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「ときめきの時空と林檎」は魔法少女をイメージして歌いました
── 3曲目は「ときめきの時空と林檎」。作詞・作曲・編曲の無果汁団は2人組のソングライター・ユニットで、女性ボーカルを加えた3人で自らも楽曲を発表している人たちです。 鈴木 「BROKEN IDENTITY」と「リップ」が、今までの私のイメージから突き抜けた曲だったので、もう1曲はいつも通りの鈴木みのりを感じていただける曲にしたいなと思いました。ファンのみんなに「大丈夫だよ、私は変わらずにここにいるよ」とアピールできるような、かわいくて元気な曲を作りましょうと。その話の流れで、ディレクターさんが薦めてくれたのが無果汁団さんで、お声がけさせていただいたら、すぐに私のことをネットで調べて、曲を作ってくださったんです。それが「ときめきの時空と林檎」でした。
── 情熱をもって作ってくださったという感じですね。 鈴木 うれしかったです。2ndアルバム「上ミノ」にacane_madderさんが作詞・作曲してくださった「gloria」という曲が入っていて、これはacaneさんがファンの視線に立って作ってくださった曲だなと感じていたんです。それと同じものを「ときめきの時空と林檎」には感じて、ファンの方がイメージする鈴木みのり像が表現された曲だなと思いました。
── 歌詞もファンタジー色が強くて、アニメの主題歌のような曲ですよね。 鈴木 おっしゃる通りで、魔法少女をイメージしてレコーディングしました。楽曲的には80年代風で懐かしさもあって。
── メロディラインは個性的で、歌うのは難しかったんじゃないかなとも思ったんですけど。 鈴木 曲をいただいたときから、ディレクターさんが「みのりちゃん、この曲は難しいね。大変だよ」って何度も言うので、レコーディングまでに私の中でハードルが上がり過ぎちゃって(笑)。逆に歌ってみたら「思っていたほど難しくなかったな」と思いました。
── 歌詞については、どう感じていますか? 鈴木 初めて聞くワードも入っていて難しさもあるんですけど、海とか山とか具体的な情景が思い浮かぶ歌詞になっていて、主人公の女の子がこの世界を冒険している姿が想像できました。
── タイトルに「時空」という言葉が入っていますが、歌詞に描かれているのは時空を超えた物語ですよね。 鈴木 そうですね、「1000年も君を持った」という歌詞もあって。この曲をもとにファンタジー小説が書けるんじゃないかと思います。
── 無果汁団のみなさんから、歌詞についての説明はあったんですか? 鈴木 一切なかったんですが、自由に想像して、歌詞を楽しんでほしいということなのかなと。情景が思い浮かぶと言いましたけど、ところどころに「これはどういうことなんだ?」という謎が散りばめられていて、不思議な歌詞だなと思いました。
── 今回のシングルの3曲はすべて、初めてのクリエイターと組んで作ったもので、どれも強い個性を持った曲になりましたね。 鈴木 アニメタイアップがついた「BROKEN IDENTITY」が表題曲ですが、3曲すべてが表題曲という気持ちで制作しました。「リップ」と「ときめきの時空と林檎」にリリックビデオがあるというのもそうですし、ジャケットも3曲のイメージを合わせたようなビジュアルになっています。
── 初回限定盤Aと通常盤のジャケットは、背景が木なんですけど、初回限定盤Bは鳥になっているんですね。 鈴木 壁に写真を投影して、私がその前に立って撮影しました。木はもともと予定していたんですけど、鳥は実は予定にはなくて。その場で、この写真もいいねということになって、イレギュラーで撮影したんです。ブックレットもそれぞれデザインが違っていて、写真もいっぱい掲載されているので、楽しんでいただきたいです。ジャケットの木や鳥以外にも、壁に投影した写真はいろいろあるんです。
── それは楽しみですね。