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「聴こえる?」は、自分の内なる声に励まされる曲です
── エンディングテーマの「聴こえる?」は林英樹さんの作詞、fhánaの佐藤純一さんの作曲・編曲です。楽曲の第一印象はいかがでしたか? 内田 歌詞の内容がアニメにしっかり寄り添っていると思いました。しんどかったりつらかったりする毎日の中で、もうひとりの自分が「がんばろうよ」と励ましてくれるという歌詞で、自分自身と向き合うことがテーマになっているんです。今の世の中って、それぞれが自分ひとりの力でがんばらなきゃいけないという状況にむりやり置かれていて、誰かと手をつなぎ合うことが難しいじゃないですか。「聴こえる?」はもうひとりの自分が自分を鼓舞してくれる曲なので、聴いてくださる方の心に、無理なく届くんじゃないかなと思います。
── 「内なる声がする」という歌い出しから始まって、その声に励まされていくんですよね。 内田 「内なる声」は自分自身であり、アニメの中の幽霊ちゃんたちを指しているんだと思います。そんな声が「背中を押したのさ」という部分には、特に温かみを感じました。ここで「聴こえる」というコーラスが入ってくるんですけど、アニメのエンディングの映像では幽霊ちゃんの口パクと合っているんですよ。その姿がすごくかわいくて、自分の隣にも幽霊ちゃんがいてくれるような感覚になります。
── メロディについては、どう感じましたか? 内田 メロディは……難しかったです(笑)。最初に聴いたときは度肝を抜かれました。ゆったりとしたテンポなんですけど、これは歌うのが大変だなと。でも通して聴くと、とても気持ちのいい流れになっていて、難しいメロディなのに耳にスッと入ってくるのは、さすがだなと思いました。
── 佐藤純一さんの曲を歌われたのは、今回が初めてですよね? 内田 はい、ご本人とは何度かお会いしたことがありましたが、楽曲提供していただいたのは今回が初めてです。メロディが暴れていると言ってもいいくらいなのに聴きごこちがいいというのは、すごいですよね。この歌詞とメロディによって、聴いてくださった方が胸を張って「よし、明日もがんばろう!」と思っていただける曲になったと思います。
── アレンジはほんわかとした感じではなく、壮大でした。 内田 そうなんです。ふわっとしたかわいい曲ではなく、エネルギーが満ち満ちていて、大地の力強さを感じさせてくれる曲なんです。広い荒野が、一斉に花が咲いたり木が生えてたりして色づいていく光景が頭の中に浮かんできて、ライブで披露したときはみんなでそれを再現したいなと思いました。
── Dメロに「たくさんの想い集めここで今 みんなの声が」という歌詞があるじゃないですか。ここはライブをイメージしているのかなと感じました。 内田 私もそう思いました。アニメの主題歌として作っていただいたんですけど、私自身の曲にもなっているなあと。実は、この曲を制作したのは
3rdアルバム「HIKARI」(2021年10月27日発売)よりも前だったです。だから、楽曲で表現されている思いも、それを歌っている私の気持ちも「HIKARI」以前のもので、1番のAメロでいろいろな悩みを吐露しているところとか、1年前の私そのものだなと思います。