「やっぱりナイトはこうでないと!」──小説「NG騎士ラムネ&40 FX」下巻・ワクワクセット付属のアウトサイダロンを作ってみた!【泰勇気の週末プラモ 第54回】

2022年04月28日 10:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ!この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

 

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第54回スタート!

 

第54回 【プラキット「アウトサイダロン」付き】「NG騎士ラムネ&40 FX」下巻・ワクワクセット

 

昨年12月に「NG騎士ラムネ&40FX」のグランスカッシャーのプラキットをレビューしてからおよそ4か月……。お待たせいたしましたぁ! ついにアウトサイダロンのキット付きの小説後編が発売となります!!

2020年の「ラムネ&40」30周年を機に、新たに展開された小説「NG騎士ラムネ&40FX(エフクロス)」は、OVA「DX」直後のお話。あの頃の雰囲気はそのままに、新たなお話が読めるというだけでなく、セット内容によっては新世騎士「アウトサイダロン」や、新規開発のPCゲームまでついてくるという驚きの商品。

担当者の方々の想いが強すぎて、初のプラキット企画を立ち上げてしまったというのだから、そのクオリティは間違いないはず!!

というわけで、期待の機体(←ダ・サイダーっぽいダジャレ)「アウトサイダロン」をご紹介しましょう!!
モーレツに熱血すること間違いなし! 最新作「NG騎士ラムネ&40FX」に登場する「グランスカッシャー」を組み立ててみた!【泰勇気の週末プラモ第42回】

まずはパッケージ。今回もイラストは安藤孝太郎氏(スタジオGS)によるものです。

グランスカッシャー同様に、つやつやブラックの中に浮かび上がるアウトサイダロンの横顔と、その手前にアウトサイダロンの全身が描かれている箱のデザイン。

とはいえ、アウトサイダロンのボディカラーが「黒」なので、グランスカッシャーとはパッケージデザインの統一感はありつつも、また異なる雰囲気がありますね。

 

 

側面にはアウトサイダロンのマークと「プラアクト」×「NG騎士ラムネ&40」のロゴマークが。
グランスカッシャーのレビューでも説明しましたが、今回のキット化にあたってもホビーメーカーのPLUMさんが全面協力! PLUMさんのオリジナルプラキットシリーズ「プラアクト」をベースとすることで、アウトサイダロンのスムーズな開発が可能だったわけです。

 

そしてアウトサイダロンのイメージCGが。今回は「小説の付属品」のため、バーコードなどの記載はなく、スマートにまとめられています。

 

ランナー数はご覧の通り。グランスカッシャーはプラアクト「牙王」をベースに新規ランナーとシールが追加されていましたが、アウトサイダロンはプラアクト「アンブロシウス」をベースに新規ランナーとシールが追加された構成になっています。
今回の企画のために、都合4つのランナーの開発に踏み切った担当者さまには心から感謝いたします!(金型作るの、結構大変らしいです)

 

説明書は専用のものが付属。カラーレシピも載っています。

プラアクトもシリーズ開始当初から素材のリニューアルが施され、大変組み立てやすくなっていますので、ささっと組み立ててみましょう!

 

「ドュワッ!!」
これが! 新世(New Generation)騎士、アウトサイダロンです!!

 

こちらは本体を組み立てて、シールまで貼り付けた完成状態。配色がまさしく「クィーンサイダロン」由来。各部には「騎士らしさ」の強いアーマーが取り付けられています。胸部の赤い宝玉や金色の装飾も、かつてのクィーンサイダロンを思い起こさせます。

接着剤不要で組み立てられるのですが、動かしている間に外れやすいパーツがいくつかあったので、自分は部分的に接着しました。(具体的には肩アーマーのグレーの装甲と脚部両サイドのブルーのパーツです)

塗装派の方は、塗装をしてから接着しましょう。

 

バックパックなどのないすっきりとした背中もクィーンサイダロンらしいと思います。

腰に大きなスカートアーマーがあるところが、クィーンサイダロンとの大きな違いですね。

 

新規パーツが集中している上半身。特に頭部のデザインに関して「クィーンサイダロンの準備稿をベースにしていますということだったので、手元にあった書籍(「ラムネ&40シリーズ メモリアルブック猛烈熱血大全」新紀元社刊)のP147にてそのデザインを確認! ここからデザインをもってくるとは!! とモーレツに感動しました。

 

側頭部の渦巻状のデザインがTV版とは異なるポイント。

 

腰部正面などに見られるリベットパーツには3パターンあり、特に「アウトサイダロンB」ランナーの「3」パーツは「Q」をモチーフにデザインされたもの。各部に取り付けるときの角度には「Q」を意識していくとよいでしょう。向きを間違えると、PCなどの電源マークになってしまいます(笑)。

 

成型色と数多くのリベットパーツのおかげで、ベースキットとは大きくイメージが変わっているのもポイント高いです。ナイスリベット!

