【Steam】買い逃しはない? 今プレイしてほしいSteam新作ゲーム、1月発売この3本!

2023年02月01日 17:270

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

アキバ総研をご覧の皆様、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。年が明けたかと思うまもなく、あっという間に1月も終わりとなってしまいました。ゲーム界はというと、1月から大作や注目作が目白押しの状態でしたが、今回は12月から1月にリリースされた新作のSteamゲームの中から、オススメのインディータイトルを厳選してご紹介していきたいと思います。

目次
のんびり遊べる牧場系シミュレーション「ドラゴノーカ」
ダークでミステリアスな手描き風アドベンチャー「サイレンタウンの子供たち Children of Silentown」
アナログな手触りが楽しいデジタルTRPG「Demeo: PC Edition」

1,竜の背中でほのぼの村暮らし!?
のんびり遊べる牧場系シミュレーション「ドラゴノーカ」


農業系や牧場系のシミュレーションゲームって無性に遊びたくなることがありませんか? 個人的には、忙しい日常に疲れているときほどまったりと遊びたくなるジャンルというイメージがあるのですが、ご紹介する「ドラゴノーカ」は、一風変わった設定の牧場系村運営シミュレーションゲームです。

 

 

本作「ドラゴノーカ」は、2D見下ろし型視点のシミュレーションゲームです。まず目を引くのは、細部まで緻密に描かれたドット絵。レトロゲームを彷彿とさせるようなそのグラフィックは、好きな人には刺さりまくること間違いありません。

 

 

さて、本作は「ドラゴノーカ」というタイトルからも連想されるとおり、「ドラゴン」がゲームに深く関わってきます。一見、ほのぼのした牧場系のシミュレーションゲームと、勇ましく巨大なドラゴンは結びつかなさそうなイメージがありますが、なんと本作は、巨大なドラゴンの“背中”がメインフィールドとなっているのです。草木が生い茂り、ごつごつとした岩が並び、家が建つこの牧歌的な風景は、実はすべて竜の背中の上の風景だったのです!

 

 

本作の舞台となるのは、地上が巨獣の害獣の巣となり、人間が住めなくなった世界。そんな世界のとある竜「グラントータス」、通称“ぐらちゃん”の背中で目を覚ました主人公は、竜の巫女・ノナや竜協会の妖精・ミミミと出会い、ひょんなことから“ぐらちゃん”の背に広がる村の復興をすることとなるのでした……というのが、本作の大まかなあらすじ。

巨大な害獣に荒らされて人間が住めなくなってしまった世界、というなかなかハードな世界観が、ほのぼのした農場生活とのギャップを生んでおり、興味を引かれるポイントです。

 

 

本作でプレイヤーができることは非常に多彩です。木を切ったり、石を砕いたりしながら素材を集めたり、卵を孵化させて家畜を育てたりと、とにかくやれることは盛りだくさん。自由度がかなり高いため、次から次にやりたいことが出てくるという、いわゆる「時間泥棒」的なゲームになっています。

 

とは言え、最初からすべてのアクションができるわけではなく、村に住民を増やすことで段階的にできることが増えていく仕組みになっています。


住民を増やすためには、飛竜に乗ってやってくるユニという配達人に依頼して、移住希望者を“ぐらちゃん”の背中に招待し、家を建て、そこに住まわせればOK。農業だったり釣りだったりと、移住希望者はそれぞれ得意とする分野が異なり、晴れて住民となることでプレイヤーは彼らからその分野に関する知識を教えてもらうという流れになっています。住民が増えるたびにできることが増えていき、村が栄えていくというこのシステムは、まさに「村を復興させている」という、ワクワクする感覚がありました。

 

 

農業、鍛冶、釣り、裁縫、料理、調合、畜産と、とにかくやれることが盛りだくさんで自由気ままな暮らしを存分に楽しめる本作ですが、えてしてこういうタイプのゲームでは「なんでもできるだけに、何をしたらいいかわからなくなって途方に暮れてしまう」という事態が起こりがち。その点、本作には「手帳」に次に成すべきタスクが表示される「ミミミの宿題」というシステムがあるので、迷う心配がなく、遊びやすい作りとなっています。

