2010年春、秋葉原で売れ筋のブルーレイメディア（BD-R/DL・BD-RE/DL）　アキバ総研編集部

「アキバ総研編集部」連載コラム第42回（文：アキバ総研電脳班Z）




バンクーバー五輪が終わり、気づけばもう春（まだ寒い日が多いですが）。いかがお過ごしでしょうか。4月といえば、出会いと別れが訪れる季節。卒業式・入学式・入社式などイベントのオンパレードで、ビデオやカメラが活躍する機会も多いと思います。また、テレビにおいては番組改変期でもあります。ブルーレイドライブ/レコーダーを新規投入して新作のドラマやアニメを楽しみにしている方も多いことでしょう。

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そこで今回、メディア専門店2店（あきばお～「あきばお～零」・エフ商会「ファーストメディアショップ2号店」）を中心に、秋葉原で人気の書き込み用Blu-rayメディアを調査してきました。

一般的に、「国内メーカーの国産品＞国内メーカーの海外品＞海外メーカーの有名ブランド品」の順番で選ばれる傾向が高いといわれていますが、秋葉原ではどうなのか。早速お届けしましょう！

※※※注意※※※
掲載価格は取材時（3月23日～24日）のものです。店舗価格は変動しますので現在もこの価格と同じとは限りません。記事中のGB単価はメーカー公称の容量（25GB/50GB）をもとに計算したものです。原産国は取材時（3月23日）にアキバ総研が独自に調べたものです。今後変更される可能性もあります。



■売れ筋

まず、専門店2店で最初に挙がったのが、4倍速記録に対応したTDK製BD-R DLの10枚組みパッケージ「BRV50PWB10S」。

1枚でHD画質を4時間～6時間記録できる保存容量が特徴で、ディスク1枚単価は400円～420円（GB単価7.9円～8.4円）。BD-R2枚分価格より40円～60円ほど割高になるが、その分BD-R2枚が1枚で収まる点は魅力といえる。

アニメであれば2話で約1時間（本編だけであればもっと短いが）なので、6時間=12話→だいたい1クール分を収めることができる。もちろん、これは地上波デジタル放送（17Mbps）のみの話で、BSデジタル放送（24Mbps）の場合は4時間=8話に。また、放送解像度（フルHD、HDなど）によっても上下するので、あくまでも参考程度に。

続いては、国内メーカー製の4倍速対応BD-R。

BD-R DLの需要が伸びてきているが、-Rも堅実な売れ行きで、「売れ筋は10枚～20枚組みパッケージで、まとめ買いをする人が多い」（両店）とのこと。

人気メーカーは、ソニー・パナソニック・三菱・TDKなど。いずれもディスク単価は170～200円以下（GB単価6.7～8円）。「-Rであれば4倍速が狙い目」と語るファーストメディアショップ2号店の担当者によると、「書き込み速度と容量、さらにコストパフォーマンスにも優れ、バランスのよい製品が多い」「各メーカーのBlu-rayメディアのなかで製品数が比較的多く、選択肢が幅広いのも人気の秘密では」とのこと。

なお、原産国について、"質を重視するなら日本産、価格を重視するなら海外産"といわれているが、ショップからは「（長期保存や書き込み時のエラーの低さは）国内メーカーのものであれば極端な違いはありません。国と価格を比べ見て、好みのものを選ぶのが一番です」といったコメントがあった。

次は、海外製の格安BD-R。

挙がった製品はHI-DISC製4倍速対応の10枚組みパッケージ。ディスク単価は105円（GB単価4.1円）で、今話題の2TB HDDの11,980円（GB単価6円）よりもGB単価が低い。一概に容量と価格だけで比較はできないものの、このコストパフォーマンスはかなりの魅力である。

しかし、「海外メーカー製はあまりおすすめしていない」（各ショップ）というのが現状。「お客様が選べるような商品数を確保する上で取り扱ってます」というあきばお～零の担当者によると、「ものによっては4倍速BD-Rが1枚100円程度ですが、長期保存・書き込み安定性・機器との相性などを気にされる方にはおすすめしていません。ただ、製品の性格と用途（一時保存用・配布用など）を理解されているお客様にとっては非常にお買い得な製品だと思います」とのこと。この手の製品がよく売れるのは、"アキバならでは"といえるだろう。

最後は、BD-RE。

特に、ソニー「20BNE1VBPS2」、TDK「BEV25PWA20K」が人気を集めていた。いずれの製品も20枚組パッケージで書き込み速度は2倍速。ディスク単価はソニーが241円（GB単価9.8円）、TDKが194円（GB単価7.8円）となった。BD-REは繰り返し書き込みできるため、1回書き込みタイプのBD-Rに比べて購入頻度は落ちるが、売れ行きとしてはよいという。

ファーストメディアショップ2号店の担当者は、「HDDよりGB単価はまだ高いですが、HDDの延長線上として使えるので使い勝手は良好です。DVDと比べてファイナライズが必要ないのもポイントかと思います」「見終わった後すぐに消せるので、"気になる番組をとりあえず録画しておく"といった使い方ができるのもポイントですね」と語る。ちなみに同店では、BD-REだとTDK「BEV25PWA20K」が、BD-RE DLだと三菱「VBE260NSP5」がよく売れているとのこと。

■最安

海外製の格安BD-Rとして挙がった、4倍速BD-RのHI-DISC「HD BD-R25G 4XPW10PS」。今回登場した製品のなかで唯一のスピンドルパッケージを採用する製品で、店頭販売されているほかのスピンドル品よりも価格が抑えられている。

■ショップおすすめ

・三菱「VBR260RSP5」
「数少ない6倍速書き込みに対応したBD-R DLの5枚組みパッケージです。6倍速対応BD-R DLはほとんどが単品モデルなので、まとめて購入したい方に最適です」（ファーストメディアショップ2号店より）

・2倍速メディア
「低倍速のため書き込み時間は遅くなりますが、その分安く購入できます」（あきばお～零より）

■まとめ

現在の秋葉原で売れているのは、4倍速のBD-R/R DL。枚数は10枚か20枚が定番。メーカー・ディスク単価・GB単価・原産国など、自分のなかでの優先度を決めて製品選びをするとよいだろう。もちろん、選ぶのに困ったときは店頭のショップスタッフに相談するのがベスト。"使う製品がすでに固定している"というユーザーも4月のこの機会にもう一度自分にあった製品を探してみるとよいだろう。

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