「ONE PIECE」新主題歌オンエア記念! YU(I Don't Like Mondays.)×花村想太(Da-iCE)が対談

2022年01月17日 18:140

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TVアニメ「ONE PIECE」(フジテレビ系)について、新主題歌を担当するI Don't Like Mondays.のYUさんと、前主題歌を担当したDa-iCEの花村想太さんが対談を実施した。

TVアニメ「ONE PIECE」の新主題歌に、I Don’t Like Mondays.(「アイドラ」)の「PAINT」が決定。アイドラにとっては初のアニメタイアップ曲で、昨年11月の発表から多くの注目を集めているが、1月9日の放送回からついにオンエア開始となった。 


そこで今回、アイドラのYUさんと前主題歌「DREAMIN' ON」を歌うDa-iCEの花村想太さんによる、対談を実施。両名の溢れる「ONE PIECE」愛をはじめ、主題歌アーティストとしての意気込み、そしてDa-iCEからI Don’t Like Mondays.へと受け継がれる絆を感じ取っていただきたい。
(取材・構成:トヨタトモヒサ)


●「I Don’t Like Mondays.」meets「Da-iCE」
――お互い同じエイベックス所属のアーティストですが、接点はあるのでしょうか?

YU 実はちゃんと話すのはこの対談が初めてなんです。
花村 そうなんです。
YU (工藤)大輝くんと(大野)雄大くんは僕がやってるラジオに遊びに来てくれたことがあったんだけど。
花村 その時はスケジュールが合わなくて(苦笑)。


――お互いアーティストとしても意識されてますか?

花村 もちろんです。
YU Da-iCEのことはずっと気になってました。まずはとにかく歌がめちゃくちゃ上手い!
花村 いやいや、とんでもない(笑)。
YU ミックスな感じのハイトーンがすごく綺麗なんですよ。僕もああいうのがやりたいなって常に意識しています。
花村 僕も色々聴かせてもらっています。渋くてハスキーな中にも透明感があって、ちょっと新しい声質だなと聞いていていつも思うんですよ。
YU Da-iCEの中では「CITRUS」がちょっと衝撃的で、透き通るような高音は聴く度に「うおおおおっ!」とシビれます(笑)。
花村 ありがとうございます! 今回、「PAINT」を聴かせていただいたのですが、「こういう暖かい曲もいいなぁ」と思いました。
YU 早速聴いてくれたんだ。ありがとう!
花村 クールでカッコいいイメージのアイドラだけど、そのギャップがいい形で伝わって来ますね。
YU いや、そう言ってもらえると嬉しいなぁ。

I Don’t Like Mondays. YUさん


Da-iCE 花村想太さん


●それぞれの「ONE PIECE」への想い
――お二人とも、元々「ONE PIECE」がお好きとのことですが、作品との出会いや、それぞれが思う魅力についてお聞かせください。

花村 僕は連載開始から、現在まで唯一読み続けているマンガが「ONE PIECE」というくらい大好きです!
YU 僕もずっと読んでる。そこは同世代ならではだよね。
花村 アニメももちろん観ていました。小学校4年生の頃に体育大会で「ウィーアー!」を踊る機会があって、その時にこの曲をより深く好きになったのですが、それがまさか、大人になってDa-iCEとしてカヴァーさせていただけるとは思ってもみませんでした。「ONE PIECE」の主題歌で関わらせていただいたからこそ、オフィシャルでカヴァーする機会に恵まれたわけで、それはとても光栄なことだと思っています。
YU 僕の場合、兄が先に読んでいて、単行本で読んだのが最初です。まだ数巻目でしたが、「いや、これは面白いな!」とすぐにハマりました。特に初期の頃はちょっと怖いところがあるじゃないですか。それがまた小学生の自分には衝撃的で。
花村 キャラで言うと、僕はルフィが好き。
YU 王道!
花村 当たり前過ぎて、敢えて挙げる人はあまりいない気がします。
YU ああ~、確かに。
花村 編で言うと「ドレスローザ編」は好きですね。
YU ムネアツだよね。
花村 親子愛も感じられるし、倒せないだろうと言われていた、ドフラミンゴを倒すところでの男らしさも描かれているし。そこは何回読んでもシビれます。
YU 好きなキャラは……王道で行くと、トラファルガー・ローかな。
花村 あ、いいっすねぇ。
YU あのクールな感じね。あまり熱くないけど秘めた熱さがあるところが堪らないです。逆にちょっと王道じゃないところで挙げると、クロコダイル。上手く言えないけど(笑)、何か昔から好きなんですよ。
花村 好きな編を挙げるとどうですか?
YU これも王道だけど、「頂上戦争編」。あれは何回読んでも泣ける。
花村 ちょっと前のメリー号のくだりも泣けますよね。
YU ああ、泣ける! もう無限にありますよ。
花村 話し出したら止まらない!(笑)。
YU ずっと読んでいるけど、大人になって読み返してみると、また見方が変わるんですよね。
花村 ああ、分かります、分かります!
YU 全然違うところで感動したり、当時は気付かなかった発見があったり。そういった部分もまた「ONE PIECE」の魅力のひとつだと思います。今はネットで色々と考察されている方もいますよね。そういうのを読むと、自分でも読み返してみたくなったりして。正直、今になって、より深くハマってるようなところもあって(笑)。それこそ永遠にいつまでも楽しめますね。