ちなみに、宿題を達成したり、スキルのレベルが上ったりすると画面の右側から旗を手にしたミミミちゃんが登場してお知らせしてくれます。ちょっとした演出ではあるものの、これがキュートで楽しいんです。プレイヤーのモチベーションを上げてくれる、ニクい演出だなと個人的に感じました。

 

 

と、ここまで紹介したのは、舞台が「竜の背中」であることを思わず忘れてしまうような内容でしたが、もちろん本作にはその独特の世界観設定を活かした“ならでは”なシステムも存在しています。それはずばり、「ほかの竜や巨獣との遭遇」。本作の舞台であるこの地上には、主人公たちが暮らす“ぐらちゃん”以外にも竜が存在しています。たとえば“ぐらちゃん”が水竜と接近すると村には雨が降る、といったように、近くにいる竜の影響で村の環境が変化するのです。いい影響もあれば悪い影響のものもあるため、悪い影響のありそうな竜には近づく前に、“ぐらちゃん”の進行方向を指定してうまく避けさせるのも重要。特に「巨獣」と遭遇すると家がダメージを受けたりなど被害を被ってしまうため、注意が必要です。

村の管理だけではなく、自分たちが暮らす「竜」の状態にも目をくばる必要がるというこの斬新なシステムは、本作のほどよいアクセントになっているように筆者は感じました。

 

 

「あれもやりたい、これもやりたい!」という“自由きままな、忙しい楽しさ”が思う存分味わえる「ドラゴノーカ」。農場系や牧場系のシミュレーションが好きな方はもちろん、一風変わったゲームで遊んでみたいという方にもオススメしたいタイトルです。

  • 「ドラゴノーカ」(GeSEI unkan (ゲ製うんかん))
  • ジャンル:シミュレーション
  • 2023年1月12日発売
  • 価格:1,980円(2023年1月12日時点)
  • © ゲ製うんかん。 All Rights Reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.

2,その森には“怪物”が棲んでいる……。
ダークでミステリアスな手描き風アドベンチャー「サイレンタウンの子供たち Children of Silentown」


筆者は映画でもマンガでも、ダークな雰囲気が漂う作品が好みでして、グッとひきつけられるものがあります。日常生活では味わえないような独特のドキドキ感や恐怖心に魅力を感じているのかもしれません。ご紹介する「サイレンタウンの子供たち Children of Silentown」もまた、ダークな雰囲気が漂う作品です。

 

 

本作は、ストーリー仕立てのアドベンチャーゲームです。気になる個所をクリックして調べて、アイテムを手に入れ、謎やパズルを解きながら物語を進めていく、ポイント&クリック形式の作品となっています。まず目を引くのは、なんと言ってもその独特のグラフィック。やわらかなタッチの手描きグラフィックは、美しくありながらどこかあやしげで、まるでダークな絵本のような雰囲気を醸し出し、プレイヤーの心を魅了します。特にインパクトが強いのは、キャラクターの「目」。本作に登場するキャラクターは、皆、黒目がないちょっと不気味なビジュアルで描かれており、これだけでも何か不穏な雰囲気を感じてしまいます。

また、画面写真や文面ではお伝えできませんが、本作は音楽も美しくミステリアスな雰囲気になっており、この不思議な物語の世界を盛り上げてくれます。

 

 

本作の主人公は、ルーシーという名のひとりの少女。彼女は、怪物が棲むという森の奥にある小さな町「サイレンタウン」で育ったのですが、この町では、人々が姿を消すことは珍しいことではありません。さらにこのサイレンタウンは、昼間は穏やかで平和な雰囲気に包まれていますが、夜になると、耳を覆いたくなるような不気味なうなり声が聞こえてくるのです。

 

 

町の人々は自分たちの身を守るために、“掟”を守って暮らしていますが、掟を守らなかった住民たちは、人知れず忽然と姿を消してしまいます。そんな日々の暮らしの中、主人公のルーシーは、祭りの日の夜に起きた“とあるできごと”をきっかけに、ひとり、調査に乗り出すことを決意するのでした……。

