新作本格メトロイドヴァニア「Grim Guardians Demon Purge」ゲームレビュー!「ぎゃる☆がん」キャラたちが、悪魔城を舞台にアクション&探索!

2023年03月09日 12:000

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定番の人気ゲームジャンルのひとつ「メトロイドヴァニア」をご存じでしょうか。

「メトロイド」?「ヴァニア」? それってなんかのゲームのタイトルじゃ? と察したそこのアナタ! いい勘をしています。日本ではなかなか聞きなれないこのジャンルは、「メトロイド」や「キャッスルヴァニア(「悪魔城ドラキュラ」シリーズの欧米版タイトル)」のように、横視点のアクション要素とマップ探索要素を持ったゲームのことで、主に欧米圏で使われるようになったジャンル名なのです。

日本国内でも、この手のゲームは定番ジャンルで、時代が変わり、プラットフォームが変わってもコンスタントに発売され、なおかつ傑作タイトルが多い印象があります。

そんな国産メトロイドヴァニアに、新たな名作が誕生しました。そのタイトルは、「Grim Guardians: Demon Purge(グリムガーディアン デモンパージ)」。インティクリエイツより、2023年2月23日にダウンロード版が発売され、2023年3月23日にパッケージ版の発売が予定されているホヤホヤの新作です。

それではさっそくゲームレビューしちゃいましょう!

 

 

「ぎゃる☆がん」キャラで本格アクション&探索!


本作は、インティクリエイツの人気タイトル「ぎゃる☆がん」シリーズの登場人物でもある悪魔ハンターの神園しのぶと神園真夜の姉妹を操作して、悪魔の城となってしまった学校を探索し、元に戻すことが目的の本作。

登場する女子たちは、みな「ぎゃる☆がん」のキャラクターなので、ある意味スピンアウト作品とも言えますが、もちろん「ぎゃる☆がん」未プレイでも全然問題なく楽しめるので、ご安心を!

 

登校中、見慣れた街並みが突然不気味な風景に一変。学校は禍々しいお城になってしまいました。ただならぬ事態を解決できるのは、悪魔ハンターの神園姉妹しかいない!

 

ということで、さっそくお城の探索をスタートすることになります。

なんというわかりやすい導入! まだるっこしい前置きなどありません。スタートボタンを押したら、なるべく短いオープニングで物語を説明し、後はプレイヤーの操作にまかせる! これぞアクションゲームの基本!

 

姉妹が探索する場内は、ゴシックホラーな雰囲気に満ちており、ほぼ「悪魔城ドラキュラ」です。あえて言うなら、「ドラキュラ」の世界に美少女キャラが乱入してきた感じとでもいいましょうか。

 

というわけで、ゲームシステムを紹介していきましょう!

 

姉妹のアクションを駆使して攻略せよ!

 

本作の面白いところは、任意でしのぶと真夜を切り替えられるところ。同ジャンルの始祖とも言われている「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」ライクなシステムです。

 

各キャラには使用回数制限なしのメインウェポンと、WEAPONポイントを消費することで使用できるサブウェポンが用意されています。

 

しのぶは遠距離から攻撃できる「退魔サブマシンガン」がメイン。初期のサブウェポンは斜め上方向への投げナイフです。

 

妹の真夜は、折り紙で戦う近接戦闘キャラ。3連コンボが可能で、段階を追うごとにリーチ、攻撃範囲が広がっていきます。ただ与えるダメージは大きいものの、しのぶよりも体力が低く、敵に囲まれるとピンチになりやすいのが悩ましいところ。

サブウェポンは、人型の折り紙を自機の周りに旋回させてバリア状にするというもの。

 

さらに、狭いところをしゃがみ移動できるため、探索には欠かせないテクニカルなキャラになっています。

 

画面上部のプライドゲージがたまると、姉妹が力を合わせて放つ奥義「滅魔の弾丸」の発動が可能に。

敵に当たると、画面全体の敵に大ダメージを与えることができますが、誰にも当たらなければ発動せず、弾丸を無駄撃ちしてしまいます。標的と発動タイミングに注意しながら発射しましょう。

ちなみに「滅魔の弾丸」ヒット時、一瞬現実世界の校舎の風景が出現します。「へー、ここは教室なんだー」など、なごんじゃうことも?

 

攻略中、片方のキャラがやられてしまうと、手前のチェックポイントからもういっぽうのキャラで再スタートします。その際、忘れてはならないのが、倒れている相方の救出アクション「姉妹レスキュー」です。

 

このように行き倒れているキャラを発見したら、急いでボタンを連打! 復活させましょう。ひとりがやられても、もういっぽうのキャラが生存している限りゲームオーバーとはならないのがうれしいところ。

 

このように姉妹の力を合わせ、時に助け合いながら攻略していくのが本作の面白さなのです。

 

悪魔城体験レポート!

 

ここからはゲーム序盤をリプレイ!

 

ひと仕事を終え、仲良く登校する姉妹。しかし……

 

突然学校が悪魔城に姿を変えてしまった!

 

というわけで、探索を開始! 攻略の合間には姉妹の会話も挿入されるのですが、これがまたいい感じに軽妙で深刻なノリにならないのがいいですね。

 

最初のステージ「城門前」では、非常にていねいなチュートリアルが用意されています。ここで操作をしっかりマスターしましょう。

 

襲いかかる敵を退けつつ、アイテムもしっかり回収しましょう。怪しい壁を破壊すると、アイテムが隠れていることも!

 

大型の敵も退けつつ奥まで進むと……

 

 

窓を割って侵入してきたコウモリが集まって、なんと巨大コウモリに!

 

 

しのぶが捕らえられ、ガブガブかみつかれるという危機がありつつも、なんとか撃破!