●主題歌アーティストに決まるまで
――今回、主題歌に決まった際のお気持ちはいかがでしたか?

YU 楽曲を提出させていただいてから、採用されるまでがけっこう間が空いていたんですよ。
花村 「DREAMIN' ON」も楽曲を提出した後、「どうなるかな~?」と悶々と過ごした期間があったし、決まってもどこか信じられない気持ちがありましたね。
YU それで半ば諦めかけていた頃に、マネージャーが来て「決まりました!」と報告を受けまして。その瞬間はメンバー全員「え!?」と戸惑いを隠せなかったです。
花村 決まってもどこか信じられない(笑)。
YU そう、少し間を置いてようやく嬉しい気持ちになってきて。僕ら滅多に「いえーい!」とかやらないんですけど、この時ばかりは気持ちを隠し切れませんでした(笑)。
花村 オンエア前日に楽曲と合わせた映像を観させてもらったのですが、実際にオンエアされるまでは、「もしかして流れないんじゃないか?」と不安で(笑)。僕らにとっては、それくらい大きな出来事だったんです。
YU そういう意味では、僕らはまだまだ実感がありませんね。そっか、映像と一緒に流れると思うと、めちゃくちゃ楽しみになってきますね。


――Da-iCEの場合、実際に「DREAMIN' ON」が流れての反響はいかがでしたか?

花村 YouTubeでも海外の方のコメントが圧倒的に増えて驚きました。「ONE PIECE」は、フランスをはじめヨーロッパでも人気があるんですよね。それまでのDa-iCEは、主に国内からの反響が中心だったので、予想外の驚きがありました。
YU おお~。
花村 それと、「ONE PIECE」の主題歌として「DREAMIN' ON」を聴いてくださって、Da-iCEのことを知ってもらえたのも嬉しかったです。あとはそうですね、友達からの反響がこれまで以上にすごかった(笑)。YUさんもたぶん連絡がたくさん来ると思いますよ。
YU 既にあちこちから連絡が来てる(笑)。
花村 改めて「ONE PIECE」人気を実感しますよね。それと、ルフィが「DREAMIN' ON」のCMで僕らのことを喋ってくれたんですよ。
YU え、あの声で?
花村 そう。ルフィの声で「Da-iCE、“DREAMIN' ON”!」と言ってくれて。
YU それ、めっちゃヤバいっ!(笑)。
花村 でしょ。めちゃくちゃ感動した。
YU 「PAINT」が発表された際に、twitterの「ONE PIECE」公式アカウントに「YUさんからコメントいただきました」と書いてあって、それだけで感激しました。「ルフィのアイコンが僕のことつぶやいてくれてるよっ!」と(笑)。
花村 そのうち、きっとアイドラのことも喋ってくれますよ。それと、「DREAMIN' ON」のCDジャケで「ONE PIECE × Da-iCE」コラボイラストが実現したのも嬉しかったです。これは今も大切に飾ってあります。できれば引き延ばしてポスターにしたいくらいです。
YU いやぁ、話を聞いていると、今はまだ信じられない気持ちの方が大きくて。そこはまた次のステージですね!


