冷却パーツ担当店員が語る! 2009年夏売れ筋の「ファン」「冷却系小物」 アキバ総研編集部

2009年09月01日 12:450

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「アキバ総研編集部」連載コラム第37回(文:アキバ総研電脳班Z)



秋を近くに感じる今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

ひと夏のアバンチュールやバカンスやらを満喫したあとに待ち構える手付かずの仕事や宿題の数々に、頭を悩ましている方もいるはずです。かくいう私も二次創作の薄い本を読みまくって「時間がない!」と嘆いてた一人だったり……。

それでは、本編の「ファン・小物編」に入っていきましょう。

ファンといえば、大きさや回転数、機能性などでいろいろなメーカーから多種多様な製品が発売されています。パーツショップに足を運んでみると、大きな棚を3~4つほど使って陳列するそのラインアップの多さに、自作初心者なら驚いてしまうことも多いはずです。ファンの購入を考えている人は、この中から自分にあった1つをチョイスすることになります。

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売り場にみっちりと陳列されているFANコーナー。ひとつのシリーズから大きさや回転数違いでいくつかのモデルがラインアップされている。これを目の前にすると、目移りしてしまうことや、「何を選べばいいのだろう?」と思ってしまうこともないだろうか

ファンの売れ筋を見ていくと、120mm角ファンが人気。現行のPCケースのほとんどが120mmファンに対応しているため、売れ筋商品になりやすいという。

ケースファン用で最近の人気を集めているのは、AINEXの「Omega Typhoon」シリーズ。売れ筋の120mm角ファンはファンの回転数ごとに4モデル(究極静音/超静音/標準/高速)が用意され、静音に力を入れたラインアップとなっているのが特徴。「羽にゴルフボールの表面と似た凸凹のディンプル形状を採用し、空気抵抗の減少、風量の増加などを図っているのが人気の理由」という。また、静音ファンの中では安価な価格設定も魅力で、「実売価格が1,000円前半となっているのも人気のひとつ」(ツクモeX.)と語る。

他の静音ファンでは、サイズの「Gentle Typhoon」シリーズも人気。発売して1年以上が経過した今でもコンスタントに売れていると話すショップが多い。店舗によってはより静かにしたい人向けが同シリーズ、安価に静音化したい人はAINEX「Omega Typhoon」シリーズと語り、静音ファンの人気ツートップとなっている。

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AINEX「Omega Typhoon」(写真は120mm角「CFZ-120S」)
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サイズ「Gentle Typhoon」(写真は120mm角「D1225C12B3AP-13」)

上の2製品と同じくらい売れているというのが、ENERMAX「MAGMA」「CLUSTER」「EVEREST」の3モデル。特に「MAGMA」は、Thermalright製CPUクーラー「True black-120」のファンとしても利用しているという声もあり、ケースファン以外の用途で使っている人も多い模様。

同製品が今一番売れていると話すT-ZONE PC DIY SHOPでは、「似た製品のなかで、これを上回るモデルは見当たらないですからね。静音性・冷却性ともにバランスが取れている。あとそこまで高くない価格設定もポイントです」という。その他のショップからは、「本体から羽を取り外せるメンテナンスのしやすさも注目される理由」という声も。

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ENERMAX「MAGMA

そして、忘れてはならないのが、光り物系。LED付きファンをこよなく愛する自作ユーザの方も少なくないはずだ。ツクモeX.TWOTOP秋葉原本店で売れているのがCOOLERMASTER「Red LED Silent Fan 120」「Green LED Silent Fan 120」「Red LED Silent Fan 120」の3モデル。

LED発光時にウィングの外側から中心に向かって4本のビームが鮮やかに走るような光り方が特徴的な製品である。主な違いはLEDの色で、グリーン、ブルー、レッドの3タイプ。店舗によって売れ筋は異なるが、主にブルーとグリーンが売れているという。

なお、売れ行きは別として、注目を集めていると話すのがENERMAX「APOLLISH  UCAP」シリーズ。本体に従来の倍以上となる15個(120mm角ファンのみ)のLEDを内蔵し、強い輝きを実現している。LEDファン好きにはたまらない一品だが、少々高めな実売価格(2,000円台半ば)が玉にキズ。しかし、温度による自動ファンコントロール機能、羽をフレームから取り外せる機能などの搭載も考慮すれば、妥当な価格設定という印象が強い。

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COOLERMASTER「Green LED Silent Fan 120
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ENERMAX「APOLLISH  UCAP」(写真は120mm角「UCAP12-BL」)

このほか、各店で注目・人気を集めていた冷却小物は以下のとおり。

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Everflow「エバーフラッシュ9225」 タイムリー「 BIG FAN 120U for MEN」
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サイズ「鎌ステイ」 サイズ「KAZE SERVER」
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GELID「GC-EXTREME」 Thermalright「CF2」
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AINEX「ケーブルタイ」AINEX「ケーブルバンド」

最後に、パーツショップ店員が語る冷却の勘所をご紹介。


・夏や冬の季節の変わり目には、ケース内を掃除すること。タバコを吸われる方はより気をつけたほうがいい。
・ケース内の配線をまとめること。結束バンドなどを使用してまとめることで、ある程度エアーフローが改善できる。または、マザーボード裏面の配線に対応しているPCケースを使う。
・ファンの増強。高回転数のものや大型のファンを使用する。
・サイドパネルをはずし、扇風機で冷却(「私もやっています!」と複数のショップスタッフから同じような声が)。
・エアコンをフル稼働と扇風機の併用(とある店員さんの電気事情は、60Aの契約で月8万円の電気代だとか。一体何台のPCを動かしているのだろうか…)


■筆者紹介
名前:Z

PC厨な20代半ば。ハード好きで、ソフト好きでもある。OSはWindows系を好むほか、Linuxも愛用。RH系とDebian系のディストリビューションなどを使う。このほか、アニソンを大いに嗜む傾向がある。

→今のおすすめは、supercell「君の知らない物語」。


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