【インタビュー】これからは思う存分、盛り上がっていきたい! 内田真礼が解放感に満ちた3rdアルバム「HIKARI」をリリース!

2021年10月24日 12:000

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アルバムの新曲には、いろいろな私を引き出してもらいました


── では、ほかの新曲についてもお話をおうかがいします。5曲目の「LIFE LIVE ALIVE」は、作詞が織田あすかさん。作曲・編曲が藤永龍太郎さん。お2人ともElements Gardenの方です。そして、この曲にもMVがありますね。

内田 みんなで未来を楽しもうという曲になりました。歌詞は明快で、このままがんばって生きていけば、どこかで視界が開けて希望が見えてくる、という明るい未来を表現しています。自分の気持ちを後押ししてくれる曲で、私自身、聴いていると涙が出てくるんです。

── 光が差す曲ですよね。そういう意味では、アルバムタイトルに通じるものがあります。

内田 私は「天使の曲」と呼んでいるんです。天使が空から舞い降りてきて、私を引っ張ってくれるイメージがあって(笑)。

── 明るいだけでなく、力強さもあるんですよね。特に2度目のAメロでクラップ(拍手)が入ってくるところはグッときました。

内田 クラップが入る部分、いいですよね。ライブでみんなでやりたいです。「Wow wo wow」というコーラスも入っていて、ライブでお客さんも声が出せるようになったら、一緒に歌いたいですね。今はまだできないことを、時勢を気にせず詰め込んだという意味でも、未来を感じさせる曲になりました。

── この曲だけでなく、今回のアルバムは全体から、コロナに抑えつけられるのはもう嫌だ、先に進みたいんだという気持ちを感じるんですよね。

内田 そうですね。再スタートを切るような、今まで我慢してきたものをすべて放出するような、そんな曲になっています。だって本当に我慢してきましたからね、この2年は(笑)。

── MVでは、広いスタジオ内で雨を降らせているんですよね。こちらもエモーショナルな映像になっていました。

内田 雨の中で歌うシーンは、これから晴れていくことへの序章を描いているような気がして好きなんです。ものすごい量の雨が降っているんですけど、その中で私は赤い衣装を着ていて、まるで太陽のようだなって思います。ほかに街中で撮影したシーンと、室内でソファに座って歌っているシーンがあるんですけど、ここでは、先に進もうとするみんなの気持ちを見守る私が象徴的に描かれていて、雨のシーンと感覚的にリンクしていると思いました。ネットで公開されているショートバージョンには映っていないMVのラストも、たどり着いた場所は晴れやかな場所だったという感じで、すごくいいんです。このMVはぜひ最後まで見ていただきたいですね。


── 7曲目の「フラッシュアイデア」も新曲です。これは大人っぽくて、今の内田さんという感じがしました。

内田 いい感じに力が抜けていて、この曲も好きなんです。制作陣は初めて組ませていただいた方々(作詞:前迫潤哉・理沙、作曲:前迫潤哉・after all、編曲:after all)で、こういう歌い方もありなんだと思わせてくれた曲でした。

── 歌い方は意識して変えていますよね。

内田 はい、教えていただきながら、新しい歌い方に挑戦しました。レコーディングして思ったのは、本来たくさんある選択肢を、自分で狭めている一面があるんだなということでした。狭めることで自分らしさが出るという効果もあると思うんですけど、ひとつの方向性で固まってしまうのはもったいないなと。私の知らなかったところに、こんな可能性があったんだと、この曲を歌うことで気づくことができたと思います。新しいクリエイターさんと出会ったことで、私の歌の幅が広がりました。

── 具体的には、1語1語をはっきり発音するのではなく、言葉が溶けてつながっていくような感覚のボーカルになっていると思いました。

内田 ナレーションをやっているからかもしれないんですけど、ちゃんとしたイントネーションで1語1語はっきりしゃべるのがクセになっているんですよね。でも、歌ではそれを崩していいんだ、こんなにヘロヘロした発音でいいんだというカルチャーショックがありました。「意外と音楽って、そういうものだよ」と言われて、「えーっ」って(笑)。

── 歌詞にも、「抜け感が大事だって、基本でしょ?」という部分がありますが、「抜け感」という言葉がこの曲の特性をよく表していると思いました。

内田 そうですね。「チル」という言葉も入っていて、今の時代のムードを描いている歌詞だなって思いました。

── 次の新曲は9曲目の「アストラ」です。

内田 「アストラ」は温度が低い曲で、音的にも低いんです。ここまで低音を歌ったことはなかったって思うくらい。

── 特にAメロBメロは低いですよね。

内田 そして低体温なんです。少しでも感情を入れてしまうと「下げてください」と言われました。だからなのか、レコーディングしていても歌った気がしないんですよ(笑)。素の私は「みんなー、手をたたけーっ!」みたいな感じなので、全然違って。歌っている間も、このボーカルで合っているのか、この曲がCDになってみんなに届くのかって思っていました。そんな気持ちになるのが、すごく新鮮だったんですよね。


── 作詞・作曲の方はΔという表記で、これはなんと読めばいいんでしょうか?

内田 デルタさんです。若いクリエイターさんで、「約束のネバーランド」のノーマン役を見て「こういう内田さんもあるよね」という思いがあったみたいで、低い音で歌うということにこだわってくださったんです。

── この曲も新しいクリエイターとの出会いで、新たな扉が開いた曲だったんですね。

内田 そうなんです。今回のアルバム制作に入る前に、私のことを好きになってくださったクリエイターさんが、私に歌わせるために自由に作ってくださった曲が歌いたいなって漠然と思っていて。それが実現して、いろいろな方から見たその人なりの内田真礼が入っているアルバムになりました。しかも初期に比べると、音楽にちゃんと向き合って、曲の雰囲気にうまく乗れるようになってきたので、表現としても深いものになっているんじゃないかなと思います。

── 「アストラ」はずっと低いテンションのまま終わるかと思ったら、最後のパートだけ明るさを感じさせるメロディになっていました。

内田 やっと少し感情が出てきた、という感じですよね(笑)。「アストラ」の次の曲が「ストロボメモリー」(12thシングル/「SSSS.DYNAZENON」エンディングテーマ)で、ボーカルの雰囲気がきれいにつながっているんです。今回のアルバムは曲の流れもすごく大事にしているので、ぜひCDの曲順で聴いていただきたいなと思います。

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