 

 

「なぜ人が消えるのか?」「なぜ誰も消えた人々を探さないのか?」「怪物とはいったい何なのか?」など、とにかく本作の物語には不穏な謎が盛りだくさんとなっており、いやが上にも先が気になってしまう構成となっています。また、ルーシーを取り巻く町の大人たちも皆、ヒトクセある人物ばかり。揃いも揃って全員、何か重大なことを隠しているようなミステリアスな雰囲気があり、プレイヤーを物語の世界へぐいぐい引き込みます。

 

 

本作は、フィールドを歩き回りながら気になる個所を調べ、手に入れたアイテムを使ったり、ときにアイテム同士を組み合わせたりしながら謎を解いていくという、アドベンチャーゲームとしては比較的オーソドックスなスタイルとなっています。そんな本作の独自のシステムが、ずばり「歌」。ルーシーは冒険中、気になる音を聴くと日記に書き留めてメロディを作っていくのですが、メロディが完成すると歌を歌うことができるようになります。この「歌」を誰かに聴かせることで相手の反応を引き出して、心の中を覗き見ることが可能。これによって、物語をさらに深く知ったり、ゲームを先に進めていくためのヒントを得られる仕組みになっているのです。「歌」によっては、人物ではなく特定のモノに対して歌うことで、モノに秘められた思い出を呼び起こせるものもあり、ユニークで歯ごたえのある探索を楽しむことができる作りとなっています。

 

 

歌で覗き見た相手の破れた心を修復するために、糸とボタンを使った一筆書きパズルを解いたり、歌でモノに宿った思い出を呼び起こすために、歯車を使ってパネルを回転させてゴールまでつなげるパズルを解いたりと、本作にはオリジナルのパズルゲームが豊富に登場します。どのパズルもルールはシンプルでわかりやすいものながら、難易度はなかなか高めとなっており、さらにヒントやサポート機能などもないため、遊びごたえはかなりのもの。パズルの腕に自信があるというゲーマーの方にもオススメできるクオリティとなっています。

 

 

ダークな雰囲気のグラフィック、不気味で謎めいたストーリー、そしてハイレベルなパズルの数々が魅力の「サイレンタウンの子供たち Children of Silentown」。気になる方はぜひ、ルーシーと一緒に冒険をして、奇妙なサイレンタウンに取り憑くものの正体を突き止めてみてください。

  • 「サイレンタウンの子供たち Children of Silentown」(Elf Games, Luna2 Studio)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 2023年1月12日発売
  • 価格:2,900円(2023年1月12日時点)
  • (C) 2023 Elf Games, Luna2 Studio

3,最大4人で協力してダンジョン攻略!
アナログな手触りが楽しいデジタルTRPG「Demeo: PC Edition」


皆さんはTRPGで遊んだ経験はあるでしょうか? TRPGとは「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の略で、ゲーム機などを使わずに、紙や鉛筆、サイコロ、そして人との会話を用いて遊ぶアナログゲームです。ご紹介する「Demeo: PC Edition」は、そんなTRPGをベースにした作品です。

 

 

本作は最大4人でプレイ可能な協力型デジタルTRPGです。TRPGといえば、友だちとテーブルを囲んでダイスを振り、協力しながら難攻不落のダンジョンを攻略するという楽しさが魅力ですが、本作「Demeo: PC Edition」は、そんなTRPG特有のゲームスタイルをデジタル空間に再現したような作品となっています。ちなみに本作はVR版もリリースされており、今回ご紹介する非VR版とセット販売となっています。

 

 

本作の内容は、「ハンター」や「ソーサラー」など、異なるジョブのキャラクター最大4人でパーティーを組み、ダンジョンを攻略するというもの。これだけ聞くといわゆる普通のコンピューターゲームのRPGのようですが、舞台となるダンジョンがテーブルの上にジオラマのように設置されていたり、キャラクターが小さなフィギュアのような形になっていたりと、全体的にアナログチックな演出が施されているのが本作の最大の特徴。まさに「デジタルなアナログゲーム」といった雰囲気が楽しめます。

