【サイン色紙をプレゼント!】「中性的な歌唱」に初挑戦! アニメの世界観とアーティストとしての表現を自在に行き来する「薔薇王の葬列」OP「我、薔薇に淫す」リリース記念! 古川慎インタビュー

2022年02月15日 22:000
【サイン色紙をプレゼント!】「中性的な歌唱」に初挑戦! アニメの世界観とアーティストとしての表現を自在に行き来する「薔薇王の葬列」OP「我、薔薇に淫す」リリース記念! 古川慎インタビュー

TVアニメ「薔薇王の葬列」第1クールオープニングテーマ「我、薔薇に淫す」を担当している古川慎さん。

4thシングルとなる本作は、作詞にALI PROJECTの宝野アリカさんを迎え、作品の世界観を存分に表現した楽曲。さらにアーティスト盤には、古川さん作詞の楽曲「first light」、アニメ盤には作詞にこだまさおりさんを迎えた「光の回廊」と異なるカップリング曲を収録している。

アキバ総研としては初の単独インタビューとなる本稿では、各楽曲の印象やお気に入りポイントはもちろん、「アーティスト・古川慎」の音楽ルーツやアニメ「薔薇王の葬列」の感想まで、たっぷりと語っていただいた。


 

リチャードのような感覚で歌った「我、薔薇に淫す」

── 「我、薔薇に淫す」を最初に聴いたときの印象を教えてください。

 

古川 シンフォニックかつ荘厳な楽曲で、非常に好みのサウンドということもあり、「すごく好きだな、かっこいいな」というのが最初の印象です。

 

── 古川さんの好みのサウンドというのは?

 

古川 ひとことで「このサウンド」というのは難しいのですが、今回の楽曲のように、バックがオーケストラっぽいのとか、ストリングスがバイオリンというのは、昔からアニメーションやゲームで使われることも多く、自分の中で「好きな楽曲」として構築されているのだと思っています。クラシックが好きな父の影響で、僕もベートーベンなどをたくさん聴いてきたこともあり、オーケストラチックなもの、シンフォニックなものが好みになるという土壌があります。

「我、薔薇に淫す」は、すごく盛り上がりのあるメロディで、かつ、仮音源の段階から歌詞、言葉のインパクトや世界観の表現の仕方に、ものすごく突き刺さるものがありました。日常ではまず使わないような表現と、退廃的で幻想的な宝野アリカさんの世界観が大好きなんです。宝野アリカさんの作詞のセンスは、その世界で最高峰を行くものですよね。僕も作詞をしますが、この域には達することができないと改めて思い知らされました。僕には思いつかないようなワードをたくさん重ねてくださっていて、しびれました。本当にすごい人だと思います。

 

── レコーディングはいかがでしたか?

 

古川 「我、薔薇に淫す」は、雰囲気を持った歌い方を重視して臨みました。なかでも、プロデューサーの桑原聖さんがひとつこだわっていたのが「中性的な歌唱」でした。「薔薇王の葬列」の主人公リチャードの性別も、アニメの中でテーマとなっている部分なので、そこに合わせて歌唱してほしいというディレクションがありました。サビは張り上げた感じというか、いつもの古川を感じられる部分も多少あるのですが、これまで歌ってきた楽曲の中で、一番中性的な表現、登場人物によりそって歌った楽曲になっていると思います。

 

── いつもとは違う表現での難しさはあったのでしょうか。

 

古川 歌いにくいと感じた部分はいくつかありました。今回は中性的がテーマですが、声優としても女性っぽい声を作る経験がなかったので、どんな風に声帯をしめていけばいいのだろうと。自分の中の男性の部分を消すというところで何回かトライして、いいテイクを選んでいただきました。そういう意味で、いつもとは多少勝手の違う声の出し方、収録になっていた気がします。難しさはあったけれど、なにせサウンドも歌詞も、ものすごく自分好みだったので、表現することが楽しかったです。作品のオープニングとしてもっとカッコよくするためにはどうしたらいいか、テイクはかなり重ねましたが、作品の世界観に沿ってベストなものを目指して歌うことがとてもおもしろかったです。

 

 

── 作品の世界観のお話も出たところで、「薔薇王の葬列」という作品の印象を教えてください。

 

古川 原案がシェイクスピアの「ヘンリー六世」、「リチャード三世」ということもあり、「あー、そっち行っちゃいけない」「どうしてお前はその選択をしたのか」と、常にシェイクスピアらしさを感じながら原作を読みました。自分はどういう生き方をすればいいのか、アイデンティティの確立のようなものとか、いろいろな見方のできる作品という印象です。そこにお家問題や性別のこと、自分の目標などもからんできて、さらにヘンリーさんが出てくる。ヘンリーさんに抱く感情は、目標に向かうためにはじゃまだと見なしてしまう。見ている側が「そっちじゃないほうに行きなさいよ」と思う行動にもどかしさを感じる中で、恋愛もからんでくる。問題や出来事が幾重にも重ねられていて同時進行で流れていくところに壮大さを感じつつ、「この先どうなってしまうんだろう」と夢中にさせる魅力が詰まった作品だと感じました。

 

── アニメはいかがですか?