 

それでは可動範囲を見ていきましょう。

 

基本フレームはグランスカッシャーと全く同じなので、アーマーなどが干渉しない限りは可動範囲も同じです。首が二重ボールジョイントのポリパーツになっているので、頭部もスムーズに動かせます。

 

肩接続部は、軸とボールジョイントのハイブリッド。

 

ボディ側の肩が前方向へスイングします。

 

腰の接続がボールジョイントなうえに、上半身には大きく前屈できる可動があります。

 

腰のボールジョイント接続部で、360°の回転も可能。

 

ご覧の通り、脚は横、前後方向に大きく開きます。スカートアーマーも大きく動いてくれるので、脚部の可動のじゃまになりません。

 

二の腕にロール回転軸。

肘は二重関節で180°近くまで曲げられます。

手首はボールジョイント接続なので、グリグリ可動。

 

膝も二重関節。

 

足首はボールジョイント接続。開脚の可動性の高さと合わせて、接地性は高いです。

 

ここまで可動範囲を見れば、アクションポーズもかなり自由に決められることが想像できるかと思います。

というわけで、いくつかアクションポーズをご覧いただきましょう。

 

手首を平手に交換して格闘戦の構え!

 

足首の接地性の高さと、ポリパーツの保持力などのおかげでハイキックさせても自立します。

 

片膝立ちも難なく決まります。

 

さらに、武器の大剣とシールドも持たせていきましょう。

 

装備させるとこのようになります。クィーンサイダロンは槍のような武器を持っていたので大剣は意外な装備でしたが、ダイナミックでいいですね~。

 

巨大な武器を片手で扱うアウトサイダロン。各関節の保持力が高いです。

 

「うおーーりゃーーー!!! やぁってやるぜ!!」

力任せに振り回す豪快な姿。

 

シールド面積もなかなか広いです。

 

「オレ様に勝とうなんて、10万年早いんだよ!!」

なんとなく対戦格闘ゲームの勝利ポーズみたいに。

 

さらに腰部の下面には、市販のベースなどを接続できる軸穴が用意されています。

 

ドキドキスペースで戦っていたら、このように浮遊感のある姿も描かれたのかな?

 

大剣を振りかざし突進!! 

 

「ダ・サイダー、キィーーック!」

「ダーリン、それほんとはライダージャン!! 怒られかねないジャン!」

 

先述の通り、本キットは「アンブロシウス」をベースにしているため、実はナイトソードを組み立ててシールドに収めることもできます。

 

シールドからナイトソードを引き抜くアウトサイダロン。

 

「ナーッハッハッハッハ! やっぱりナイトはこうでないと!」

「ダーリン! 令和になっても冴えてるジャン!!」

 

余剰パーツはこれだけありますので、発想をふくらませて自由に活用してみてください。

 

さて、それではここでいつもの「プラスひと手間」

設定を見ると、やはり各部の金色のラインやシールドのフチのシルバーくらいは塗りたいところ。というわけで簡単に塗装してみました!

 

シールドは青い成型色を生かすように、マスキングしてからガイアノーツさんの「サーフェイサーエヴォ(シルバー)」で塗装。

金色のラインは、GSIクレオスさんの「ガンダムマーカーホワイトゴールド」で部分塗装を施してみました。

 

シールドは成型色を生かすことで、万が一マスキング漏れがあっても削ったり溶剤で拭き取ればいいので、作業的にも気持ち的にもだいぶ楽に塗装できました。

 

腕、肩の金色のラインはガンダムマーカーを使って塗装下部分。この辺りも成型色を生かすことで、はみ出した時はガンダムマーカーの「消しペン」を使ったり、削ったりで解決できるので、お手軽に部分塗装ができました。

 

「ホワイトゴールド」という明るい色が入ったことで、素組み状態よりも明るい印象になったのではないでしょうか。

 

こだわるのであれば、胸の宝玉部分なども同色の塗料で塗装するといいかもしれませんね。

 

すねアーマーのラインも、ほかの部分と同様に「はみ出し上等」な気持ちで色を塗ってから、はみ出したところを拭き取ったり削ったりしました。

 

色を塗ったところで、アクションポーズを追加!