 

 

ダンジョンは3つのレベル(ステージ)で構成されており、最初の2つのレベルは鍵を見つけてゲートを出ることが目的となり、最後のレベルではボスキャラを倒すことが目的となります。鍵はダンジョン内にいる敵が持っているので、探し出して撃破しなければなりません。

ゲームの進行はターン制となっており、各プレイヤーキャラは毎ターン「2AP(アクションポイント)」を消費して行動します。「移動+移動」や「移動+攻撃」、「移動+カード使用」など、APの許す限り、さまざまな組み合わせの行動をとることが可能。プレイヤーキャラが全員行動を終えると、敵キャラのターンとなります。

ダンジョンのプレイ方法は至ってシンプル。ドラッグ&ドロップの操作で、キャラクターのコマを持ち上げて移動可能エリア内の好きなマスに移動させるだけ。このあたりの操作感は、実際にコマをつかんで動かしているようなアナログな手触りがあり、面白いポイントです。

 

 

敵を攻撃する方法もシンプルで、自分のコマを敵のコマの上に置くと戦闘開始。戦闘はTRPGらしく、ダイスを使って行われます。とはいえ、実際のTRPGでは数字の書かれたダイスを振ってダメージ計算を実行しますが、本作のダイスは「剣(成功)」「剣2本(クリティカル)」「ドクロ(失敗)」の3つの目だけで構成されており、ダメージ計算は自動で実行されます。このあたりはTRPG好きの方には若干物足りなさを感じる部分かもしれませんが、ゲームとしてはわかりやすくて遊びやすいポイントにもなっています。

ちなみに、ダイスもドラッグ&ドロップで投げるスタイルとなっており、こちらもアナログな手触りが感じられます。

 

 

敵の攻撃やトラップなどからダメージを受けてプレイヤーのHPがゼロになると「ダウン」状態となります。
ダウンしたプレイヤーの上にほかのキャラのコマを乗せることで蘇生することができますが、3回ダウンするとそのキャラは「敗北」となってしまいます。そして全キャラが「敗北」になるとゲームは終了。仲間キャラをほかのキャラが蘇生させるという本システムは、いかにも「協力型のTRPG」といった感覚があり、マルチプレイでは特に盛り上がるポイントになるかと思います。

 

 

カードは、アビリティや魔法のようなもので、プレイヤーのジョブごとに異なる種類が存在します。HPを回復するものや自身にシールド的な装甲を付与するもの、広範囲の敵にダメージを与えたり、敵に状態異常を付与したりなど、その効果は実にさまざま。このカードをうまく使うことがダンジョン攻略の最大の鍵となっています。カードの種類には1APを消費する通常カードのほかに、コストなしで使える無償カードや毎ターン自分の手札に戻ってくる補充カードがあるので、使うタイミングを見極めるのも重要なポイントです。

ちなみにカードは、敵を攻撃したり倒すことで貯まる「カードメーター」が満タンになったときにもらえたり、レベルクリア後に登場する「クリープトのバザール」で購入することもできるので、うまく活用していきましょう。

 

 

シンプルでわかりやすいルールとアナログチックな手触りで、手に汗握る冒険を楽しめる「Demeo: PC Edition」。マルチプレイはもちろん、1人用でのプレイも楽しめるので、TRPGが好きな方やボードゲームが好きな方はぜひ、チェックしてみてください。

  • 「Demeo: PC Edition」(Resolution Games)
  • ジャンル:RPG
  • 2022年12月16日発売
  • 価格:3,090円(2023年1月6日時点)
  • (C) 2022 Resolution Games

新作のオススメSteamタイトル、気になるものはあった?

というわけで、Steamのオススメ新作タイトルをご紹介しました。

シミュレーション、アドベンチャー、RPGと、今回はさまざまなジャンルのゲームをご紹介しました。寒さが厳しくなってきた今日このごろ、気分転換やお休みの日にはぜひ、あたたかい部屋でSteamのゲームをのんびり遊んでみてくださいね。

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。

関連記事