【配信開始】新作「機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE」レビュー! 宇宙世紀でくり広げられた数々の戦いがよみがえる!

2021年12月03日 12:000

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2021年11月30日より、バンダイナムコエンターテインメントはスマホアプリ「機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE」の配信を開始した。本作は、歴代の「宇宙世紀ガンダム」作品が一堂に会したシミュレーションゲーム。「機動戦士ガンダム」を始め、さまざまな世代のガンダムをひとつのタイトルで楽しむことができる。本稿では、そんな本作のレビューをお届けしよう。

歴代「ガンダム」作品の物語を追える「ストーリーモード」




クエストで選べる「ストーリーモード」は、本作の目玉のひとつ。プレイヤーはバトルをこなすかたわらで、過去のガンダム作品の物語を追いかけることができる。ストーリーは、アムロ・レイが主人公を務めるシリーズの原点「機動戦士ガンダム」や、その「機動戦士ガンダム」をキャラクターデザイナー・安彦良和さんが再構築した「機動戦士ガンダム ジ・オリジン」の世界が楽しめる「UC 0078-0082」、「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」や「機動戦士Zガンダム」が中心の「UC 0083-0089」といった具合に、ガンダムの世界の暦である「宇宙世紀」(「UC」で表される)の時系列ごとにまとめられている。

 

また現時点で、宇宙世紀の一番未来を描く「機動戦士Vガンダム」や、初のアニメ映像化が本作で実現した「機動戦士ムーンガンダム」など、ガンダムゲームではあまり触れられることのなかった、あるいはゲームに初登場する作品もラインアップに名を連ねている。


そんな本作の主人公は、女性パイロットのペッシェ・モンターニュ。フラナガン機関で養成されたニュータイプ候補生のジオン兵である。彼女が、宇宙世紀という時代を駆け抜けていく……というのが、本作の大きな軸となっている。また、新ガンダム「エンゲージゼロ」の存在もすでに発表されている。新主人公と新ガンダムが、本作においてどのように活躍するのかは、実際にプレーしてその目で確かめていただきたい。



各ストーリーでは、当時のアニメ映像と字幕による解説を加えて、その作品の物語や世界観などが説明されるため、各ガンダム作品の概要を簡単に把握することができる。「ガンダム」初心者はシリーズをしるきっかけになるし、ファンであれば当時を振り返ることもできるだろう。

 

また、イベントシーンではゲームのために制作された、各ガンダム作品の新作アニメ映像も用意されている。これを目当てにゲームを攻略するのも全然アリである。



ただ、アニメ映像が容量を食うのか、クエストを選ぶたびにデータのダウンロードを挟む。そのためややテンポは悪い面もあるが、これは「一括ダウンロード」をしておけば回避できるので、スマホの空き容量に余裕があれば、データはあらかじめダウンロードしておくといいだろう。必要な容量は、だいたい2GB前後だ。

なお、詳細は後述するが、本作のバトルはシミュレーション系で戦術的な要素があるものの、戦闘自体はすべてオートで進められる。物語だけを楽しみたい人も安心して楽しめるだろう。


モビルスーツの属性と配置が重要なバトル



本作のバトルでは、「ガンダム」シリーズでおなじみの人型兵器「モビルスーツ」(以下、MS)を配置して敵と戦わせる。MSには「赤」、「青」、「緑」といった属性があり、相手に対して有利な属性で攻撃すれば与えるダメージが上昇し、逆に不利な場合は減少する。敵のMS部隊がどの属性で構成されているかを考慮し、自分にとって有利なチームを編成・配置するのが勝利のカギだ。なお、攻撃や回避といった細かな動きのほとんどは、各MSが自動で行うため、プレイヤーは準備をするだけでいい。



戦闘準備画面では、自身のチームに編成しているMSを、マス目状に区切られたマップに配置していく。配置したMSは、どの敵を最初に狙うかが矢印で表示される。属性で有利な相性の敵を選んだり、1機のMSを複数の味方で集中攻撃するよう調整したりと、戦い方はさまざまだ。


戦闘中は、どの味方がどれほどのダメージを敵に与えているかが、「DPS(1秒間に与えたダメージの量)」として画面に表示される。主力にしているMSがうまく機能しているかなどをいつでも確認できるので、DPSをもとにMSの属性や配置を少しずつ調節するのも面白い。序盤のクエストは、仮にDPSを無視してもどうにかなるが、難易度が上がってくるとがぜん、戦術が重要になってくる。


戦闘は3Dで表現される。カメラを切り替えれば、特定のMSに注目したり、戦場全体をふかんしたりもできる


戦闘はほとんどAI任せだが、MSが持つ「EXスキル」を使うかどうかだけはプレイヤーが決められる。EXスキルは必殺技のようなもので、対象MSのゲージが満タンになると発動可能になる。敵を攻撃するだけでなく、味方の回復や強化などさまざまな効果があり、使うタイミングが戦いの結果を左右する。



機体とパイロットを組み合わせて戦力を増強



本作では、パイロットを好きなMSに乗せることができ、両者の組み合わせなども重要になる。アムロ・レイやシャア・アズナブルをはじめ、「宇宙世紀ガンダム」作品の人気パイロットたちが勢ぞろいしており、彼らの中には、特定の属性のMSに搭乗した際に発揮するスキルを持つ者も。MSの力を最大限に引き出すには、パイロットの性能を把握することも重要だ。



ストーリーのクエストなどで改造装備を集めてMSの新たなスキルを開放する「改造」、設計図をもとにMS自体のHPや攻撃力を伸ばす「能力解放」といった強化要素も特徴。MSの編成や配置など、プレイヤーの腕前が重要な本作のバトルシステムと組み合わせれば、レアリティが低いMSでも活躍できる余地があるのも魅力と言える。


ただ、入手済みのMSを再度入手しなくては、設計図は基本的に手に入らない。もうひとつの入手手段である「欠片クエスト」は、プレイヤーランクが30になると解放されるので、それまでは「能力開放」よりも「改造」のほうがメインになるだろう。


一度クリアしたクエストは、チケットを使うことで戦闘をスキップできる。素材を稼ぐ際の周回に便利だ


原作の映像や解説を交えたていねいなストーリーモードや、レアリティだけがすべてではない、シミュレーション系のバトルシステムなど、本作は新規もファンも楽しめる要素が盛り込まれている。今後の告知やアップデートに要注目だ。

  • 【ゲーム情報】
  • ■「機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE」
  • ジャンル:宇宙世紀 ウォーシミュレーション
  • 配信開始日:配信中
  • 販売価格:ダウンロード無料、一部アイテム課金
  • フォーム:App Store、Google Play
  • 配信地域:日本


(C)創通・サンライズ

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