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『日清カレーメシ』×『ゆるキャン△』コラボソングに挑戦
── それぞれのシングルのカップリング曲について、教えてください。亜咲花さんの2曲目「Easy Life, Easy Curry -カレーメシのうた-」は、佐々木さんが作詞されていますね。 亜咲花 はい。この曲は『日清カレーメシ』と『ゆるキャン△』のコラボソングなんです。
佐々木 作曲は立山秋航さんで、最初に2人して関係各社の会議に参加したんです。「カレーメシ」とはこういう商品で、こういうコンセプトで歌にしたいんだというお話をうかがって。自分の曲がCMに使われることはあったんですけど、CMのために曲を作る、いわゆるCM案件というのは初めてで、歌詞に入れ込んでほしいと言われたことがたくさんあったので、これは大変だなと。なので「詞先で作っていくのはどうですか?」と提案させていただいたんです。立山さんも、それがいいと思うと賛同してくださって、制作が始まりました。
── まず佐々木さんが詞を書いて、それに立山さんがメロディをつけていくというやり方ですね。 佐々木 そうです。歌詞を書いては関係各社とやり取りして、直してほしいと言われたところを直し、全部OKが出た段階で立山さんに投げて、曲が完成しました。
── 作詞で難しかったところは、どこですか? 佐々木 『ゆるキャン△』と亜咲花ちゃんらしさ、商品のアピールポイントという3つの要素の配分です。最初に書いた歌詞はもう少し『ゆるキャン△』みが強かったんですけど、「やっぱりここはカレーメシらしい言葉にしてください」というような調整が何度かあって。カレーメシ自体の表現も正確さを求められて、たとえば「優しい味」という言葉を使ったら、「カレーメシのイメージではないので」とNGが出たりしました。すべてが初めての体験だったので面白かったんですけど、大変でした。
── そういう微妙なバランスが大事だったのでしょうね。 佐々木 そうですね。でも詞先でやらせていただけたので、「ホットウォーター」と「本当は」で頭韻を踏むみたいな遊びを入れつつ、楽しんで書けました。
亜咲花 そこは「恵梨さん天才!」って思いました。レコーディングしているときは歌に集中していたので、後になって韻を踏んでいることに気づいて、かっこいいなあと(笑)。
佐々木 あははは(笑)。ありがとう。
亜咲花 私は、恵梨さんと立山さんの最強タッグで楽曲を書いていただけると知ったときから、曲が仕上がるのを楽しみにしていました。初めて聴いたときは、野外で楽しく美味しいカレーメシを食べている映像が頭に浮かんできて、爽やかだなあと。歌詞はすごくストレートなんですよね。カレーメシに必要なのは温かいお湯と愛情、それをかき混ぜるだけで作れちゃうるよという商品の魅力を押さえつつ、『ゆるキャン△』らしさにあふれていました。
── レコーディングでは、どういうことに気を配りましたか? 亜咲花 商品の魅力ポイントが多い歌詞だったので、ソウルフルに歌い上げてしまうと、逆にコミカルに聞こえてしまうんじゃないかなと思って、今までの『ゆるキャン△』ソングとは違う歌い方をしました。ここはビブラートをかけないほうがいいねとか、ここはもっと爽やかに美味しそうに歌おうとか、レコーディングの現場で微調整をおこないながら録っていきました。
── たしかに『ゆるキャン△』の歌の中でも、ここまでのタイアップ感は珍しいですよね。 亜咲花 キャンプ飯になっているのが『ゆるキャン△』らしいですし、この歌を聴くだけでカレーメシがどんなものなのかよくわかるので、カレーメシの歌としても仕上がりはばっちりなんじゃないかと思います。
── 2番に出てくる「100%の国産米」という歌詞が、なんだか面白くて。 亜咲花 私も、”国産米“という単語ををこんなに爽やかに歌うことがあるんだと思って、楽しかったです(笑)。それに続く「汁がないから片付けも So easy」もわかりやすいなと思いました。
佐々木 ここは、企業さんから入れてくださいと言われたアピールポイントでした。
亜咲花 それを爽やかに歌詞にしてくださるのが、恵梨さんのすごさですよね。最初は不思議な歌詞だなと思ったんですけど、歌ったり聴いたりしていくうちにどんどんクセになって、カレーメシが混ぜれば混ぜるほど美味しくなるように、この曲も聴けば聴くほど味が出てくると思います。