絶景と花火……かけがえのない仲間たちと歩んだ茅原実里13年の集大成──「SUMMER CHAMPION 2021 ~Minori Chihara Final Summer Live~」Day2レポート

2021年08月20日 10:000
絶景と花火……かけがえのない仲間たちと歩んだ茅原実里13年の集大成──「SUMMER CHAMPION 2021 ~Minori Chihara Final Summer Live~」Day2レポート

2009年、山梨・河口湖ステラシアターで開催された「Minori Chihara Live 2009 "SUMMER CAMP"(サマキャン)」から始まり、途中「SUMMER DREAM(サマドリ)」、「SUMMER CHAMPION(サマチャン)」と名前を変えながらも毎年開催されてきた、「みのりん」こと、茅原実里さん恒例の真夏のライブ。

自分も第1回からほぼ毎回参加しており、夏の恒例行事として毎年楽しみにしてきた。

午前中に新宿駅に集合したら、仲間と合流して中央自動車道をひたすら西へ。八王子を過ぎたあたりで行く先に雲がかかったりしてると「今日の天気は大丈夫かな?」と、ハンドルを握りつつ考えたものだ。また、気の置けない仲間と、話題のアニメやアニメソング、声優など話題を変えながら会場へ向かう時間はプライスレスだった。

 

そんな夏の風物詩も今年で最後。是が非でも目の前でみのりんの雄姿を見届けたかったのだが、新型コロナウイルスの感染防止対策で、リモートでのライブ取材に(ライブ自体は有観客)。現地の空気を味わえなかったこと自体は残念ではあったものの、ドローンを使った映像など、オンラインだからこそ実現したエキサイティングな演出でステージを堪能できたのは、今回ならではのプレミアムな体験であった。

今回は、この「SUMMER CHAMPION 2021 ~Minori Chihara Final Summer Live~」2日目の模様をレポートしよう。

 

 

今年も晴れ女ぶりを存分に発揮した、みのりん!

 

ライブの行なわれた2021年8月上旬は、立て続けに台風が日本を襲撃。列島の各地に被害をもたらしていたが、この日のステラシアターは快晴。そういえば、これまで参戦してきたみのりんの野外ライブを思い返しても、雨が降っていたという記憶はほとんどない。今回もみのりんの特殊能力“晴れ女”が存分に発揮されたようだ。

 

開演すると、まずは「サマドリ」時代に誕生したマスコットキャラクター・サマ鳥(どり)が登場。ラップを交えたあいさつが終わったあとは、茅原さん、そしてバックバンド「CMB」(「Creative Music Band/Chihara Minori Band」の略称が由来)がステージに現れ、より一層大きな拍手が会場を揺らした。

 

 

そして披露されたのがみのりんのライブに参戦した人なら誰もが一度は聴いたことがあるであろう、「Tomorrow’s chance」。これまでライブグッズとして、趣向を凝らしたフラッグがたくさん制作されており、この日集まったファンも、思い思いのフラッグを持参。力いっぱいステージに向かって振りまわしていた。

 

ミディアムテンポのサマーソング「Plumeria」で小休止したあとは、ライブで幾度となく披露されてきた「純白サンクチュアリィ」のイントロが流れる。するとステージ後方の扉が開き、ステージ周辺の大自然が姿を現した。

 

 

ここからは「詩人の旅」、“元祖フラッグ曲”の「Lush march‼」と、今までステラシアターで幾度となく披露されてきた懐かしいナンバーが続く。過去の公演を思い出し、目頭が熱くなったオールドファンも多かったのではないだろうか?

 

中盤は、アコースティックコーナーが展開。ステージ中央に設置された椅子に腰かけたみのりんは「Love Blossom」、さらに「Joyful Flower」と、ゆったりとした楽曲を披露。

キイジョウロウホトトギスの花言葉をもとにタイトルがつけられた「あなたの声が聴きたくて」をしっとりと歌い上げると、みのりんは一度ステージ袖へと向かう。

ここからは「CMB」によるインスト曲に突入。もともとみのりんのワンマンライブでは、彼らによるインスト曲も見どころとなっていたが、そのスリリングな演奏をファンに見せつけた。

 

 

“戦友”たちによる気合いの入ったパフォーマンスから、再びバトンを受け取ったみのりん。深青のドレスに着替えた彼女が「NEO FANTASIA」を歌唱すると、続くMCでこれまでのステラシアター公演を振り返る。話しているうちにテンションが高まったみのりんは、「これ、映像に残るけど大丈夫かな……」と苦笑いしながらも、14年開催の「SUMMER DREAM2」で話題となった、電車の動きをイメージした「トレインポーズ」を披露。これにはCMBメンバーもオーディエンスも大ウケだった。

 

 

ここからは、みのりんの真骨頂とも言えるアッパーソングのオンパレード。みなさんの背中を押してあげたい ―― という気持ちがこもった「Hopeful “SOUL”」、そして光の明滅とともに「TERMINATED」、さらにステージ前方に炎の柱が立ち上がる中で熱唱する「赤い棘のギルティ」という、エモいセットリストが続く中、オーディエンスもクラップで応えた。

