「会誌3号発売決定&最初から最後までクライマックスだぜ!」 学習院大学アニメーション研究会

2007年11月28日 19:000

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「会誌3号発売決定&最初から最後までクライマックスだぜ!」 学習院大学アニメーション研究会「学習院大学アニメーション研究会」連載コラム第2回





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「西2ホール いー04a」にて

06冬、07夏に続き、今年の冬コミにも出店が決定!会誌新刊「CHERRY THEATER vol.3」と既刊誌を販売します!  
 新刊はアニメレビューから動画サイトについての会員座談会など盛りだくさんの内容!自主制作アニメの設定集や制作裏話も収録しています。既刊誌のvol.1&2は残りわずかとなっているので、お買い求めの方はお早めに!

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 当研究会の会誌班では批評・評論の対象として、アニメに限らずゲームから特撮まで幅広いジャンルの作品を扱っています。 今回は2007年の中で最も熱かった作品を紹介してみたいと思います。

<電王とは??>  

 平成に入ってから放送された仮面ライダーシリーズ、いわゆる「平成ライダーシリーズ」の第8作目。「電車に乗るライダー」ということで放送前から話題を呼んだ。キーワードが「時間と記憶」ということでストーリーはやや難解だが、平成ライダーシリーズに見られる、シリアスで重々しい雰囲気が取り払われ全体的に明るい仕上がりとなっている。

・仮面ライダー電王公式サイト(テレビ朝日/東映

<ストーリー>  

 主人公の野上良太郎はある日不思議なパスを拾う。何とそれは時の中を走る列車のチケットだった!

 「未来からの侵略者が来てるの…!」

 良太郎は、時の列車デンライナーに乗る少女、ハナに言われるがままに変身する。未来からの侵略者、イマジン達の目的は過去を改変して未来までも変えること。このままイマジンを放っておけば時間の流れは変わってしまう。そして電王に変身できるのは、特異点という特別な存在である良太郎だけ。

 「やらなきゃいけないことだけは、分かった気がする」

 良太郎は、時の運行を守るため電王となって戦うことを決意する。

<電王の面白さ>  

 電車に乗って移動する、史上最弱の仮面ライダー。しかもライダーのモチーフは桃太郎!?放送前はどうなることかとヒヤヒヤしたが、今では筆者もすっかり電王ファンだ(先日とうとうベルトを買ってしまった)。では、電王のどんなところが面白いのか。その魅力を少し紹介しよう。

————個性あふれる4体のイマジン

 未来からやってきたイマジンは、2007年にやって来る際に肉体を持って来なかった。精神体である彼らは現代人に憑依し、その人と契約することで初めて実体化する。そして憑依した人間の記憶を頼りに過去に飛び、時間の改変を行う。  主人公の良太郎は人一倍不運な体質の持ち主で、やはり運の悪いことに4体ものイマジンに憑依されてしまう。しかし、良太郎に憑くイマジン達は過去を改変するという使命を放棄し、良太郎と一緒に戦う道を選ぶ。

良太郎に憑くイマジン達。左からモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス。
良太郎に憑くイマジン達。左からモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス。  

 良太郎に憑く4体のイマジン。彼らなくして電王の魅力は語れない。     

 彼らは普段デンライナーの中にいるが、それぞれ大変個性が強く一時たりともじっとしていることがない。(*それぞれのキャラの性格としては、最近流行のヤンデレから王道のツンデレ、ドジっこに至るまでありとあらゆる属性が登場しているので、必ずお気に入りのキャラが見つかることうけあいだ。)  

 また、未来からの侵略者だというのに数が数えられなかったり、プリンが好物だったりとどこか憎めないところがある。彼らもイマジンなので、当然『怪人』側のポジションにいるのだが、電車内で彼らが所狭しと動き回る姿は怖いどころかむしろ可愛いと人気が爆発し、イマジンのグラビアやポスターが雑誌の付録に付くなど異例の事態を引き起こしている(特撮ニュータイプでは電王の主役級キャラであるモモタロスが「ペットにしたいランキング」でぶっちぎりの1位を獲得した!)。

————七変化するライダー

電王に変身後の姿。左からロッドフォーム、ソードフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム。
電王に変身後の姿。左からロッドフォーム、ソードフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム。  

 良太郎がただ変身した状態(プラットフォーム)では、武器も使えず満足に戦うことができない。そこで戦闘時には、デンライナーにいるイマジンが良太郎に憑依し、それぞれの特性を生かした各フォーム(ソード、ロッド、アックス、ガンフォーム)に変身する。その際には、性格や声、動きも全て憑依したイマジンのものに変わる。「仮面ライダークウガ」や他の多くのシリーズのように、一人の人物が複数のフォームに変身するというのはこれまでもよくあることだったが、人格や声までも変わっての変身は他に類を見ない。  

 イマジンはもう一人(?)の主役のポジションであり、彼らにスポットを当てたエピソードも多い。「七変化するライダー」というのが電王の一番のポイントで、イマジン達の個性をはっきり確立させるために、イマジンの声役には声優界を代表する実力派声優が起用されている。このことがさらに電王ワールドに彩りを与え、また、声優ファンからも注目される要因となっている。    


 ストーリーは難解ながらも、明るいノリのおかげで随分と見やすくなっており、子どもから大人まで幅広い層に人気の仮面ライダー電王。本編もクライマックスに向けてどんどん加速中だ。毎月DVDもリリースされ、レンタルもされているので是非観て欲しい。

 執筆:学習院大学アニメーション研究会 電王班 特命係長 曹長



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