●「ONE PIECE」の世界観を歌詞で描き出す
――お互い作詞を手掛けられているのも共通点です。「ONE PIECE」の世界観を言葉で表現する苦労もあったかと思いますが。

YU めちゃくちゃ悩みました。普通の書き下ろしレベルとは全然違いますね。今回、主題歌であると共に、アイドラの楽曲単体としても成り立つものを作りたい気持ちがありました。そこでひとつ考えたのが、僕らアイドラという「ノンフィクション」に、「ONE PIECE」という「フィクション」をいかに落とし込んで行くかと。アイドラとのバランスに気を配りつつ、僕自身、毎回「ONE PIECE」を観ていてワクワクするのですが、その気持ちは大事にしたいと思って歌詞を書かせていただきました。
花村 僕も苦労して「“DREAMIN' ON”」の歌詞を書いたのを思い出しますね。初稿は、少しネガティブな気持ちから前向きになる内容だったのですが、「ネガティブを排除して全て前向きでお願いします」と言われたんです。そこがすごく難しいところで、たとえば「怖い」じゃなくて「怖くない」とか、そういうフレーズ選びから特殊なんですよね。それと、誰目線で歌うのかを考えたときに、思い浮かぶのはやっぱりルフィで、そうなると、ネガティブを排除したところが、ルフィの強さにも繋がるのかなって。
YU 僕の場合、リテイクは一度もありませんでした。逆に「直して」と言われても直しようがなかったです。普段は提出前にメンバーからダメ出しが出る場合もあるんだけど、これに関しては一切なかったんです。
花村 すごいっ!
YU 「“DREAMIN' ON”」は、頭のサビメロの歌詞からめちゃくちゃキャッチーですね。このフレーズはすぐにでも頭に浮かびますよ。
花村 「ONE PIECE」といえば、「地図」がひとつ重要なワードとしてありますよね。最終目的地の「ラフテル」があるけど、「“DREAMIN' ON”」では、実際にあるか分からないし、どこにあるかも定かじゃない、そこへ目指す部分を分かりやすく入れたつもりです。
YU 僕も「地図」のワードは入れました。
花村 「PAINT」では、「地図」の使い方が深い意味、広い意味で受け取れるので、そこがすごくいいなと感じました。
YU ありがとうございます!
花村 突き進む中、自分自身の内面を知っていく、みたいなニュアンスがあるんですけど、特に今は、自分を知ることが難しい時代のような気がするんです。夢が定まってない人が、「PAINT」を聴いて、新しい夢や、それまで気付けなかった自分を発見するきっかけになればいいなと思いますね。


――引き続きレコーディングのエピソードについてもお聞かせください。

YU 今回、運命を感じたのが、1stデモのプリプロが、5月5日だったんですよ。
花村 ルフィの誕生日!
YU そう。当日まで全然気付いてなくて、休憩中にたまたまスマホを見ていたら、「そうだ!」と。まだプリプロ段階だったから、これはもしかして決まるんじゃないかなって。
花村 それはいいエピソードですねぇ。
YU ただ、本RECはけっこう試行錯誤しました。普段の僕らはファルセットで歌うメロウ系の曲が多いけど、突き抜けるような歌声で、「ONE PIECE」の世界観を表現したいなと思って。そこは、これまでチャレンジしてなかった歌い方で、自分自身としてもステップアップしたいと思い、挑戦してみました。
花村 歌いやすそうですよね。めっちゃ曲もすぐに覚えられますし。
YU 自分で歌っていても気持ちいいんですよ。そこもまた新たな発見でした。
花村 それに比べると、「“DREAMIN' ON”」は難しくて(笑)。
YU 難しいですよねぇ。カラオケとかで歌ったことがある人なら分かるけど、めっちゃテクを求められますね。僕もかなりキーが高いほうだけど、それ以上に高い(笑)。
花村 当時、自宅でプリプロを録ったのですが、家だと深層心理で声が小さくなっちゃうんですよ。
YU 近隣への配慮!(笑)。
花村 さっきのYUさんと同じく、僕もなるべくスコーンと突き抜けたいと思っていたけど、家では表現しきれなくて。やっぱりスタジオでちゃんと声を出さないとね。本RECの際には、気持ち的にも余裕をもって楽しく歌えました。特に意識したのは最初の第一声。サビ頭になるのは決まっていたので、そこでいかにみんなの心を掴めるか、そしてスキップしたり、チャンネルを変えられたりしないかと。そういう意識がありました。
YU 僕もそうですね。メンバーも含めて「ONE PIECE」の映像を思い浮かべながら取り組んだので、完成した楽曲に対しても、今までとはまた違う感触がありますね。


