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レトロフューチャーな「Twinkle Twinkle」は、アルバムで一番大人っぽい曲です
── では具体的にアルバムの新曲について、お話をうかがっていきます。1曲目はイントロダクションで、2曲目の「Twinkle Twinkle」からボーカル曲が始まります。いきなり、大人っぽいClariSが来た、と思わせてくれる曲です。 クララ はい。アルバムの中でもっとも、今までのClariSと変わったという印象を持っていただける曲なんじゃないかなと思います。80~90年代風のレトロな楽曲は今までも歌ってきてはいるんですけど、「Twinkle Twinkle」はちょっと違って、レトロフューチャーというか懐かしさと現代的なサウンド感が同居している曲なんです。そして、日常を彩ってくれるオシャレな曲になったと思います。
カレン レトロ感と現代感の両方を持っているこの曲は、今回のアルバムのコンセプトそのものなんじゃないかと思って、選ばせていただきました。ClariSの今までとこれからを、この曲から感じていただきたいです。
クララ メロディやサウンド感は大人っぽい雰囲気になっているんですけど、歌詞にはかわいらしい恋愛が描かれているのもポイントです。メロディと歌詞のアンバランスさもこの曲の個性になっていて、私自身、聴いていてグッと来ました。
── 懐かしい少女漫画のテイストがあるんですよね、この曲には。 カレン ああ、確かにそうですね!(笑)。
クララ 私も今、納得しました(笑)。
── そして、この曲にはお2人のセリフも入っています。 クララ 今までもセリフが入る楽曲はあったんですけど、この曲のような、目の前の相手に語りかけるセリフは初めてでした。
カレン しかも、すごくロマンチックなセリフなんです(笑)。私たち2人が隣り合って星空を眺めながら言葉を交わしているという想定で演じたんですけど、声色だけで感情を表現するのに苦心しました。
クララ かわいすぎず大人っぽすぎずというバランスも大事で、ドキドキしながら収録しました。
── お2人とも、聴いているこちらが照れてしまうくらい、ステキなセリフになっていました。 クララ ありがとうございます(笑)。私たちもセリフを言った瞬間、照れてしまって、ちょっと遅れて笑い出すという感じでした。
カレン 2人のはにかみ具合が、いい感じで出ていたらうれしいです(笑)。
── 3曲目から5曲目は「マギアレコード」の楽曲が続き、6曲目の「missing you」が新曲となります。この曲はいかがですか? クララ 「missing you」は、今まで私たちにたくさん楽曲を提供してくださった丸山真由子さんの作詞・作曲・編曲で、ClariSらしさが全面に出た曲になりました。
カレン さすが丸山さんという曲調で、歌詞もとてもやさしいんです。
クララ 「まだ雨の匂いがする」という歌詞から始まって、ClariSのライブは雨の日が多いことを思いだしました(笑)。ファンのみなさんにとっても、私たちのライブを連想させる曲になっているんじゃないかなと思います。たしかに雨は憂鬱ですけど、その先に待っている虹や陽の光を感じられる曲でもあって、憂鬱な日に聴いていただくと元気になれるんじゃないかと思います。
カレン ClariSのライブは最後に、次に会う約束をして終わるのが定番だったんです。それがコロナ禍になって、みなさんに直接会えないまま2年半の月日が経ってしまいました。でも、ファンの方は変わらずに温かいメッセージを送ってくださって、離れていてもつながっているんだと思うことができたんです。この曲の歌詞はそんな思いにつながる部分があって、ファンの方に向けての私たちの気持ちとして歌うことができました。
クララ カレンの言う通り、「missing you」は楽曲としての世界観を持ちつつ、この2年半の私たちの思いそのものだと思える歌詞がたくさん入っているんです。特にDメロはそうで、「遠回りしたけど 迎えに行こう」という最後の一節が心に刺さりました。この曲をライブで披露するときが来たら、涙を流してしまいそうです。
カレン すごくわかる! 私もクララと同じ気持ちです。
── 物語性のあるラブソングとしても聴けるんですけど、同時にClariSのお2人の気持ちが見事に描かれた曲でもある、ということですね。続いては8曲目の「新世界ビーナス」。重永亮介さんの作詞・作曲・編曲で、この曲にも新しいClariSを感じました。 クララ はい。アップテンポなスカのリズムが使われていて、私たちにとって斬新な楽曲になりました。でも、歌詞には今までのClariSらしさが残っていると思って、かわいらしさを意識して歌いました。
カレン 実は初めて聴かせていただいたのは数年前のことで、そのときから、いつか絶対に歌いたいと思っていた曲だったんです。新しい挑戦ができる今だからこそ歌える曲だと思って、私たちからリクエストさせていただきました。
クララ 歌詞も新しい世界に進むClariSの姿と重ねることができて、私たちにとっては背中を押してくれる楽曲になりました。
カレン 最後の「君に会えればそれでいいか」というのも、早くファンのみなさんに会いたいという気持ちと重なっていて、最初から最後まで私たちに寄り添ってくれる曲になったと感じています。
── スカの裏打ちのリズムは、歌ってみていかがでしたか? クララ 難しい部分もあったんですけど、それよりも楽しいという気持ちのほうが強かったです。
カレン 私も同じです。歌っていると自然と笑顔になれますし、重永さんに「気楽に行こうよ」と言っていただいているみたいに感じて、心が軽くなりました。ダンスナンバーでもあるので、ライブでのパフォーマンスがどうなるか楽しみです。