まど☆マギの本格的評論本が登場! 「成熟という檻『魔法少女まどか☆マギカ』論」

2011年07月28日 20:450

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20110728204500s.jpgTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の評論本「成熟という檻『魔法少女まどか☆マギカ』論」が8月中旬にキネマ旬報社から刊行される。




2011年1月から4月にわたって全12話が放映され、DVD/ブルーレイは1巻あたり10万枚を突破するなどの盛り上がりを見せている「魔法少女まどか☆マギカ」。キネマ旬報社では、「最速・最深・鋭利に考察する」(報道資料より)として、評論本「成熟という檻『魔法少女まどか☆マギカ』論」を刊行する。

著者は、群像新人文学賞の評論部門で2年にわたって最終選考に残り、評論家・宮崎哲弥氏も推薦する山川賢一氏。名シーンの豊富な図版と共に、SF、ホラーを中心とした小説、映画、アニメ作品を例に挙げ、本作が孕む「少女たちの希望と絶望」を鋭く考察するという。

このほか、発売を記念して、第80回コミックマーケットの会場(東京ビッグサイト)周辺で、オリジナルデザインのうちわを配布することも決定。5人の魔法少女(まどか、ほむら、マミ、さやか、杏子)それぞれをあしらった計5種類で、配布日は8月12日。

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山川賢一「成熟という檻『魔法少女まどか☆マギカ』論」
四六判216ページ、8月中旬発売予定

内容は以下のとおり。

(※目次より)



はじめに

【1】希望のない檻 さやかと杏子

 1-1 希望と絶望
  さやかと杏子
  希望と絶望はなぜ「差し引きゼロ」なのか
  まどかの願い
  隠された物語

 1-2 非人間的な秩序 Jホラーとの比較
  秩序の恐怖
  コズミック・コンフリクト
  ドラマの切断
  友に呼びかける

 1-3 魔法少女の生存条件 ホラーとしての『まどか☆マギカ』
  生存条件 さやか
  生存条件 杏子
  生存条件 マミ
  魔法少女のシステムと「条理」

 1-4 「非人間的な秩序」とゾンビ
  ホメロスからドラキュラまで
  「タイムマシン」
  『モロー博士の島』
  ゾンビと未来
  魔法少女とゾンビ
 
【2】希望の檻 まどかとほむら

 2-1 くりかえす時間
  ほむらとまどか
  ほむらのタイムループ
  反復
 
 2-2 インキュベーター
  インキュベーターと契約
  『ハーモニー』
  未来予測の多様性
  予言者/全体主義者

 2-3 隠された物語
  生存条件 ほむら
  死者の目線
  折衝

 2-4 成熟という檻
  まどかのタイムループ
  孤独と意思
  『新世紀エヴァンゲリオン』 望んだものと強いられたもの
  ヒーローの是非

おわりに

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