 

大剣を振り下ろすアウトサイダロン。

 

やはりシールドの塗装の効果は大きいですね。肩のラインもキラっとしてて、いいアクセントになっているかと思います。

 

ナイトソードも持たせてみました。十字を切ったポージングがかっこいい!!

でもこれだとシールドのグリップが握れないんだよな……。と思ったんですが、だったら腕に固定させてしまえばいい!!

 

余剰パーツのジョイントパーツと、グリップを交換し……

 

左腕前腕の、リベットをひとつ外したところにマウント! 

うんうん。クィーンサイダロンも劇中では腕にシールドを固定していたような気がするし、わりといいんじゃないですか?

 

左手首がフリーになったことで、平手を使った表情付けもできるようになりました!

 

個人的には、シールドを固定したほうがアクションを決めやすくて気に入っています。

 

「愛の心にて……悪しき空間……」

「ダーリン! それ以上はやめとくジャン!!」

 

シールドも装備したまま、変則的な二刀流も可能になりました。

「二刀(二等)流でも、かっこよさは一等賞だな!!」

 

あ、プラスひと手間でもう2か所、手を加えているところがあります。

サイドスカートアーマーは説明書通りに組むと接続部がプラパーツになっているのですが、実はポリパーツの「1」がほぼ同じ形状だったので、そちらと置き換えています。それによって、ご覧のようにサイドスカートアーマーを少し浮かせた状態でも保持しやすくなりました。

 

やはり、先に発売されたグランスカッシャー(写真左)と並べたいところ。

ただ、グランスカッシャーのことを今回の記事で知ったという方も少なくないと思うのですが、こちらはすでに販売は終了してしまっております。

個人的に、本当に個人的な希望だけを述べさせていただくと、いま一度入手の機会があるといいな……なんて。

 

それでは最後の最後に、グランスカッシャーの記事で登場した全塗装のアウトサイダロン(テストショット)を、改めてご覧ください。

 

思い切ってブラックで塗装したボディと、それ以外の部分のメタリック塗装が、メリハリが効いてていいかなと思うのですが、いかがでしょうか?

 

テストショットにシールは付属していなかったので、ラピーテープや塗装で再現。緑色の宝玉部分はクリアパーツに置き換えています。
金色のラインは装甲のパーツを先にゴールドで塗装し、ラインの部分にマスキングテープを貼ってブラックを塗装しています。

塗装に挑戦しようとしている方の、検討材料にでもなれば幸いです。

 

さて、このアウトサイダロンで「NG騎士ラムネ&40」30周年企画は一段落というところでしょうか。関わられたたくさんの方々、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

……でも「ラムネ&40」といえばラジオドラマなんかもあったし、「FX」もサウンドドラマにならないかな~。んでもって、そのCDなんかにまたプラキットが付属して……。

すみません! ただのいちファンとして、好き勝手な妄想をしてしまいました……!

 

それではまた次のキットでお会いしましょう!

 

 

【商品情報】

■【プラキット「アウトサイダロン」付き】「NG騎士ラムネ&40 FX」下巻・ワクワクセット

・発売日:2022年4月27日

・価格:9,900円(税込)

・発売元・販売元:フロンティアワークス

 

<商品内容>

1)小説「NG騎士ラムネ&40FX」下巻 …1冊

2)プラキット「アウトサイダロン」 …1個

3)ワクワクディスク(PCゲーム) …1枚

 

※「フロンティアワークス通販」「あみあみ」限定商品※

・フロンティアワークス公式通販(アニメイトオンライン)

プラキット2個付きの「大盛」、3個付きの「特盛」も受付中!

https://www.animate-onlineshop.jp/

 

・あみあみ(限定特典アクリルキーホルダー付き)

https://www.amiami.jp/


【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)

・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション

・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

 

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NG騎士ラムネ&40

NG騎士ラムネ&40

放送日: 1990年4月6日~1991年1月4日   制作会社: 葦プロダクション
キャスト: 草尾毅、横山智佐、玉川砂記子、神代知衣、矢尾一樹、松井菜桜子、TARAKO、飯塚昭三、肝付兼太、飛田展男、菅原淳一、ならはしみき、真柴摩利、梁田清之、梅津秀行、中原茂、松本保典
(C) PRODUCTION REED 1990

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