【Steam新作】買い逃しはない? Steam新作ゲーム12月発売この3本!

2022年12月31日 14:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買い過ぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。さて、あっという間に今年も残りわずかとなりました。年末年始の長期休暇に遊ぶゲームで迷っている方もいるかもしれませんが、今回はそんな方のために、11月~12月にリリースされた新作ゲームの中から、オススメのインディータイトルを厳選してご紹介していきたいと思います。

Steam新作ゲーム12月発売この3本!

目次
1,非対称型対戦アクション「グーニャモンスター」
2,超美麗ビジュアルノベル「十三月のふたり姫」
3,シューティングアドベンチャー「The Knight Witch」
まとめ

1,3vs1のグニャグニャバトルでワイワイ盛り上がれ! 中毒性バツグンの非対称型対戦アクション「グーニャモンスター」

  • 「グーニャモンスター」(MUTAN)
  • ジャンル:アクション
  • 2022年12月4日発売
  • 価格:1,980円(2022年12月22日時点)
  • コピーライト:(C) 2022 MUTAN

皆さまは、「非対称型対戦ゲーム」で遊んだことがあるでしょうか。有名どころでいえば「Dead by Daylight」や「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」などが思い浮かぶこのジャンルですが、ご紹介する「グーニャモンスター」もまた、そんな非対称型対戦ゲームです。



本作は、3人の「バスター」陣営と1体の「モンスター」陣営に分かれて戦う、非対称型の対戦アクションゲームです。まず目を引くのは、ポップでかわいらしいキャラクターのデザイン。どこかで見たことがあるタッチのデザインだなと思った方もいるかもしれませんが、何を隠そう、本作のキャラクターデザインは、数々のMVやPVでイラストを手がけてきた寺田てら氏が担当されているのです。一度見たら忘れられない、寺田てら氏が手がけたキュートで個性的なデザインのキャラクターたちを操作して遊べるというだけでもがぜんワクワクしてきます。さらに、そんなキャラクターたちのボイスは豪華声優陣が担当しており、ゲーム中はにぎやかなボイスが楽しめます。



そんな本作の舞台となるのは、突如として現れた謎のモンスターによって危機的状況に陥った世界。
この異変を止めるために、主人公の少年・オクトはバスターとなり、半人前モンスター・ぐーにゃんや仲間たちとともに、戦いの旅に出るのでした……というのが本作のストーリー。

謎のモンスターの出現や世界のピンチというストーリーでありながら、シリアス路線ではなくユーモラスでコミカルな雰囲気が漂っているのが、本作の特徴となっています。



ここで改めて説明しておくと、非対称型対戦ゲームとは、大まかに「所属する陣営によって、人数や戦力、勝利条件などが異なる対戦ゲーム」のことです。先述のとおり、本作は「バスター」陣営と「モンスター」陣営に分かれて戦うこととなるのですが、まずはバスター陣営からご紹介していきましょう。


バスターは、3人からなる陣営で、銃などのウェポンを所持しています。このウェポンを使ってステージ中に出現するザコ敵「アンデッド」を撃破すると、青く輝く「ソウル」がドロップします。バスターは、そのソウルを拾い、ステージ中央にあるソウルポットへと運んで「浄化」することが目的。制限時間内に、目標数のソウルを浄化できればバスター陣営の勝利となります。



キャラクターにはHPのゲージがあり、アンデッドやモンスター側のプレイヤーの攻撃を受けるとHPがどんどん減っていきます。そしてゲージが尽きてしまうと、「ゴースト」の状態に。3人のバスター全員がゴーストになってしまうと敗北となりますが、ゴーストとなって10秒が過ぎたら味方に助けてもらって復活することができます。また、ゴーストの状態でもソウルを運んだり、モンスターにアタックを仕掛けて味方を助けることができるので、あきらめずに積極的に動いていくことが勝利への近道です。



いっぽう、モンスター側はひとりで戦う陣営です。モンスター陣営の勝利条件は、簡潔にいうと「バスターの阻止」。3人のバスターを全滅させるか、制限時間終了までソウルを守りきれば勝利となります。3vs1という人数だけでは、一見モンスター側が不利のようですが、モンスターはバスターと比べて圧倒的なパワーを持つため、たったひとりでバスターたちと戦うことが可能となっています。特に強力なアクションが、バスターに近づいて行う「捕食」。バスターを捕まえて行動を制限したうえで、ガブガブとかじってHPをガンガン減らしていけるので、スピーディーにバスターをゴースト化させることができます。