 

すると事件の元凶たる“くろな”が登場! 神園姉妹は、くろなを捕まえて学校を元に戻すことを決意します!

 

というのが最初のステージの内容になります。

 

仕掛け満載の悪魔城を、サブウェポンで攻略せよ!


この後も探索は続きます。

 

地下洞窟は、どうやらもともとはプールだったもよう。

 

回復アイテムやチェックポイントが用意されているセーフゾーンは、もともと購買部……といった具合に、ベースになった学校施設の名残が城内に点在しているみたいです。

 

そんな城内に、どこからともなく助けを求める声が響きます。

 

声をたどると、そこには次元融合に巻き込まれた一般生徒の姿が。このように城内には、助けを求める生徒たちがあちこちに潜んでいます。

 

彼女たちを助けると、姉妹の体力が回復するので、マップ内を探索してこまめに助けておくとよいでしょう。

 

また、敵の中には……

 

クラスメイトが変化させられたボス魔獣もいます。

 

そんなボス魔獣を倒すことで、新たなサブウェポンを入手することも。

 

しのぶは、放物線を描いて敵に向かって投げつける投擲型ボム「退魔グレネード」がサブウェポンに加わり、戦術の幅が広がりました。

 

真夜は、足場になる「折り鶴」をゲット。これで通常のジャンプでは届かない場所に行けるようになります。一度クリアしたマップは何度でも攻略できるので、新たなサブウェポンを入手したら再度挑戦して、未知のルートを探すのも本作の楽しさです。

 

サブウェポンは、まだまだたくさん存在しています。新たに入手したサブウェポンをいかに使いこなせるかが、攻略の鍵になりそうです。

 

また城内には、このように封印された通路もあります。

 

そういう場所は、このように扉に描かれたアイコンに対応したサブウェポンを使うことで道が開きます! これで新たなルートが探索できるようになります。

 

このように、ステージを攻略すればするほどサブウェポンのバラエティが増していき、行動範囲も広がっていくのです。

 

プレイヤーの腕前に応じて、いつでも変更できる「スタイル」


そのほかの本作の魅力として、フルボイスによるキャラクターのかけあい&美麗なビジュアルがあげられます。

 

普段アニメや美少女ゲームをたしなむプレイヤーならずとも、ついつい引き込まれるノリのいい会話やイベントシーンは、間違いなくゲームを攻略するモチベーションとなるはず。

 

そんなインティクリエイツらしいポップなキャラクターが活躍する本作は、メトロイドヴァニアの伝統を継承する硬派な一面もありまして、アクションゲーム好きにはたまらない歯ごたえのあるゲームバランスにもなっています。

ひとまず何も考えずに進むと、まあすぐに死にます。使用キャラやサブウェポンのチョイスがかなり重要で、ゴリ押しで攻略することはほぼ不可能だと思います。

これはこれで楽しいんですが、「もっと気軽に楽しみたいよ~!」という方のために、本作は複数の難易度(スタイル)設定が可能となっています。

 

「カジュアル」はコンティニュー回数制限なし、被ダメージ時のノックバックがないなど、アクションゲーム初心者にやさしいスタイルとなっています。

 

アクションゲームに慣れている人は「ベテラン」。そして、さらにハードなプレイを望む方は「レジェンドハンター」(このスタイルは一度クリアしないとアンロックされないようですね)をチョイスできるようになっています。

まずはカジュアルでマップや敵の配置、行動パターンを把握した後にベテラン以上のスタイルで挑戦というものアリかもしれません。

スタイル変更はゲームプレイ中いつでも可能なので、気軽にメニュー画面を開いてちょうどいいスタイルをチョイスしてみてください。

 

個人的にはベテランがちょうどいい難しさで、「また死んだ!」「でも、あそこをこうすれば攻略できるんじゃ?」「やった! 読みが当たった!」のように、トライ&エラーを楽しむことができました。一度この快感を知ってしまうと、「あともう少し」「あともう少し」と終わりどころを見失って、ついつい長時間没頭しちゃうんですよね。

私も、今回の記事を書くためのゲームプレイということを忘れて、気が付くと数時間経過していた……なんてことは一度や二度ではありませんでした。沼ゲーです、これ。

 

なおすでにダウンロード版がリリースされている本作ですが、3月23日には待望のパッケージ版が発売されます。

パッケージ版には「通常版」と特典が山盛りの「限定版」の2種類が存在。限定版には、フルカラー設定資料集、サウンドトラックCD、姉妹のアクリルキーホルダーが同梱(どうこん)されるということで、ファンなら絶対にゲットしておきたい、痒い所に手が届く内容となっています。

Nintendo Switch版は体験版が配信中なので、気になる方はそちらをまず遊んでみて、本作を楽しんでみてはいかがでしょうか? そして、先の展開が気になるとか、もっと本作の世界を味わいたいという方はダウンロード版、そして豪華特典付きのパッケージ限定版をぜひ入手してください!

 

 

【ゲーム情報】

■Grim Guardians: Demon Purge

・ジャンル:アクション

・対応機種:パッケージ版 Nintendo Switch、PlayStation 5/ダウンロード版 Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox One、Xbox Series X|S、Steam(PC)

・発売日:ダウンロード版 発売中/パッケージ版 2023年3月23日(木)

・プレイ人数:1〜2人

・価格:パッケージ版 通常版5,280円(税込)、限定版9,980円(税込)/ダウンロード版 3,480円(税込)

・CERO D(17歳以上対象)

 

<パッケージ"限定版"同梱物>

1.『Grim Guardians: Demon Purge』フルカラー設定資料集

2.『Grim Guardians: Demon Purge』サウンドトラックCD (1枚組)

3."姉妹チェンジ!"アクリルキーホルダー

 

<パッケージ版予約特典>

A4クリアファイル

 

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