 

この勢いはまだまだ止まらず、赤いサイリウムの海を前に「夢幻SPIRAL」を歌唱すると、茅原実里の代表曲「Paradise Lost」を、これまた定番のフレディマイクを自在に操りながら渾身の力で熱唱した。

 

夏の思い出は、年末の集大成ライブへと続いていく

 

夏らしくハッピ姿になったみのりんは、手にした扇子を振り回しながら和ロックナンバー「美歌爛漫ノ宴ニテ」を披露。会場はまさにお祭り騒ぎだ。


続く、ラップ調の歌詞が耳に心地いい「We are stars!」は、20年に発売された15周年記念アルバム『SANCTUARYⅡ~Minori Chihara Best Album~』のリードトラック。

「みんなの前で早く歌いたかった」という「We are stars!」を「会場の外(配信を見ているファン)にも届け」とばかりに、メガホンマイクを使ったパフォーマンスを交えて披露し、大きな拍手に見送られてステージをあとにした。

 


アンコールをうながす拍手に迎えられ、ライブTシャツ姿で改めて登場したみのりん。一緒にステージに登場したサマ鳥が持って来てくれた大きなひまわりを手に、「サマチャン」の定番曲「Sunshine flower」を熱唱したあとは、ファンに向けて「みんなが私の歌を聴いてくれたおかげで、これだけ長く歌い続けてこれました。感謝しています。ありがとうございます」と感謝の気持ちを改めて伝えた。

 

ここで、11月18日にミニアルバム「Re:Contact」のリリースされること。そして12月26日に神奈川県民ホールで、ラストライブ「Minori Chihara the Last Live 2021 ~Re:Contact~」を開催することが発表された。

みのりんによると、「Re:Contact」には、2007年にリリースされた1stアルバム「Contact」の制作時の想いが込められているそうだ。「私の『いままで』と『これから』がいっぱい詰まったミニアルバムになると思います」と作品のコンセプトが語られた。なお、神奈川県民ホールは2009年と11年にカウントダウンライブが開催された思い出の地だ。おそらく、ラストライブは「Re:Contact」収録曲がライブ披露される最初で最後の舞台となるのではないだろうか。ミニアルバム「Re:Contact」はラストステージに向けてのマストアイテムになりそうだ。

 

年末に向けての期待が高まる中、アンコールが再開。「Contact 13th」をしっとりと歌い上げると、茅原さん自身が作詞を担当した、ひときわ思い入れのあるパワフルなナンバー「Freedom Dreamer」を力いっぱい歌唱。充実した表情でステージを降りた。

 

 

再度わき上がるアンコールに応え、今度は浴衣姿で登場したみのりん。自身のステラシアター公演10周年を記念したMusicVideoが制作された、ステージにゆかりのあるナンバー「purest note ~あたたかい音~」を披露し、歌い終えると、感極まって泣いてしまう一幕も。

しかし、すぐに笑顔に戻り、CMBのメンバーと客席をバックに記念撮影に臨むみのりん。続いて「サマキャン」からの恒例プログラムである「花火」が夜空に打ち上げられ、すっかり夜の帳が降りたステラシアターの上空にたくさんの花が咲いた。

 

最後の花火が夜空に消えると、ふたたび語りだすみのりん。「ライブ前、リハーサルに臨むとどうしても泣いてしまい『ちゃんとみんなの前で歌えるのかな』と不安でしたが、いざ幕を開けたらそんな不安は全部吹っ飛びました。これまで会いに来てくれて、どうもありがとうございました」。

支えてきてくれたファン、バンドメンバー、スタッフにありったけの感謝の気持ちを伝えると、13年分の想いがギュッと詰め込まれた「みんな~! だ~いすき!!」のメッセージが会場に響き渡った。

 

ライブの終演となったあとも「まだ帰りたくない」という想いからから、観客席から自然に沸き起こる手拍子。この気持ちはみのりんも同じようで、うれしそうにステージにいま一度姿を見せ、客席に向けて深々とお辞儀をした。

 

 

最後に、CMBのメンバーから「またステラシアターに立つときがきたら、いつでも駆けつけるよ」とメッセージを送られたみのりん。もしもそれが実現したならば、筆者もプライスレスな時間を味わいに、ふたたび河口湖を訪れたいと思う。そのときはまた、山の向こうに伸びる入道雲を見ながら「天気は大丈夫かな」と、要らぬ心配をするのだろう。

 
(取材・文/佐伯敦史)

【セットリスト】

1            Tomorrow’s chance

2            夏を忘れたら

3            純白サンクチュアリィ

4            詩人の旅

5            Lush march‼

6            Love Blossom

7            Joyful Flower

8            凛の花

9            Theme of CMB

10          NEO FANTASIA

11          Hopeful “SOUL”

12          TERMINATED

13          赤い棘のギルティ

14          夢幻SPIRAL

15          Paradise Lost

16          美歌爛漫ノ宴ニテ

17          We are stars!

18          Sunshine flower

19          Contact 13th

20          Freedom Dreamer

21          purest note ~あたたかい音~

 

画像一覧

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