●「DREAMIN' ON」から「PAINT」へ!
――いよいよ「PAINT」のオープニングも放送されましたが、楽曲に対しての手応えなどはいかがでしょうか?


YU 「ONE PIECE」という、とても大きなコンテンツと比べると、僕らアイドラはまだまだキャリアが浅いし、正直、「ONE PIECE」を飾るに相応しい実力はないんじゃないかな、と及び腰になる自分もいました。だけど、そんな僕の弱い気持ちを払拭してくれたのも「ONE PIECE」で、楽曲製作の過程で、何度も何度も読み返して、「むしろ、とてつもなく大きな存在で、だからこそ立ち向かっていくんだ!」くらいの気持ちで挑まないとダメだと思い返して、楽曲の完成に向けて全力投球しました。
花村 とても素晴らしいですね。僕らも全く一緒で、Da-iCEも今に比べると、まだまだ知っている人が少ない中で選んでいただきました。「“DREAMIN' ON”」は、ちょうど流れるタイミングが「ワノ国編」で熱い展開だったし、何か少しでも楽曲を通じて作品に華を添えられたらなと、とても熱い気持ちになったことを思い出します。
YU 純粋に嬉しさもあるけど、今はプレッシャーもハンパないです。世界に向けて発信されるのかと思うと、これまでの僕らの活動と比べると桁違いですからね。
花村 今の状況ではなかなか難しいかもしれないけど、海外のアニメフェスとかにご招待いただいた際には楽曲が武器になると思いますよ。
YU いやぁ、僕もメンバーもまだ信じられない気持ちですよ。そうそう、今、思い出したけど、「ONE PIECE」とはちょっとした縁があったんです。実は仕事をするのが2回目になるんです。
花村 ええ!? どういうことですか?
YU 大学生の頃なんですけど、今とは全く違う仕事で、「ONE PIECE」とバカラグラスのコラボプロジェクトに関わったことがありました。もう10年くらい前の話で、その後、僕はバンドを結成して音楽の道に進んでのですが、それが10年越しに今度は主題歌で関わらせていただくことになり、本当に人生って何があるか分からないなって思います。
花村 大学生で「ONE PIECE」とコラボさせる行動力がすごい!
YU 巡り巡ってなんですけど、本当に感慨深いです。


――いよいよ、Da-iCEからI Don’t Like Mondays.へバトンタッチするわけですが、最後にそれぞれのお気持ちお聞かせいただければと思います。


花村 第一にはやっぱりさみしい気持ちがあります。毎週日曜の朝、僕の声が流れていたわけですからね。でも、この1年半で「ONE PIECE」を通じてたくさんの幸せをいただきました。ルフィは「PAINT」という最高の音楽と共にまた旅を続けて行くと思うし、僕たち自身も、ルフィから貰った勇気や元気を胸に抱いて、また新たな旅を続けていかなくちゃなって。アイドラもきっとルフィから様々な力や幸せな気持ちを貰えると思うので、是非楽しみにしていてください。

YU 「PAINT」は、バンドとしても自信作を生み出せた自負もあるし、是非「ONE PIECE」の画と共に耳を傾けてもらえれば嬉しいですね。真面目な話をすると、今はこういうご時世なので、様々な場面で不自由を強いられることがあるかもしれませんが、僕自身、この楽曲から大きく背中を押された部分がありました。これからは主題歌アーティストとして、「ONE PIECE」の世界観と共にファンのみんなの背中を押していきたいと思っています。是非応援よろしくお願いします!

※全て原文ママ

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放送日: 1999年10月20日~   制作会社: 東映アニメーション
キャスト: 田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、宝亀克寿
(C) 尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

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