モンスターには複数のキャラクターが存在しており、それぞれ異なる特有の「スキル」を所持しています。一定時間移動速度がスピードアップするものや、爆弾を投げてバスターを吹き飛ばすものなど、スキルはどれも逆転を狙える強力なものばかりなので、使いどころが重要。逆にバスター側としてはモンスターがスキルを使ったときは要注意。このスリルあふれる緊張感が、本作のバトルの魅力となっています。



さて、ここまでの説明では、本作はわかりやすいルールとお手軽なアクションが融合した、比較的オーソドックスなスタイルの対戦ゲームのように思われるかもしれません。しかし、実は本作の最大の醍醐味は、タイトルにもある「グーニャ」感にあるのです。何を隠そう本作は、バスター側もモンスター側も体に“芯”がない感覚で、とにかく動きがグニャグニャ。移動するだけでふわふわと体が揺れ、木の根っこや石ころといったちょっとした障害物につまずいて転倒してしまうといった具合で、なかなか思い通りスムーズには動けません。グニャグニャゆえのこの“ままならなさ”が、両陣営ともにスムーズにクリアできないという絶妙なゲームバランスを形成しており、さらに、思わずクスッと笑ってしまう「パーティーゲーム」としての完成度も高めているように筆者は感じました。



誰でも遊べるわかりやすいゲーム性に、3分間というサクサク遊べるテンポのよさと、“グニャグニャ”によるハプニング的面白さが加わり、中毒性の高いゲームに仕上がっている「グーニャモンスター」。シーズンごとのバトルパスや、豊富なカスタマイズアイテムなど、やりこみ要素も満載となっており、長く遊べる作品となっています。気になる方はぜひ、本作でいまだかつてない“グニャグニャ”のバトルを体験してみてください。


2,伝説のクリエイター陣が集結! 名作童話を元にした超美麗ビジュアルノベル「十三月のふたり姫」

  • 「十三月のふたり姫/The 13th month」(Kobayashimaru LLC)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 2022年12月3日発売
  • 価格:2,400円(2022年12月22日時点)
  • コピーライト:(C) 2022 Kobayashimaru LLC

皆さまは、子供の頃に読んだ童話で印象に残っているものはありますか? 赤ずきん、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテルなど、名作と呼ばれる童話はどれもファンタジックで教訓がありつつ、ちょっと残酷な部分もあり、大人になった今でも不思議と心引かれるものがあります。ご紹介する「十三月のふたり姫」は、そんな童話をベースにした作品です。



本作は、名作童話として知られる「眠れる森の美女」を元にしたビジュアルノベル形式のアドベンチャーゲームです。「眠れる森の美女」は、アニメやミュージカル作品で耳にするタイトルですが、童話としては「いばら姫」や「眠り姫」という名前で知られている作品。……と言われても、「それってどんな童話だっけ?」となる方も多いかもしれませんが、「いばらに覆われたお城の中で眠り続けているお姫様」というインパクトのあるビジュアルイメージは、言われてみればすぐに思い出せる方も多いのではないでしょうか。



ゲーム本編の紹介に入る前に、本作のポイントとしてまずご紹介しておきたいのが、ずばり、豪華制作陣。本作は、「女神転生」シリーズの世界設定やシナリオを手がけた「鈴木大司教」こと鈴木一也氏がシナリオを担当し、同じく女神転生シリーズの音楽を手がけた増子津可燦氏がサウンドを担当、競技型デジタルアート「LIMITS」初参戦にして世界王者の称号を獲得したイラストレーターのアオガチョウ氏がキャラクターデザインと美術を担当しています。そうそうたる顔ぶれの伝説的クリエイターたちによって創られた本作は、シナリオ・音楽・美術、どこをとってもハイクオリティな仕上がりとなっているのです。

特に筆者が強くひきつけられたのは、アオガチョウ氏が手がける美しいビジュアルです。童話をベースにしているというだけあって、まるで絵本のようなタッチでありながら、ファンタジックなだけではなくどこかダークな雰囲気もあり、見れば見るほど引き寄せられていく魅力にあふれています。言うまでもないことではありますが、本作はただの小説ではない「ビジュアルノベルゲーム」であるため、ゲーム中は美麗なキャラクターやグラフィックが生きているかのように動き、プレイヤーを物語に没入させてくれます。



それでは、本作の物語について、あらすじをご紹介していきましょう。

物語の舞台は、箱庭のように美しい、とある小さな王国。そこには長年子宝に恵まれずにいた王と王妃がいたのですが、あるとき、ついに出産を迎え、ひとりの姫が生まれます。国中が喜びに包まれる中、祝いの宴に1月から12月までの名を冠した12人の仙女たちが訪れ、“賢さ”“美しさ”“健康”など、王女にひとつずつ恩寵を与えていきます。



