「マシンビルドシリーズ マシンロボ クロノスの大逆襲 ブルージェット」を、声優・泰勇気が徹底レビュー! 変形もアクションも、アニメのイメージそのままに!

2023年04月21日 18:000

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声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!

泰勇気のトイ遊々記 第28回 マシンビルドシリーズ マシンロボ クロノスの大逆襲 ブルージェット

 

今回はTVアニメ「マシンロボ クロノスの大逆襲」より、メガハウスから発売となる「マシンビルド」シリーズ第3弾ブルージェットのレビューです。

 

「マシンロボ」とは、もともと1982年より1体600円の変形玩具シリーズとしてバンダイ(当時はポピー)が発売していたトイです。後に、それらのアイテムに物語を加えてアニメ化したものが「マシンロボ クロノスの大逆襲」となります。

今回はそのアニメ版からの立体化ということで、当時の玩具にはなかったデザインや要素が盛り込まれています。

 

「マシンビルドシリーズ」は、これまでに第1弾「ロッドドリル」、第2弾「バイクロボ」が発売されており、今回が第3弾。ロッドドリルと並び、「クロノスの大逆襲」の主人公ロム・ストールとともに宇宙海賊ギャンドラーの魔の手からクロノス星を救うために戦った、天空真剣の使い手ブルージェットが登場となりました。

その名の通り「ジェット機」に変形するのですが、実在する飛行機ではなく玩具オリジナルのSFジェット機からロボットへと変形します。ホビーとして、フィギュアとして楽しめる「手に楽しい」アイテムとなっております。

今回は試作品をお借りしてのレビュー。製品版とは仕様が異なる場合があることを、あらかじめご了承ください。

 

アニメのフォルムを再現したこだわりのジェット形態

 

最初にどの姿からお見せするのがいいか迷いましたが、まずはジェット機形態からご覧ください。ジェーーット!

 

 

長くシャープに描かれていた、アニメ版のノーズ形状が再現されたジェット機形態。当時の映像をおぼえている方には、懐かしい姿ではないでしょうか。配色やディテールは当時のアイテムが再現されており、リスペクトが感じられます。

主翼は面積を広くとりつつ変形時にコンパクトに収まるよう、途中で折り曲げられる構造になっています。キャノピーはありますがマシンロボは超生命体なので、例外を除き誰かが乗り込むことはありません。

当時の玩具では見られなかった劇中のイメージの姿を今、ここに見ることができた。そんな気がしました。

 

垂直尾翼も可動式になっており、当時品の玩具のように平行に立たせたり、劇中のイメージのように外側に角度をつけて倒したりすることもできます。ジェットノズルはロボット形態時の足裏にあたる部分から露出。変形時には内部に引き込まれます。

 

マシンロボは、着地するときは基本的にロボット形態になるため、ブルージェットにはランディングギアはありません。しかし両腕とつま先がほぼ水平に並ぶため、平らに置いておくこともできます。

真横から見たシルエットも、ほぼ当時の玩具のまま。

 

上から。安定感のある三角形のシルエット。

 

真下から。当時品の玩具ではロボット形態のフェイスが見えていましたが、なんと今回は隠れています!

 

迫力のある正面からの画像。高速で敵に近づいて、変形しつつ戦闘に入るような場面もよく描かれていました。

 

手持ちの当時品の玩具と並べてみました。大きさの違いは一目瞭然。ジェット機形態では特にノーズがデフォルメされていることがわかります。それでも各部位の配置や形状は、当時品に近いことにも気づくかと思います。

 

当時の玩具を再現したいという方のために、ノーズを取り外してフェイスを下に向けた、こういった状態も再現が可能。どちらのパターンでも完全変形できます。

 

変形パターンを当時の玩具と合わせた状態での比較。胴体から比較すると少々小ぶりなノーズではありますが、違和感の少ない範囲のバランスでまとめられているのではないでしょうか。

 

下から見るとまるで兄弟のようです。

劇中ではマシンロボ同士の会話で「小さい頃は」なんてセリフもあるので、当時の玩具を幼少期の姿と見立てることもできますね。

 

ロングノーズを取り付けた状態でも、フェイスを下に向けておくこともできます。

 

劇中でも担当アニメーターさんによって、若干のアレンジが入っていたので、玩具でも少々アレンジ。垂直尾翼をVの時に広げ、主翼に角度をつけてみました。

 

初期エンディングテーマで描かれていたブルージェットやロッドドリルなんかは、特にかっこよかったですよね。

 

