオタク男性・山田憲(仮名)さんに、幸手市が取り組んでいる「らき☆すた」での街おこしや「らき☆すた」ファンによる聖地巡礼の件についてうかがってみた。


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akiba20071205.satte-21.jpg山田憲(仮名)さんプロフィール

・男性/20代/会社員
・埼玉県幸手市出身
・属性:赤松系作品/声優系イベント/ショタ
・プライマリ:「ほちゃ(堀江由衣)」
・セカンダリ:「りにゃ様(佐藤利奈)」


アキバ総研担当者(以下、アキバ):どうも、はじめまして。今回はよろしくお願いします。早速ですが、山田さんは幸手市出身とのことですが、現在も幸手にお住まいですか?

山田氏:どうも初めまして。「やまけん」とでもお呼びください。現在はさらにオタク業に励むため(w)に都内在住ですが、幸手には20年以上住んでいました。また、こなたと同じで春日部の高校にも通っていましたので、通学路とか遊んでた場所とかも全く一緒ですね。ちなみに自分の高校の先輩にはジャンプで「太蔵もてサーガ」を連載してた大亜門先生がいます。春日部付近に詳しい方はご存知だと思いますが、こなた達が通う春日部共栄とはニアミスってとこですねw


アキバ:僕の場合、旅行などの際に「幸手」は何度か通過したことはあるのですが、降りたことはなく… 実際はどんなかんじの街ですか?

山田氏:真面目な話をすると、桜の綺麗な街ですね。権現堂(「らき☆すた」内でも描写アリ)桜堤なんかは、毎年春にはたくさんの観光客が訪れます。それ以外だと「ハッピーハンド(幸手=幸せの手)」の街ということで、毎年著名人を選んで手形をとっています。芸能人からスポーツ選手までたくさんあるので、市内で手形巡りをするだけでも面白いかもしれません。


アキバ:学生時代は、やはり東武線で通学を?

山田氏:ええ、東武線日光線ユーザーでした。先日も浅草で「らき☆すた」オンリー即売会があったようですが、浅草なんかにも出易くて便利でしたね。もちろん、聖地・秋葉原や池袋、有明などもよく行きましたし、高校時代はやっぱり近場の大宮のアニメイトなんかが主流でしたね。こなたはよく大宮のゲマズに行くみたいですが、昔はアニメイトしかなかったので、だんだんオタクが増えてきたのでしょう(笑)


アキバ:幸手・大宮・秋葉原・有明…、まさに「らき☆すた」の世界観そのままですねw やまけんさんのような幸手・鷲宮エリアのオタの方々は、我々以上にこなたに親近感が沸くのではないですか?

山田氏:そうですね、アニメの中で一番共感が持てて面白かったのが、電車内での寝過ごしのエピソードですね。自分もよく徹夜明けとかで睡眠不足の時は東武線で小旅行をしちゃっ てました。終点(始発)の浅草まで行っちゃった時なんかは、ガックリきますね。でも懲りずに、その帰りの電車でもまたウトウトしてたり・・・(笑) あと、春日部は今まで「クレヨンしんちゃん」の街でしたから、今後は「らき☆すた」ブームによってライトなオタクからヘビーなオタクまで過ごし易くなるんじゃないでしょうか。現に、「らき☆すた」アニメ放送が始まってからは、帰省した際にそれっぽい方々を沿線で見かけることが多くなりましたよ。


アキバ:最近、鷲宮神社への公式参拝イベントや巡礼、幸手市商工会による「らき☆すた」での街おこしなどが話題になってますが、幸手市出身のオタクとしてどのように思われますか?

山田氏:んー、どのようなネタにしろ地元の街が話題になるのはいいことだと思います。やはり、都心から離れると過疎化というか人も来てくれずに、出ていく一方になります。そのような中で、「らき☆すた」を通して少しでも多くの人に幸手のことを知ってもらえると嬉しいです。私もつい先日、帰省したのですが、丁度12月1日(土)~9日(日)までの幸手の歳末大売出しで、 「こなたCHANCE!」キャンペーンをやってまして、市外から訪れていたお客さんもいました。その時、幸手名物を買ったり、市内を観光してくれるとある種の街おこしになりますよねぇ。


アキバ:一部の新聞などで聖地巡礼時の「オタクのマナー」についての問題が指摘されていますが、実際はどうですか?また、非オタの一般市民の方々はどう感じていると思われますか?

