コミックマーケット80(C80)開催、54万人が来場！ 義援金募金活動の一方で「偽札騒動」も

世界最大のオタクの祭典「コミックマーケット80」(C80)が8月12日（金）、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。開催は14日（日）まで。



「コミケ」こと「コミックマーケット」は、8月（通称「夏コミ」）と12月（通称「冬コミ」）の年2回行われる世界最大の同人誌即売会。会場となる東京ビッグサイトは国内最大級のコンベンション施設であり、それを3日間に渡って全館借り切った状態で行われる「オタクの祭典」である。

→2010年冬コミの様子
→2010年夏コミの様子


近年の総入場者数は3日間合計で50万人超と、「東京ゲームショウ」（約20万人）の倍以上の規模。同人誌などを販売するために出店するサークルの数は約3万5000組にも昇り、炎天下or極寒といった厳しい気候と想像を絶する人混み（＝目当てのサークルや企業ブースにたどり着くまでに数時間に渡る列並びは日常茶飯事）によって、会場はまさに「オタクの聖戦」状態に。また、近年はこれらの過酷な環境のみならず、開場前から"高度な情報戦（※）"も繰り広げられている。

※人気ブース/サークルに向かおうとしている参加者に偽の情報（例：「○○はもう完売したから今から行ってもムダ」「○○は搬入量多いから午後でも余裕で買える」など）を流して、揺さぶりをかけること。


開催は3日間あり、今回は1日目＝マンガ・アニメ・ゲーム（中心は「ヘタリア」など女性向け作品）、2日目＝同人ソフト・ガンダム・サンライズ・特撮（中心は「東方Project」などデジタル系）、3日目＝創作・アニメ・ゲーム（中心はギャルゲーなど男性向け作品）という位置づけ。

企業ブースには、毎回約140～150のオタク関連企業が出展。秋冬の新作タイトルのPR、グッズ販売、声優らによるイベントなどを実施している。コスプレ広場は2ヶ所に設けれられており、のべ約1.7～1.8万人のコスプレイヤーが集う。

今回は、3月11日の震災を受け、スタッフ有志によるスタッフ全体集会と義援金募金活動（インフォメーションコーナーなどで受け付け）を実施。また、コミケは本来その規模に対しての電力消費量が極めて少ないが、一部の設備や照明を停止させるなど、節電にも取り組んでいる。

このほか、会場の一部のトイレが使用不可（震災による資材調達遅延で工事未完了のため）、7月1日に施行された新たな東京都青少年健全育成条例で何らかの影響が出る？、「なのは完売」というフレーズと阿鼻叫喚の地獄絵図でおなじみの「魔法少女リリカルなのは」ブースが不参加、コスプレのルール変更、pixivブース前で抗議運動が行われる？（毎日新聞の「変態報道事件」時も同様のブース前抗議が計画された）といった事案も。


なお、1日目では、徹夜並び、熱中症、迷惑撮影、DQN増加といった従来の問題のほか、「コミケ会場の知り合いのサークルで5000円札の偽札の使用が確認されました。各サークルさんは注意を。」という参加者からの報告による偽札騒動があった。

[2011/8/16追記＆タイトル変更]

来場者数は、1日目16万人、2日目18万人、3日目20万人の合計54万人。震災の影響か、前回の夏コミであるC78（17万人/19万人/20万人の計56万人）からはやや減少した。

また、藤枝雅氏の同人サークル「あとりえ雅」で1万円紙幣の偽札が使われたとのこと。




（※以下、初日の各エリアの様子。詳細レポートは後日掲載致します。お楽しみに！）

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【関連リンク】
□コミックマーケット公式サイト
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