宴は大変幸せに満ち足りたものとなりましたが、しかし突如、祝宴に呼ばれなかった13人目の巫女「閏月(ウルウヅキ)」が現れ、「15歳になったときに紡の針で指を刺し、永遠の眠りについてしまう」という呪いを姫に与えてしまいます。その後、成長し15歳になった姫は、ウルウヅキの呪いのとおり針に刺されて永遠の眠りにつき、城は茨によって閉ざされてしまいます。



それから100年後、勇敢なひとりの王子が、茨を乗り越えて姫の元を訪れます。眠れる姫をひと目見るなり恋に落ちた王子は、姫にそっと口づけをするのですが……姫は目覚めなかったのです。それから100年ごとに、姫の元には新たな“王子”が訪れます。はたして、姫を目覚めさせることができる者は現れるのでしょうか……?



「祝宴に招かれなかった13人目が姫に呪いをかける」「茨に覆われた城で眠り続ける姫」「100年後に王子が現れ、姫に口づけをする」など、童話の「いばら姫」と同様の内容を含みつつ、「月の名を冠した12人の魔法使い」「13人目のウルウヅキ」「王子の口づけで姫が目覚めない」など、オリジナルの要素が多く加わっている点が本作の物語の大きな特徴です。さらに、物語には宗教的なモチーフや神話的なモチーフなどがからみ合い、深みのある魅力的な世界観が形成されています。100年ごとに姫の元を訪れる“王子”たちも皆ひと癖ある個性的な人物で、「次はいったいどんな“王子”がやって来るんだろう?」と、ついついやめ時を見失って読み進めてしまうのも本作の魅力と言えるでしょう。



物語の中では、プレイヤーが選択を求められるアドベンチャーゲーム的な局面も登場します。マルチエンディングというわけではありませんが、選択肢によってはゲームオーバーになってしまうため、慎重に選ばなければなりません。この選択肢の要素は、静かに黙々と物語を読み進めていく本作のゲーム性に、ほどよいアクセントを加えているように筆者は感じました。



奥深い物語、洗練された文章、美しい音楽、そして美麗なグラフィックと、すべての要素が高水準にまとまっている「十三月のふたり姫」。若干使いづらさのあるセーブシステムやオプションで設定できる内容の少なさなど、システム面はやや荒削りに感じられる部分がありもったいない印象でしたが、ビジュアルノベルとしての内容は間違いなくハイクオリティに感じられました。気になった方は、温かいコーヒーや紅茶などを飲みながら、じっくりと「十三月のふたり姫」の物語世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。

3,弾幕×探索×デッキ編成!? 唯一無二のプレイ感が楽しめるシューティングアドベンチャー「The Knight Witch」

  • 「The Knight Witch」(Super Mega Team)
  • ジャンル:シューティング
  • 2022年11月30日発売
  • 価格:2,050円(2022年12月22日時点)
  • コピーライト:(C) 2022 Super Mega Team

「アクションRPG」や「パズルアドベンチャー」など、世の中には2つ以上のジャンルが複合したゲームが存在します。ときには思いもよらない斬新な組み合わせのジャンルの作品も存在しますが、ご紹介する「The Knight Witch」もまた、一風変わったジャンルが組み合わさった作品です。



「The Knight Witch」は、「シューティング」と「メトロイドヴァニア」が組み合わさり、さらに「デッキ構築カードゲーム」の要素がプラスされた作品です。なお、メトロイドヴァニアとは、「メトロイド」と「キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)」が融合したジャンル名で、エリアや部屋で区切られた広大なマップを冒険する、探索型アクションゲームを指す言葉です。

ゲームを開始してまず目を引くのは、その美しいグラフィック。キャラクターも背景も、すべてが手描きで描かれた繊細なグラフィックは、海外の絵本のような雰囲気でプレイヤーの目を楽しませてくれます。



それではさっそく、まずは本作のストーリーからご紹介しましょう。

本作の舞台は、大戦争の果てに生き残った人々が暮らす「ダンジョニダス」という土地。そこでは、人との絆によって力を得る「ナイトウィッチ」と呼ばれる4人の英雄たちのおかげで、人々が平和な日々を過ごしていました。



