番組終了後、メインキャストの皆さんへのインタビューが行われた。
「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」アニメ化によせる皆さんの思いを、ご一読いただきたい。
――原作で魅力を感じたシーンを教えていただけますか?
谷山 やっぱり全体的な背景の緻密さ。それから、少年誌でありながらあそこまでギリギリキワキワのえっちぃシーンを描いていたというところですね。でも、強いてひとつあげるならば、やっぱり自分のキャラクターの登場シーン、「ふっ…かーつ!!!!」というところでしょうね。
楠木 そうですね。いろいろな要素がてんこ盛り、という中でひとつを選ぶとしたら、ビンタして怒るシーンです。あのシーンの必死さというか、愛情の表現の仕方がヨーコさんらしくて素敵だと思いました。
安元 リアルタイムで読んでいた身だからこそ思い入れが強いんですが、アニメ化される中で一番好きなシーンをあげるとすると、ダーク・シュナイダーがネイのためにとった、とんでもない行動ですね。原作でも有名なシーンですが、アニメでもぜひ見てほしいです。向こう見ずだとは思いつつも、この人の愛情ってこういうことなんだ、かっこいいな、と感じ入りましたね。ただそのあとで、復活がはえーな、とも思いましたけど(笑)。
日笠 私はオーディションで合格してから原作を読ませていただいたので、一気に読み進めていく中で感じる、絵柄の変化とか進化が面白かったですね。その中で、好きなシーンというとダーシュの腹筋ですね。あれは何筋?と思うような。シックスパックを超えた、脂肪ゼロなのところが好きです(笑)。
谷山紀章さん
――演じながら感じた、持ちキャラの魅力を教えてください。
谷山 自分としてはこの魅力を出していきたい、というところですけど。ダーク・シュナイダーはダークヒーローというかピカレスクヒーロー、悪漢ではありますけど、物語の主人公ではあるので、つまり正義側なんですよね。だから、俺様は性格最悪、とは言っていますけど、かわいげをを持たせないといけない。そこを僕は、ある種のポイントにしています。どつかれている映像に、さらに自分の声の表現でかわいげを味付けできたらいいな、という気持ちで常にいます。
楠木 ヨーコさんはヒロインでありながらも、か弱いわけではなく、しっかりした強さのある女性なんです。ダーシュやルーシェとも恋ではなく愛、姉のような母のような愛情が主軸にあって、そこを起点に怒ったり抱きしめたりというのがあると思っています。そこがいわゆるヒロイン像とは違ったよさですね。男性っぽい言葉遣いをしつつも、照れるところとは照れるようなギャップがありますし。そこをかわいらしく思ってもらえるように演じていますし、自分の世代ではない言い回しという感覚は常にあるので、昔からのファンの方にも納得してもらえるようにがんばっています。
安元 自分が再確認したガラの魅力としては、お母さんみたいな人だな、というところですね。口うるさいけれども、ダーク・シュナイダーと友達関係にあって、「しょうがないな、こいつは」という接し方で助けられるんですよね。ダーク・シュナイダーに執着しながら、ダーク・シュナイダーに強気で接するヨーコさんを面白がる距離感といい。ネイの変化に気づきながらも、変わらない部分も知っていて、すべてを受け止める器の大きさといい、人間臭さがすごく見えるガラは、肝っ玉母さんのようだと思っています。
日笠 ネイのよさって、自分の心の中に秘めている、むしろ処女性とも言えるくらいの少女性だと思うんです。四天王として部下を率いる立場で、目指す目標に向かって道を切り開こうとする信念を持っていて、でも、そこを掘り下げるとダーク・シュナイダーへの愛がある。しかも、愛しすぎるがゆえに憎しみを持つとか。2クールのアフレコを進めるうちに、キラキラしたものが見えてきた気がします。
楠木ともりさん
――「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の魅力を伝えるならば、ダーク・シュナイダーの魅力を伝える必要があると思います。キャスティングを聞いたときに誰もが納得した、谷山紀章版ダーク・シュナイダーのよさを教えてください。
安元 ひとつ裏話があって、僕はもう12年ほど鳥海浩輔さんとラジオなどで仲良くさせていただいているんですけど、飲みに行ったときによく、ジャンプ漫画を検索しながら勝手にキャスティングする、っていう遊びをやっていたんです。で、「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」(のダーク・シュナイダー)となったら有無を言わさずに紀章さんが選ばれていましたね。もう10年以上前のことかな。だから、鳥海さんからダーク・シュナイダー役が誰なのか聞かれたとき、紀章さんと答えたら、鳥海さんはちょっと嬉しそうでした。
谷山 当ててやった、みたいな?(笑) へぇー。
安元 だから、我々の業界の中でも紀章さんという話はあったんですよ。楠木ちゃんはどうだった? 間近で「ふっかあーつ!!!!」を見て。
楠木 とにかく第1話からカロリーが高かったですよね。技術的な面として、それだけ叫んでものどが全然枯れないので、すごいと思って聞いていました。あとは、この台詞はこう来てくださるかな?という部分をどストレートにやってくださるので、やりやすかったです。
谷山 ありがとうー。嬉しい。受け取りやすい台詞であることは大切だよね。自分本位ではダメだから。
安元洋貴さん
安元 (日笠さんに向かって)どう? このあとに褒められる?