ジェット機なので飛行状態でのディスプレイもしてみたいところ。今回はC字型のアーム型支柱のある市販品を使用してみました。

 

いかがでしょうか。やはりジェット機は飛行状態でのディスプレイがよく似合います。

 

アクションもばっちり再現可能なロボット形態

 

それでは、マシンロボの見せ場でもある「変形」を見ていきましょう。

「ブルージェット、見参!」

 

主翼を折りたたみ機体上面のロックパネルを開きます。

 

ノーズを持ち上げて機体上面へ折り畳み、機体下面から両腕を展開。機体後部を引き延ばして両足を形成します。脚部は引き延ばしたときに足裏のジェットノズルが引き込まれる仕組み。

 

胴体を立たせて、ノーズを180°まで折り畳みます。

 

肘や手首の向き、位置をロボット状態時の位置にして……

 

頭部を180°回転させれば変形完了です! ゴーグルがキラリと光るイケメンフェイスにがっしりした胸部、引き締まったウエスト、力強い脚部という「ブルージェット」の魅力がしっかりと表現された姿に仕上がっております。

 

今回のアイテム独自の解釈であるノーズパーツも、違和感なく背中に収まっています。垂直尾翼は特に変形の指示はないので、踵の補助としてポージングに活用するとよいかと思います。

 

可動範囲。頭部はボールジョイント接続。変形でも180°回転させますので、回転は楽勝で360°可能。軽く上に引っ張れば前後左右に傾けて、ニュアンスを作ることもできます。

 

肩はボディ側に関節があり、腕を水平方向へ90°近くまで持ち上げられます。また腕部側の付け根でボールジョイント接続。前後回転させることで、360°の回転が可能です。

 

変形ギミックの恩恵で、両肩は前方へのスイングが可能。肘は二重関節で180°近くまで曲げられます。手首はボールジョイント接続なのでグリグリ可動。付属の手首との交換も簡単です。

 

腰は前方向への屈伸、接続部でのスイングが可能。どちらもパーツ同士が当たる範囲内まで動かすことができます。

 

左右の開脚は、腰部サイドアーマーが跳ね上げられるのでご覧の通り柔軟です。

 

前後開脚についてもなかなか優秀。変形トイというだけでなく、アクションフィギュアとしてのクオリティも問題ありません。

 

太ももの上でロール回転。膝は二重関節で、90°くらいまで曲げられます。

 

足首はつま先部分のみボールジョイントによる可動。ひねり、スイング、つま先の上げ下げで接地表現を助けます。

 

背中のノーズは持ち上げることができますし、軸接続で回転させることもできます。勢いのあるポージングの時などの表情付けに活用できそうです。

 

ノーズパーツを取り外した状態。劇中のイメージそのままの後ろ姿なのではないでしょうか。

 

当時の玩具との比較。身長は2倍近くありますし、可動部も大幅に強化されていますが、その雰囲気、イメージ、シルエットはしっかりと引き継いでいて感動です。

 

腕部、胴体などよく見てみるとスジ彫りの本数や各部の形状は、当時品を踏襲していることがわかります。こんなところにもリスペクトを感じます。

 

頭部はこちらの「アニメ版」だけではなく……

 

当時の玩具の頭部を意識したバージョンも付属。皆さんはどちらのデザインが好みでしょうか? いや、どちらも選べないですよね!

 

脚部周りについても、当時の玩具のデザインがしっかり引き継がれています。特に膝のディテールはシールでの表現されていたものが、今回はしっかり造形されています。当時の玩具を持っていたから気づきましたけど、こんなに細かい部分までリスペクトしているんですね。

 

後ろ姿。ノーズパーツを取り外したことにより、本当によく似た姿となりました。当時品のサイズ、お値段ではできなかったあれやこれやがぎっしりと詰め込まれています。

 

ブルージェットといえば剣術ですが、こういったアクションポーズもバッチリ決まります。

 

なんといっても脚部がドッシリしているうえに股関節の可動がとても優秀なので、ご覧のようにハイキックも楽々可能。

 

腰部サイドアーマーは、写真左のものとは別に右側のような形状のものも付属。

 

腰部サイドアーマーを交換することで、帯刀できるようになります。劇中ではサイドアーマーから柄が飛び出て、それを引き抜くと刃が出現するというアニメならではの表現でした。帯刀スタイルは、本商品オリジナルの装備方法になるわけですが、センスがいい!