山田氏:オタクの自分が言うのもなんですが、聖地巡礼やライブなどにわざわざ遠征して行くようなオタク…いわゆるアクティブ系のオタクって皆さん結構礼儀正しいんですよね。集団でいると独特のオーラを発しているような感じも受けますが、わざわざ舞台となっている土地まで訪れるほど愛を持っているのは確かです。そんな彼らがマナー良く過ごすのは当然でしょう。ただ、一部のDQNや厨房が目立ってしまうと、オタク叩きのようにマスコミに取り上げられてしまうんですよね…。一般市民の方々はどうなんでしょうか。今はまだオタク=異色の存在という印象が拭いきれてないのかもしれませんが、街中に張り巡らされた「らき☆すた」のポスターのように、人々の中に溶け込んでいくことによって、オタクや巡礼者が市民権を得ていくかもしれません。希望的観測も入ってますが(笑)


アキバ:幸手・鷲宮・久喜エリアの互いの認識や関係での変化などはありましたか?

山田氏:先日、前に久喜に住んでいた方より連絡を頂きました。なかなか会えず連絡をとっていませんでしたが、「らき☆すた」をネタに共通の話題で盛り上がることができました。一部の久喜市民の方は分かりませんが、このような感じで自分の中では良好なイメージがあります。以前は、3市町の合併決裂など酷い時期もありましたが、今後は「らき☆すた」の聖地同士連携しながら、他のアニメの舞台としても誘致しちゃうとか、前向きに進んでいくと面白いと思います。


アキバ:これから巡礼に向かおうと思ってる我らの同志達に、幸手のオススメスポットやイベントなどを教えていただけませんでしょうか?

山田氏:今日12月9日(日)までの歳末大売出しの「こなたCHANCE!」キャンペーンですかね(笑) また何かの機会にやってくれれば集客に繋がりそう…。あとは、特製ストラップなどですね。「らき☆すた」第2期がいつになるか分かりませんが、ぜひ桜の季節に権現堂桜堤にお越し下さい。こなたがアニメOPで踊っていた田んぼのすぐ近くです!!


アキバ:本日はどうもありがとうございました! また機会がありましたら今度は「埼玉紅さそり隊」や「サッテリヤ」についてお聞かせいただきたいですw

山田氏:ちょwwwwなんであの「サッテリヤ(サッテリア?)」をご存知なんですか!?!? 前もそれ目当てに茨城県龍ヶ崎在住の友人が遠路はるばる訪ねて来たことがあって驚いたんですよ…。「サッテリヤ」は都市伝説と言われているだけあって、その真相は地元民でもなかなか知らないんですけどねw


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山田氏:幸手駅前。寂れているため、基本的に何もない。駅前の東武ストアも潰れ、更地になっていた。一応再開発中?(2007年8月山田氏撮影)山田氏:商店街(花屋前)。こなたの父のそうじろうがOPで電柱の影から女子学生観察をしている現場。たしかここは小学校の通学路のハズ…(2007年8月山田氏撮影)山田氏:田んぼ。OPでこなたが踊っていた場所。泉家はこの近くなのかも(2007年8月山田氏撮影)
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山田氏:権現堂。柊姉妹がこなたの家に遊びに行った夜に歩いてたとされる場所(2007年8月山田氏撮影)山田氏:春日部駅前。OPでつかさが踊っていた場所。学校帰りの寄り道や待ち合わせのシーンでよく出てきた(2007年8月山田氏撮影)山田氏:春日部駅西口バス停。春日部駅西口から春日部共栄へ向うバスの乗り場なので、よく登場していた(2007年8月山田氏撮影)
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山田氏:2007年12月の幸手駅前。やはり寂れている&引き続き工事中(2007年12月山田氏撮影)山田氏:幸手市内にある幸手中学校(2007年12月山田氏撮影)
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山田氏:商店街の至るところに歳末大売出しと「らき☆すた」のポスターが貼られていた(2007年12月山田氏撮影)
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「こなたCHANCE!」は、「らき☆すた」原作者の美水かがみ先生他豪華声優陣らのサイン色紙、特製ストラップなどが当たるというダブルチャンスシステム。アニメ3話で「こなた」が語っていた懸賞で当たりやすくなる応募方法で申し込むと当選確率が上がるというユニークな制度も導入している。…が正直マンドクセw(2007年12月山田氏撮影)
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山田氏:せっかくだから、幸手名物の「塩がま」などを購入してみた。対象店舗で500円購入ごとに抽選補助券がもらえる。抽選補助券2枚で1回抽選ができる(2007年12月山田氏撮影)
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山田氏:新聞の地域欄にも「らき☆すた」公式参拝イベントの記事が大きく掲載されていた。しかし、Jリーグ設立時からのレッズファンとしては、その下の「レッズV逸でも感謝セール」という記事が激しく気になる(2007年12月山田氏撮影)


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