小さなロボットが終末世界を大冒険! 歯ごたえのある謎解きが魅力のアドベンチャー「Life of Delta」先行プレイレビュー

2022年12月01日 18:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。突然ですが「ポスト・アポカリプス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? これは人類が絶滅し、文明が壊滅したあとの世界を舞台にしたフィクションのジャンルを指す言葉です。「終末もの」とも呼ばれるこのジャンルは、想像力を刺激されるような世界観が魅力ですが、これからご紹介する「Life of Delta」はそんなポスト・アポカリプスが舞台の作品です。

なお、本作はこれから発売予定のタイトルとなっており、本記事は製品版とは異なるデモバージョンでのプレイレビューとなりますのであらかじめご留意ください。

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Life of Delta」は、広大な終末後の世界が舞台のSFアドベンチャーゲームです。
“終末”や“SF”というワードは、なんとなく硬派で近寄りがたそうなイメージの作品を思わせますが、本作はSFチックでありつつもどこかやわらかな雰囲気が漂う点が特徴的。硬派さもありながらあたたかみを感じられる絵本のようなタッチのビジュアルに、オープニングからグイグイ引き込まれていきます。

 

 

本作の主人公は、小型サービスロボットのデルタ。人類が絶滅し、壊れかけたサービスロボットと、長い死の灰の降下から生まれたヒューマノイドリザードのみが存在する世界で、デルタは自分が廃棄されるところを助けてくれた「ジョー」を探すための旅に出ます。

というのも、実はジョーはなんらかの事情があって、兵士たちによってメガシティという都市へと連行されてしまったのです。ゲーム中に挿入されるフルアニメーションで描かれるムービーが、この謎めいた物語にさらに深みをプラスしてくれます。

 

 

本作は、いわゆる「ポイント&クリック」タイプのアドベンチャーゲームです。あやしげな個所をクリックして調べて、アイテムを手に入れたりギミックの謎を解いたりしつつ先へ進んでいくという、アドベンチャーゲームとしては比較的オーソドックスな王道スタイル。昔なつかしの脱出ゲーム的な雰囲気をまといつつも、美しいグラフィックと音楽、画面上の情報が可能なかぎり省かれたUIデザインによって、古臭さの感じられないスタイリッシュなゲームに仕上がっている印象です。また、クリックした場所に向かってデルタがテクテクと歩いていくアニメーションもキュートで、見ているだけで癒やされます。

 

 

ポイント&クリックタイプのアドベンチャーというと、画面上のあやしげな個所をとことんしらみつぶしにクリックしていくゲームというようなイメージがありますが、本作は調べることができる個所ではカーソルが変化するシステムになっているので、無駄なクリックをする必要がなく、快適な作りになっています。

また、次にやるべき目標やほかのキャラクターとの会話のログがいつでも確認可能な点も遊びやすいポイント。前回のプレイから時間が空いて再開しても、これらの内容を確認することで、直前まで自分が何をしようとしていたのかすぐに思い出せるのはうれしいところです。

 

 

アドベンチャーゲームの醍醐味である謎解きも、本作には多数登場します。筆者が遊んだデモ版では序盤のみのプレイではありましたが、鍵探しや充電装置の起動など、さまざまな謎解きが次々に登場。手に入れたアイテムを組み合わせたり、試行錯誤してパズル的なギミックを解いたりなど、バラエティ豊かな謎解きが楽しめました。

ひらめき、推理力、洞察力などあらゆる能力が試される本作の謎解きは、どれも歯ごたえがありハイクオリティな印象で、特に充電装置の謎解きは、「序盤からこの難易度がくるの!?」と驚きつつ思わず姿勢を正してしまうほどのハイレベルさ。しかし、難しいといっても決して意地悪で理不尽な難しさではなく、じっくり観察して考えれば解けるという絶妙な難易度設定です。このクオリティの謎解きがこの先も堪能できるとなると、筆者はがぜん、製品版が楽しみになりました。

 

 

終末を舞台にした世界観、個性的なキャラクターたち、美しいグラフィックと音楽、そしてハイクオリティな謎解きと、多くの魅力を持った「Life of Delta」。筆者が今回プレイしたデモ版ではゲームのほんの序盤のみのプレイではありましたが、主人公・デルタのこれからの冒険や、次第に明かされていくのであろう未知の世界観、そしてどんな謎解きが待ち構えているのかなど、もっと先をプレイしたいという気持ちになる要素が盛りだくさんでした。

アドベンチャーやパズルが好きな方はもちろん、世界観やグラフィックにピンとくるものがあった方はぜひ、本作をSteamのウィッシュリストに登録して、リリースを心待ちにしていただければと思います。

 



筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
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