【インタビュー】鈴木みのり、TVアニメ「勇者、辞めます」のOP「BROKEN IDENTITY」で新境地を開拓! ニューシングルのすべてを語る

2022年06月01日 12:000

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「リップ」は、大好きなすりぃさんに、初めて作詞・作曲・編曲していただいた曲です


── 2曲目はすりぃさんの作詞・作曲・編曲の「リップ」。とても大人っぽい曲になっていますね。

鈴木 ありがとうございます。すりぃさんとはずっと一緒に楽曲を作りたいなという思いがあって、今回、カップリング曲でのオファーになってしまったんですけど、快く引き受けてくださいました。曲を作るにあたっては細かい質問をたくさん用意して、歌い手さんの気持ちを確かめているということで、私もリモートでお話をさせていただいたんです。

── どんな思いをお伝えしたんですか?

鈴木 すりぃさんの曲は私が担当する役のキャラソンで歌ったり、普通にファンとしてカラオケで歌ったりしてきて、どれも難しいんですけど、一度歌えるようになったらすごく歌いやすい曲になるんです。そんなすりぃさんの楽曲を自分の曲として歌いたいんですという思いをお伝えしつつ、すりぃさんの曲の感情が強く前に出る感じも大好きなので、そういう曲を歌いたいですとお願いしました。

── すりぃさんの楽曲がとにかく好きだということですね。

鈴木 はい(笑)。「BROKEN IDENTITY」が今までと違う一歩を踏み出した曲になり、自分の年齢も上がってきたので、かわいいだけじゃない歌を歌いたいなという思いがあるんですというお話もさせていただきました。そして、具体的には「やってられないよ」という感じの、後ろ向きなようで前向きな曲を歌いたいなと。

── ロックっぽい感じというか。

鈴木 そうなんです。だから、ジャカジャカしたバンドサウンドになるのかなと想像していたら、いい意味で裏切られました。

── リズムが立った、ミディアムテンポのダンスナンバーという感じですよね。歌詞も大人の恋愛を描いています。

鈴木 耳に残る歌詞ですし、歌いやすかったです。すりぃさんと一緒に意外性を求めて制作した曲になりました。バックの音数が少ないので、歌でどうやって魅せようかなというのがポイントで、歌詞の中での感情の流れに気を配って歌っていきました。歌の表現に関しては、すりぃさんは私に一任してくださって、自由な解釈をさせていただけました。

── この曲の主人公は、どんな女性だと思いますか?

鈴木 私よりもちょっと大人の女性で、恋人のことが好きだけど、憎しみもあるという重たい感情を抱えていて、雨の中、濡れながら歩いているのかなとか、いろいろ想像しました。

── 「今夜踊るカンターレ」という歌詞があったりして、ダンスをする女性なのかなと思いました。

鈴木 確かにそうですね。セクシーな要素もあって、かっこいいですよね。すりぃさんは小説もお書きになっているらしくて、ストーリー性の強い歌詞だなと思いました。仮歌はすりぃさんが自ら歌ってくださって、私のキーに上げたものを渡してくださったんです。だから歌声はいつものすりぃさんの声より高くなっていたんですけど、「」(かっこ)で囲まれたセリフ風の歌詞の部分はそのままの声で入っていて、私もそのニュアンスに近づけて歌っています。

── 中性的な感じになっているような気がします。全体的に、自分自身とは違う主人公を演じて歌った曲なのかなと思いました。

鈴木 はい、そういう感覚で歌いました。声優アーティストということで、曲に私自身のイメージを当てはめて聴いてくださる方や、私が演じているキャラクターを当てはめて聴いてくださる方がいらっしゃって、それはもちろんうれしいんですけど、私は、歌っている人とは違うところで自由に想像を広げながら聴くことが好きなので、私の曲もそういうふうに聴いていただけたらいいなという思いがあるんです。そういう意味で、自分とは離れた歌詞を歌いたいですということを、今回、すりぃさんにもお話しして。

── なるほど、そんなふうにして生まれた曲だったんですね。

鈴木 今回のカップリング2曲はリリックビデオを作って、YouTubeで公開しているんです。「リップ」は漫画家の鬼山瑞樹さんのイラストを使ったリリックビデオになっていて、主人公の女の子がビジュアル化されています。


── 鈴木さんとは全然印象の違う女の子ですよね。

鈴木 鬼山瑞樹さんが描く女の子は、やわらかさもあるけど、同時に意思の強さが感じられて大好きなんです。

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勇者、辞めます

放送日: 2022年4月5日~2022年6月21日   制作会社: EMTスクエアード
キャスト: 小野賢章、本渡楓、伊藤静、大和田仁美、内山夕実、稲田徹、鈴木みのり、松岡美里、平松広和
(C) 2022 クオンタム・天野英/KADOKAWA/「勇者、辞めます」製作委員会

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