日笠 めちゃめちゃ褒められますよ!
谷山 ちょうだい、ちょうだい。
日笠 私、紀章さんとお互いにアニメのレギュラーで共演したのは今回が初めてなんです。いつもは、どちらかがゲスト出演なくらいで。だから、あまり紀章さんがお芝居している姿を見たことがなかったんです。
谷山 多分、飲みの席で酔っ払ってキレている俺の姿しか見たことなかったね(笑)。
日笠 そう! 私とかみんなで(谷山さんを)止めている姿しかイメージなかったんですけど(笑)。でも、「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」でディレクターさんの指示に対して真摯に対応している姿とか、役に向かい合っている姿を横から見ていたらとっても素敵で。そういう意味では、紀章さんがやりやすい環境づくりをしたいと思っていました。だから、温度調節係を(笑)。
谷山 さすが人妻!(笑)
日笠 (笑)。あと、紀章さんの、「ふっかあーつ」とか、「ぶっころーす」とか、伸ばすところで裏返る声がすごいというか。低めから入って2回転ひねりして着地する、みたいな。真似しようと思ってもできない高音がすごいです。
谷山 僕も理論はわからないけど、人からはミックスボイスなんじゃないか、って言われます。歌唱でも使っている、シャウトの高音キーの部分でもあるんだよね。みなさんが言ってくださるので、自分としては本格的に歌をやってきてよかったな、と思うところでもあります。そこで身についた武器だから。それがダーク・シュナイダーに生かせているなら嬉しいですね。
安元 以上、褒めてみました。
日笠陽子さん
――最後にぜひ、自画自賛も。
谷山 (笑)。そうですね。ギャグシーンや長台詞など、いろいろな声色を使いながら変幻自在にやらせてもらっているんですよ。だから、自分の中では、ですけど、NGがないキャラになっているんですね。もしも、(音響監督の)えびな(やすのり)さんにやり過ぎだと止められたら、そこで修正すればいいし。あとは、皆さんにおっしゃっていただいているように、とにかく叫んでいるキャラクターなので、その叫びがヘタってサマにならないとまずいんですよ。だから、そこは張りを持って。叫びもいろいろな種類でやらせてもらっていますので、声色と、叫びと、そのあたりを聞いていただけると嬉しいですね。
――自他ともに認めるハマり役になりそうですね。
谷山 いやいや……。
安元 他は認めています。
谷山 謙虚にやらせてもらっています。男のロマンの代表としてダーク・シュナイダーを演じさせてもらっているので。特に殿方の満足度が高いと嬉しいですね。
(取材・文/清水耕司)
プレゼントキャンペーン概要
<賞品>
■「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」アニメ化記念、谷山紀章さん、楠木ともりさん、安元洋貴さん、日笠陽子さんによるサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント!
<応募要項>
・応募期間:2022年2月10日(木)~2022年2月17日(木)23:59
・当選人数:1名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付
<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
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