しかし、長い年月が過ぎたあるとき、突如ダンジョニダスはゴーレムの襲撃を受けます。ダンジョニダスで暮らす、5人目のナイトウィッチ・レインは、襲撃に巻き込まれてしまった夫のアカイを探すべく、旅へと出るのでした……というのが、本作のあらすじ。「ナイトウィッチ」「ゴーレム」「ダンジョニダス」などのファンタジー風の要素にスチームパンク風の機械要素が混ざり合い、そこに絵本風の手描きグラフィックが組み合わさることで、ユニークで魅力的な世界観が作り上げられています。



それでは本作のゲームシステムをご紹介していきましょう。

本作は、横スクロールスタイルのシューティングがベースとなっています。コントローラーでいえば、左スティックでキャラクターの移動を行いつつ、右スティックでキャラクターがショットを撃つ方向を入力するという、ツインスティックスタイルの操作となっていますが、近くの敵を自動的に撃ってくれるオートエイム機能もあるので、比較的遊びやすい作りになっている印象です。とはいえ、敵が撃つ弾幕はなかなか激しく、ボス敵は強力な攻撃を放ち、さらにトゲや爆弾など厄介な障害物もところどころに配置されているため、全体的に歯ごたえのある難易度となっています。



シューティングゲームのステージというと、基本的に一方通行で進んでいくイメージがオーソドックスかと思いますが、本作は「メトロイドヴァニア」要素が含まれているため、小さなエリアが上下左右につながった広大なマップを自由に移動できる点が斬新なポイント。敵がわんさか登場するエリアや罠だらけの危険なエリア、アイテムが獲得できるエリアやショップがあるエリアなど、道中にはさまざまなエリアが待ち受けているので、くまなく探索をしたくなること必至。さらに、新たなスキルを手に入れることで行けなかった場所に行けるようになるといったメトロイドヴァニアではおなじみの要素もあり、がっつりと探索を楽しめる作りとなっています。



さらに本作の特筆すべき要素として、カードを使った「デッキ編成システム」があげられます。といっても、ボードゲームのようにカードでバトルをするわけではありません。プレイヤーが操作するナイトウィッチのレインは、通常ショットのほかに、マナを消費して強力な「スペル」を発動することができるのですが、このスペルの編成が、カードでデッキを構築するシステムになっているのです。



ゲーム中は、デッキに編成したスペルの中からランダムに選ばれた3枚が手札として右下に表示され、対応するボタンを押すことで手札のスペルを使用することが可能。手札を使うとデッキの中から別のカードが補充される仕組みとなっているため、デッキに同じカードを多く入れれば入れるほど、当然手札に来やすくなります。スペルは遠距離攻撃系や近接攻撃系、ショットを強化するものやシールドを出して敵弾を防ぐものなどさまざまな効果がありますが、使用する際に必要なマナの量がスペルごとに異なるので、デッキ編成の際は注意が必要。「低コストのスペルだけで構築した軽量タイプのデッキ」や「高コストのスペルを多く入れて強攻撃で逆転を狙うデッキ」、「敵の弾を防ぐスペルを多く入れた防御型デッキ」など、さまざまな戦略を考えながらデッキ構築ができる点は、ボードゲームのカードバトルさながらの面白さがありました。



斬新なゲーム性が光る本作ですが、その中でも特に筆者がグッときたのは「リンクシステム」。これは、マップ上にいるキャラクターを助けて「ありがとう」という感謝の言葉を受けることで絆の力である「リンク」という経験値がたまっていくという、画期的なレベルアップシステム。レベルが上がると、ショットダメージの増加など肉体的な恩恵が得られる「ナイト」か、スペルダメージの増加などの魔法的な恩恵が受けられる「ウィッチ」のいずれかを選択できるので、どんどん人助けをしてどんどん「ありがとう」を聞きたいところ。感謝の言葉でレベルが上がるという本システムは、人々を助ける使命を帯びた「英雄」という存在をリアルに体験できる、魅力的なシステムだと筆者は感じました。



弾幕シューティング・探索アクション・デッキ編成という魅力的な要素が見事に融合した、唯一無二のプレイ感が楽しめる「The Knight Witch」。新しいゲームや遊びごたえのあるゲームを探している方には特にオススメしたいタイトルです。

新作のオススメSteamタイトル、気になるものはあった?

というわけで、Steamのオススメ新作タイトルをご紹介しました。


対戦アクション、ビジュアルノベル、探索型シューティングと、今回はバラエティ豊かな3作をご紹介しました。気になるタイトルがあった方は、この年末年始のおともにぜひプレイしてみてくださいね!

筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
Twitch:https://www.twitch.tv/nero100kabe
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