頭のデカい悪役ロボは好きですか? 「機甲戦記ドラグナー」の1/144ゲバイ(バンダイ)なら、頭デカいよ!【80年代B級アニメプラモ博物誌第23回】

2022年06月18日 11:000

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巨大な頭と、お行儀のいいフォルム。これぞ、バンダイ ホビー事業部のカタチ


早く人型に組み上げたいところだが、背部のバックパックが、地味に面倒なパーツ構成なんだよね……。ただの円柱なんだから、真ん中で左右に割ればよくない?

▲ 外側に付くバーニアが別パーツなのはわかるんだけど、左右に分かれた板が不必要にていねいすぎるというか、本当に2枚に分けなくてはいけないのか疑問。この中央から生えた薄い板が、背中へ接着するための突起なのはわかるんだけどね

人生短いんだから、こんな神経質なパーツ分割に付き合ってられないというか、「早く形を見たい」気持ちが勝るんだよね、ここまで組み進めてくると。しかし、こうして手間をとらされ、じらされるのもキットを素組みする楽しみなのかもしれない。

▲ そして、このバックパックから腰の前方にかけて動力パイプが付く。ザクの残した「動力パイプ=やられメカ」の記号が、「ガンダム」から8年ほど経ても踏襲されているのが興味深い

▲ 頭部は、ポリキャップをはさんで左右のカバーを接着。カメラだらけの顔面は1枚パーツだが、カバーが左右から覆いかぶさって、いかにも「頭の内側に詰まったメカが少しだけ外部に露呈した」感じが出る

あとは、胴体にポリキャップを介して、頭・手・足の各ユニットを嵌めこめば、それだけで完成! この簡素で効率的な構造、1987年ならではの完成度でしょう。

▲ 設定画だと、このデカい頭がもう少し前に位置して猫背っぽいと思うんだけど、このバンダイ ホビー事業部(当時)らしい「気をつけ」のポーズをとったような固い頭身バランスが、今となってはうれしい気がする

▲ 薄いライフルに、人差し指をちょこっとかけた仕草がしゃれている。ふくらはぎから見える内部フレームも、いいアクセント。顔面から突き出ているのは、30mm機関砲だそうだけど、センサーかアンテナのほうがスマートな印象になった気がする

▲ 足首は内側にも折れるんだけど、ヒザはあまり曲がらない。足裏を接地させれば、もう少し渋くてカッコいいポーズがとれます。いいポーズって、撮影を終えて家でいじってるときに見つかるんだよね

どうですか、ゲバイ!? 新しく「ガンダム」シリーズが始まるらしいけど、敵メカってのは頭が極端にデカいとか左右不対称とか、もっと怪獣っぽくていいと思う。怪獣のくせに“機動兵器”のフォーマットに無理に落とし込もうとすると、かえって兵器らしくなる。トゲとかツノとか生えてたほうが、物語世界になじむというか、とにかく俺の言うことを信じて思い切って、元気に楽しく敵ロボたちをデザインしてほしい。孤独な独身オヤジからの切なる願いでした。では、また来月! まだまだ、80’sロボを組み立てるぞ!

(文/廣田恵介)

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機甲戦記ドラグナー

機甲戦記ドラグナー

放送日: 1987年2月7日~1988年1月30日   制作会社: サンライズ
キャスト: 菊池正美、大塚芳忠、堀内賢雄、藤井佳代子、平松晶子、勝生真沙子、小杉十郎太、島香裕、島田敏、竹村拓、カシワクラツトム、飯塚昭三、加藤治、島津冴子、郷里大輔、笹岡繁蔵
(C) 創通・サンライズ

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