MOSAIC.WAVライブ「Amusement Package!!」レポート！ 「伝えたい電波がある」

2008年5月31日（土）、AKIBA-POPユニット「MOSAIC.WAV」のメジャーアルバム発売記念ライブ「Amusement Package!!」が、川崎・CLUB CITTA'で開催された。



「MOSAIC.WAV」は、み～こ（ボーカル）と柏森進（キーボード）の2人によるAKIBA-POPユニット。2003年にインディーズで活動を開始し、2006年にはランティスよりメジャーデビューを果たした。そして、初のソロライブ（2007年・初台The DOORS）を経て、2008年にはメジャー1stアルバム「Amusement Pack」をリリース。今回のライブ「Amusement Package!!」は、このメジャー1stアルバムの発売を記念した2ndソロライブである。

TVアニメの主題歌などで知名度が急上昇したこともあり、当日は会場を埋め尽くすほどのファンが集結。開演を今か今かと待ち望む熱気で溢れていた。

ライブは、少女みこリス役のみ～こと、ウサギ役の柏森進の2人による独特の前説からスタート。随所にこの2人による幕間劇を挿入することで「Amusement Package!!」という音楽の遊園地を表現している様子。

そして、観客席を照らしていた照明が落ちると「A・K・I・B・A！AKIBA-POP!」というコールとともにMOSAIC.WAVが満を持して登場。「We Love "AKIBA-POP"」「最強○×計画」「Pain Paint Car」といったハイテンションな曲を連続で披露し、会場は最初からトップギアの盛り上がりでスタートした。

続いて、「一番新しいアルバムから1曲やったので、一番古いアルバムからもやりたい」というみ～このMCの通りに「ないしゃおだくーにゃん」、「ギリギリ科学少女ふぉるしい」の2曲を披露。掛け合いの多い2曲とあって、観客席から飛び交う完璧なコールが印象的だった。

その後、柏森の「外は雨だけど、CLUB CITTA'の中は快晴だ！」という熱い掛け声のもと、ラウンジPOP風の楽曲「片道きゃっちぼーる」、そして一転ハイスピードな「うじゅたま☆うじゅりんぱ」が歌い上げられた。

着替え中のSEもまた、みこリスとウサギの掛け合いがメインとなっており、「トランプの女王様主催の即売会の壁サークル」「ツンデレ信長とヤンデレ明智本」といったアキバネタで客席を湧かせていた。

そして、ゴスロリ衣装に着がえたみ～この「洗脳されちゃってくださ～い！」という叫びとともに繰り出されたのは「洗脳・搾取・虎の巻」、「ガチャガチャへるつ・ふぃぎゅ＠ラジオ」の2曲。どちらもロックサウンドにアレンジされており、激しいギターが目を引いた。

さらに、全員がMSの帽子を被ったスタイルで展開されたのが「百合星式おゆうぎうた」「百合星人ナオコサン」の百合星式メドレー。み～こ曰く「ジオン・モビルスーツ学園の合同演奏会というスタイルを狙ってこんな帽子を用意してみました。緊張してロケットランチャーが出そうだよ（笑）」ということで、み～このガンダム好きはまだまだ健在の様子。この曲については柏森も「ギター担当の小池アニキが前回のライブでおゆうぎうたが楽しかったらしくて、またやろうということになった。」という裏話も語ってくれた。

ここまでかなりハイテンションな曲が息つく暇なく展開されてきたが、「そろそろまったりタイム。ここしか休憩できないかもしれないけど少し休もう」ということでスローテンポな「機械クリオネ」「キミは何テラバイト？」の2曲が披露され、観客もMOSAIC.WAVの歌と演奏にじっくり聞き入っていた。

この後のMCでは、「小池アニキがギターを痛ギターにしたいと言っていたので、ギターにMOSAIC.WAVのキャラクターを貼ってみた。」ということで、ギターの小池の痛ギターが披露される一幕もあった。

そしてライブのラストを飾るのは「アキバinワンダーランド」「Nursery Time」「Amusement Pack」の3曲を連続で披露。み～この「最後まで飛ばしていくよ～」という言葉の通り、息つく暇もなくハイテンションかつハイスピードな楽曲が繰り出された。

最後にはサーカスのフィナーレを模した明るく盛り上がるオリジナルの歌をみ～こと柏森の2人が歌い、「Amusement Package!!」という遊園地は一旦幕を下ろした。

もちろんヒートアップした観客席からは即座にアンコールの声が飛び出し、MOSAIC.WAVもそれに応えるように「まだまだアンコールあるから頑張って飛び続けて～」という声とともにもう一度登場。「超妻賢母宣言」「光のエレメント」、メンバー紹介をはさみ「Love Cheat!!」も3曲を披露。どれも激しく掛け合いが多い曲ながらも、アンコールに沸く観客席からは完璧なコールが聞こえてきた。

アンコールが終わっても「まだまだ聞き足りない！」とばかりに「もう一回！」という声援が巻き起こり、ライブはダブルアンコールへと突入。「前回より長いライブのはずが、あっという間だった。みんなのおかげでここまで来れました。（み～こ）」、「あっという間の時間でした。ありがとう。流行りの音楽BPM900（「光のエレメント」より）の時代、来るね！（柏森）」といった万感の思いを込めたラストの1曲は、「ガチャガチャきゅ～と・ふぃぎゅ＠メイト」。全力を出し切るかのように演奏するMOSAIC.WAVと、それに応えるように全精力を注いで飛んで叫ぶ観客が印象的であった。

総計20曲、2時間半のライブということで、前回の数倍はパワーアップしたように思えるMOSAIC.WAVのライブに、ファンは大満足の顔で帰途についていた。


MOSAIC.WAV 2nd Live 「Amusement Package!!」

●セットリスト