 

古川 シーンの描写として、原作と少し違うテイストのところもあるのですが、声がつくことで登場人物に肉感みたいなものが見えてくるのは、魅力的だと改めて思いました。リチャードは苦悩しながらも振り切ろうとして走り、そしてまた苦悩する。漫画からもヘンリーはこんな人、と想像はできるのですが、そこをはるかに超えた表現が素晴らしくて。動くアニメーション、音声、BGMなど、アニメになるとこうなるんだ、やっぱりおもしろいなと思いながら観ています。完全なる、いち視聴者としての感想です(笑)。

 

── 声優としてキャラクターソングを歌うときと、シンガーとして歌うときで、表現のうえでの共通点、異なる点、気をつけていることはありますか?

 

古川 キャラクターソングのときは「キー」を気にかけています。そのキャラクターらしい声で歌えるキーであること、その範疇から逸脱していると感じたら、キーの調整をご相談しています。歌がうまいキャラクターであるのかそうでないかも考えます。最近、歌手をやっているキャラクターとしてキャラクターソングを歌うことが多いのですが、どんなケースでも大切にしているのは「このキャラクターがこの曲を歌って違和感がないか」という点です。キャラクターソングは自分の中になんとなくある「注文書」をベースに組み立てていく感じです。

自分名義で歌うときには、割と自由に素直にやらせていただくことが多いです。イメージとしては抽象画に近いかもしれません。

 

── 「女性っぽい声を作る」というお話をうかがうと、「我、薔薇に淫す」はキャラソン的なテイストもあるのかな、と感じました。

 

古川 ある意味、自分も少しだけリチャードのような感覚にはなりました。誰の心情を歌っているのかというところで考えると、一番近いのはリチャードだと思うので。だからこそ、中性的な表現でというオーダーだったと思いますし、そういう歌詞の内容になっている気がします。僕はリチャードではないけれど、これまでとは違ったアプローチでおもしろいと感じた部分でもあります。

 



人生とリンクしたカップリング曲

── アーティストとして歌うときは「自由に」とおっしゃっていましたが、それはご自身で作詞をするからなのでしょうか。

 

古川 それもあります。いつもスタッフの皆さんが「どんな曲がやりたい?」と聞いてくださるので、「こんな曲がやりたいです」と提案しています。ジャンルやイメージを伝えて楽曲を提供していただく。そこから「これだ」と思ったものを選んで、作詞の作業に入っていきます。歌詞を書いているのは自分なので、どう味付けしていくのか、それを考える作業はすごく自由だと感じています。

 

── 曲が先で、あとから歌詞を作るパターンが多いのでしょうか。

 

古川 ほとんどそうです。いいなと思うフレーズや単語をメモで書き留めてはいるのですが、使うことはほとんどありません(笑)。コンセプトに合わなかったり、そもそも文字数が合わなかったり。曲を聴いてから書くほうが僕には合っていると思っています。

 

── 今回の作詞曲「first light」もその流れでの制作でしたか?

 

古川 「first light」も、デモを聴いてから歌詞をつけました。いつも、Arte Refactさんの提供してくださるデモがものすごく素敵なのですが、今回ももれなく素敵なデモがきて、その完成度が高すぎて「これ以上のものはないんじゃないか」と思ったほど。その(仮歌の)歌詞とは違う表現をしていこうと思っても、それ以外に浮かばないケースも正直あります。

 

── そうしたくなるくらい、できあがっているのですね。

 

古川 「first light」は歌い出しが夜明けっぽいというイメージで描き始めました。この楽曲、実はミニアルバム「ROOM Of No Name」の名残があります。ミニアルバムの表題曲「Forsaken Kiss」のジャンルがアシッドジャズでその制作の流れで生まれた経緯があり、ミニアルバムのコンセプト「束縛」「解放」も感じられるものになっています。テーマとしては、夜明けがきっかけで自分というものをいったん仕切り直して新しく生まれ直す、歩き直すみたいな意味を込めています。ただ、意外と楽曲がポップだったので、途中から「合っているのか?」と感じる部分もあったりしました。

