【インタビュー】澤野弘之がピアノソロアルバム「scene」をリリース。ピアノ曲に生まれ変わった名曲たちを語る!

2021年12月24日 18:000

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作曲家としての名刺代わりになったのが、「医龍 Team Medical Dragon」でした


── 各作品のサウンドトラックから16曲が演奏されています。選曲の基準はなんだったのですか?

澤野 【-30K】では、ファンの方たちに楽しんでもらうなら、作品のメインテーマや重要なシーンで使われた曲だろうなと思って選んでいきました。さらに今回のCD化では、その中から自分の音楽活動においてターニングポイントになった曲、ライブの定番曲に育っていった曲、個人的に気に入っている曲をセレクトしました。

── アニメだけではなく実写ドラマや映画の曲も多数収録されていますね。

澤野 ドラマのサントラはアニメに関わる前にやっていたものが多いですね。「医龍 Team Medical Dragon」は仕事の枠を広げていくうえで、作曲家としての名刺代わりになった作品ですし、「魔王」は初めてサスペンスドラマの音楽を手がけた作品で、強い思い入れがあります。

── 「医龍 Team Medical Dragon」からは「Blue Dragon」と「IRYU Team Medical Dragon-medley」が収録されています。

澤野 ドラマのサントラとしては2作目で、自分がやりたかったサウンドにトライできた作品でした。最初は河野伸さんという作曲家がメインで、僕はサポート役だったんですけど、シリーズを重ねるうちに、たくさんの曲を任されるようになりました。「Blue Dragon」は、プロデューサーからテーマ性のある曲を作ってほしいと言われた曲で、作品内で流れたときに印象的になるようにと意気込んで作ったのを覚えています。その流れで、ボーカルバージョンも作ることになって。

── 挿入歌となった「Aesthetic」ですね。関山藍果さんが歌唱を担当されました。

澤野 「Aesthetic」にも多少反響があったことで、業界関係者に僕の名前を知ってもらえるようになったんです。自分がやりたい音楽で評価してもらえたので、その後の仕事でも好きなサウンドを追求していけるという好循環ができました。そういう意味でも「医龍 Team Medical Dragon」との出会いは、自分のキャリアにとって大きかったです。

── 「IRYU Team medical Dragon-medley」はタイトル通り、メドレーです。

澤野 サントラの曲を3曲つないでいます。「pain」「DRAGON RISES」「spirit」ですね。「医龍 Team Medical Dragon」は気に入っている曲がたくさんあるんですけど、その中から特に好きなものを弾いてみました。

── 「医龍 Team Medical Dragon」のサントラは重厚な曲が多いのですが、ピアノソロになると繊細さが際立ちます。

澤野 テンポもスローにしているので、余計そういうふうに感じるかもしれませんね。

── 「魔王」からは「LiVE/EViL」が収録されています。

澤野 サスペンスドラマのサントラをずっとやりたくて、初めてオファーが来たのが「魔王」でした。チャンスが来たら絶対にサスペンスドラマのテーマ曲として使いたいと思っていたストックがあって、ほぼそのまま使わせていただいたのが「LiVE/EViL」です。この曲もピアノバージョンはしっとりした感じに変わりました。

── ドラマの曲ではほかに「タイヨウのうた」から「from sunset to sunrise」が入っています。

澤野 「タイヨウのうた」は「医龍 Team Medical Dragon」などに比べるとマイナーな作品かもしれませんが、この「from sunset to sunrise」は僕にとってはピアノを練習するときなどにいつも弾いている曲なんです。思い入れがあるという以上に、弾いていて心地いいんですよね。実はこの曲だけは、コロナ禍の影響でレコーディングスタジオではなく、自分の仕事場のピアノで録っているんです。ほかの曲と比べると録音環境がよくないんですけど、直さずに収録したほうがそのときの状況が思い出せるかなと思って。

── 宅録だと、専門のエンジニアさんもいないわけで、全部ひとりの作業ですよね。

澤野 だから逆にこだわり過ぎてしまって、ちょっとでも気に入らない個所があると録り直していたので、実はレコーディングに一番時間がかかった曲なんです。

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