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巨大な頭と、お行儀のいいフォルム。これぞ、バンダイ ホビー事業部のカタチ
早く人型に組み上げたいところだが、背部のバックパックが、地味に面倒なパーツ構成なんだよね……。ただの円柱なんだから、真ん中で左右に割ればよくない?
▲ 外側に付くバーニアが別パーツなのはわかるんだけど、左右に分かれた板が不必要にていねいすぎるというか、本当に2枚に分けなくてはいけないのか疑問。この中央から生えた薄い板が、背中へ接着するための突起なのはわかるんだけどね人生短いんだから、こんな神経質なパーツ分割に付き合ってられないというか、「早く形を見たい」気持ちが勝るんだよね、ここまで組み進めてくると。しかし、こうして手間をとらされ、じらされるのもキットを素組みする楽しみなのかもしれない。
▲ そして、このバックパックから腰の前方にかけて動力パイプが付く。ザクの残した「動力パイプ=やられメカ」の記号が、「ガンダム」から8年ほど経ても踏襲されているのが興味深い
▲ 頭部は、ポリキャップをはさんで左右のカバーを接着。カメラだらけの顔面は1枚パーツだが、カバーが左右から覆いかぶさって、いかにも「頭の内側に詰まったメカが少しだけ外部に露呈した」感じが出るあとは、胴体にポリキャップを介して、頭・手・足の各ユニットを嵌めこめば、それだけで完成! この簡素で効率的な構造、1987年ならではの完成度でしょう。
▲ 設定画だと、このデカい頭がもう少し前に位置して猫背っぽいと思うんだけど、このバンダイ ホビー事業部(当時)らしい「気をつけ」のポーズをとったような固い頭身バランスが、今となってはうれしい気がする
▲ 薄いライフルに、人差し指をちょこっとかけた仕草がしゃれている。ふくらはぎから見える内部フレームも、いいアクセント。顔面から突き出ているのは、30mm機関砲だそうだけど、センサーかアンテナのほうがスマートな印象になった気がする
▲ 足首は内側にも折れるんだけど、ヒザはあまり曲がらない。足裏を接地させれば、もう少し渋くてカッコいいポーズがとれます。いいポーズって、撮影を終えて家でいじってるときに見つかるんだよねどうですか、ゲバイ!? 新しく「ガンダム」シリーズが始まるらしいけど、敵メカってのは頭が極端にデカいとか左右不対称とか、もっと怪獣っぽくていいと思う。怪獣のくせに“機動兵器”のフォーマットに無理に落とし込もうとすると、かえって兵器らしくなる。トゲとかツノとか生えてたほうが、物語世界になじむというか、とにかく俺の言うことを信じて思い切って、元気に楽しく敵ロボたちをデザインしてほしい。孤独な独身オヤジからの切なる願いでした。では、また来月! まだまだ、80’sロボを組み立てるぞ!
(文/廣田恵介)