 

 

── アニメ盤に収録の「光の回廊」についてもお話をお願いします。セリフパートではドキッとしてしまいます。

 

古川 アニメ盤に収録なので、アニメの世界観に寄り添うことを意識しながら作っていった楽曲です。こだまさおりさんの詞の力を感じました。歌っていくうちに、どんどん引き込まれていく魅力、魔力のようなものがあります。楽曲の中にどんどん引き込まれる感覚は「我、薔薇に淫す」と共通する部分です。

 

「♪生まれた意味など 到底わかりようのない日々を生かされ、そして死んだように…」

 

このフレーズがすごく好きで。生まれた意味なんてわからない人の方が多いだろうし、僕も正直分かっていません。それでもがんばって生きていくわけで。そんな中、自信を喪失させられるような出来事があったり、正しいと思っていたことが全然違っていたり、大きな失敗をして死にたいなみたいなことを思うこともあったりする。そういう自分の人生や出来事をいろんなものと重ねられると感じました。歌詞を見つめ直すと、自分とリンクするところがあって、どんどん好きになっています。

 

「♪囚われ、そして生かされ……」

 

というフレーズも、どこか人生とリンクしていておもしろいと感じます。僕が後ろ向きな人間だからこそ、そう感じるのかもしれませんが、普遍的なところで当てはめられる部分もありつつ、「薔薇王の葬列」の世界観にものっとったものになっていると感じています。

 

── 古川さんが普段、どんな音楽を聴いているのか、ぜひ教えてください。

 

古川 Jポップ、洋楽、アニメソングいろいろ聴くのですが、「多少のJ ポップとアニソンです」という答えが最も合うかもしれません。アシッドジャズの話で言えば、僕はアシッドジャズのアーティストといったらジャミロクワイくらいしか知りません。でも、アニメソングのすごいところは、ヘビメタも、アイドルソングも、Jポップも、ロックも、そしてアシッドジャズでも、世界観に合えばそのフォーマットを取り込んでいくという、懐の大きさ。それだけ「でかい鍋」だと僕は思っています(笑)。アニメソングを聴くことが好きだったからこそ、自然といろんなジャンルに触れることができたのだと思います。

 

 

── 最後に2022年の目標と、読者へのメッセージをお願いいたします。

 

古川 いつも応援ありがとうございます。目標は、毎年心がけていることではありますが、今年も体調を崩さず、ひとつひとつの作品に全力で取り組み向き合っていきたいです。それと、これは2022年中の実現は難しいと思うのですが、自分がストックしているフレーズを使うべく、自分で作曲できたらいいなとも思っています。ゆっくり見守っていただければ(笑)。

音楽も芝居も、今年もさまざまな形で表現できればと思っておりますので、ぜひ作品を観て聴いて楽しんでいただけると幸いです、よろしくお願いいたします!

 

(取材・文/タナカシノブ)


プレゼントキャンペーン概要


<賞品>
「我、薔薇に淫す」リリース記念! 古川慎サイン色紙を1名様にプレゼント!
<応募要項>

・応募期間:2022年2月15日(火)~2022年2月22日(火)23:59
・当選人数:1名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
 同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合
 不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合
 ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合
 ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合
 賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合
 ご応募に関して不正な行為があった場合



【商品情報】

■シングル「我、薔薇に淫す」/古川慎

・発売日:2022年2月16日(水)

・価格:アーティスト盤、アニメ盤ともに1,430円(税込)

・発売元、販売元:バンダイナムコアーツ

 

<アーティスト盤収録曲>

M1. 我、薔薇に淫す

M2. first light

M3. 我、薔薇に淫す-Instrumental

M4. first light -Instrumental-

 

<アニメ盤収録曲>

M1. 我、薔薇に淫す

M2. 光の回廊

M3. 我、薔薇に淫す-Instrumental

M4. 光の回廊 -Instrumental-

画像一覧

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薔薇王の葬列

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放送日: 2022年1月9日~2022年6月26日   制作会社: J.C.STAFF
キャスト: 斎賀みつき、緑川光、速水奨、鳥海浩輔、内匠靖明、三上哲、日野聡、大原さやか、天﨑滉平、鈴代紗弓、真野あゆみ、伊藤静、久川綾、大塚芳忠
(C) 菅野文(秋田書店)/薔薇王の葬列製作委員会

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