 

肩、腕部の可動が優秀なため、帯刀したまま武器持ち手に柄をつかませて「抜刀」のポーズを取らせることも可能。

「天空真剣…」

 

「…かまいたち!」

 

なんと! 両腕で力強く刀を構えることもできてしまいます。

 

「とおっ!!」

両手持ちで大きく振りかぶることも可能。ぜひともお気に入りのポーズを再現してみてください。

 

刀は2本付属。二刀流させることも可能! 

 

この刀、こうして見ると結構長いのでおとなしくポーズさせてもダイナミックに演出できてしまいますね。

 

刀は両腰に帯刀が可能。

頭部のバリエーションやノーズパーツの選択などなど、楽しみ方は十人十色。半組立、彩色済みアイテムですが、ディテールを強調するためにさらにスミイレを施してみるのもいいかもしれませんね。

今回は試作品をお借りしているのでスミイレはしませんでしたが、自分の分を入手したあかつきにはやってみたいと思います。

 

 

マシンビルドシリーズを並べてみた!


さぁ! ここからはすでに発売済みのロッドドリルとバイクロボを、かる~くご紹介!

 

「MACHINE BUILD」シリーズは一部組立済みの半完成品。さらには塗装済みというアイテムです。一部のパーツは、プラキットのようにランナーから切り離して本体に組み付けていく方式となっています。

 

パーツを組みつけただけで、この仕上がりです。色彩、パーツ形状、ディテール、スタイル……一見しただけでも、すべてにおいて非常に満足度が高いことが伝わるかと思います。

ちなみにバイクロボは当時の玩具では余剰パーツとなっていたバイクのエンジンパーツを背中に背負わせたり、武器として手に持たせたりとアレンジが加えられています。

 

欠品だらけですが、手持ちの当時品(左)との比較。この再現度、すごくないですか? 手首の形状までしっかりと再現しつつ、バイクのタイヤなどはより力強くアレンジされています。

 

バイク形態も進化。素晴らしいアレンジです。

 

バイクロボは標準の手首のほかに、ご覧のような平手と武器握り手も付属。各部の可動範囲も非常に優秀です。

 

ロッドドリルにハンドルを握らせてみました。さすがに搭乗させるには、重量オーバーでした(笑)

 

そんなロッドドリルも当時品(左)と比較すると、今回のアイテムが、いかに当時の玩具のディテールを再現しているのかがわかります。特に手首の形状に注目です。

 

関節の可動は強化されているものの、変形機構は基本的に同じなので、ドリルタンク形態もそっくり!

 

「MACHINE BUILD」版は、形状重視用ドリルパーツに交換することもできます。これまた大胆な長さで驚きました。

 

ほかにもドリル部分にあたる頭部のパーツは全部で3種類用意されており、アニメ版、玩具版のほかに、口元のマスクを外したバージョン(‼)も付属。
写真左上が当時の玩具の頭部になります。比較してみてください。

 

バイクロボ同様、アニメ設定にはない五本指タイプの手首も付属。アニメ劇中とは違ったイメージでのポージングも可能となっています。

 

「MACHINE BUILD」シリーズ01~03をロボット形態で並べて見ました。身長もほぼ同じなので、このままシリーズのラインアップが増えていけば、当時の玩具のようにたくさん並べてみたくなることでしょう!

 

しかも「MACHINE BUILD」シリーズはよく動きますので、いまからあれこれ商品化されたときのことを妄想してしまいます。

 

最後になってしまいましたが、ブルージェットの刀はジェット形態時、主翼下面に取り付けが可能。交換パーツを除いて余剰なしで楽しむことができます。

アニメ「マシンロボ クロノスの大逆襲」からの商品化ということを考えると、今後、「デビルサターン6」や「ランドコマンダー5」といった合体アイテム。果ては「バリガールX」、そして「バイカンフー」の商品化の可能性もあるかもしれません!

いまだにリメイクされたことのないキャラクターも多いので、皆さんも「MACHINE BUILD」シリーズの応援、よろしくお願いいたします!!

 

 

【商品情報】

■マシンビルドシリーズ マシンロボ クロノスの大逆襲 ブルージェット

・発売日:2023年7月下旬

・希望小売価格:4,950円(税込)

・メーカー:メガハウス

 

【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)
・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション
・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

(c)PLEX/MachineRobo Partner

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マシンロボ クロノスの大逆襲

マシンロボ クロノスの大逆襲

放送日: 1986年7月3日~1987年5月28日
キャスト: 井上和彦、水谷優子、大滝進矢
(c)PRODUCTION REED 1986

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