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挿入歌の「Cheers」は、絶対に劇場で聴いていただきたいです!
── シングルにはまだまだ劇場版で使われる曲が入っています。2曲目の「Cheers」は挿入歌ですね。温かさとやわらかさがある曲で、聴いていると切ない気持ちにもなります。 田中 「Cheers」は、絶対に劇場で聴いていただきたい曲です。「このシーンで来たか」という絶妙なタイミングで使われているので。
西 本当に素敵な曲で、素敵すぎて「ライブでは歌えない!」ってみんなで話をしていたんです(笑)。
田中 私たちが泣いちゃうからね。
西 この曲は歌詞がもう大変なんですよ(笑)。特にDメロが危険で、レコーディングのときも、歌詞に入り込みすぎると涙がこぼれてしまうので、気持ちを抑えて抑えて歌いました。
田中 わかる! 「泣いちゃダメだ、泣いちゃダメだ」って自分に言い聞かせていました。
西 音楽プロデューサーさんによれば、この曲は実は2017年には形があって、「きんいろモザイク」の最後を彩るために、ずっと取っておいたそうです。さらに、私たちの手元に来た後も一部の歌詞が変更になって。最初は、旅立ちを決めたあなたの背中を、そっと押してあげる、みたいな歌詞だったんですけど、でも、みんなで一緒に卒業していく歌だから、誰かが誰かの背中を押すのではなく、同じ思いを共有しましょうと。スタッフさんがそうやって話し合っているのを知って、「エモい!」と思いました。
田中 西ちゃんからメンバーのLINEに、「エモエモのエモで、ドライアイも治っちゃうよ」という変な報告がありました(笑)。
西 感動してみんなにLINEを送ったんですけど、お笑いみたいなメッセージになっちゃいました(笑)。
── さらに3曲目に入っているのがエンディングテーマの「Thank You for Your Smile」。中塚武さんの作詞・作曲によるジャジーな曲で、Rhodanthe*と言えば、これ! という楽曲でした。 田中 「きんモザ」のエンディングテーマと言えば、中塚武さんが作ってくださるおしゃれでかわいい楽曲だなと感じています。「Your Voice」(TV第1期エンディング)、「My Best Friends」(TV第2期エンディング)、「Shining Star」(劇場版「Pretty Days」エンディング)、そして今回の「Thank You for Your Smile」と曲を重ねるごとに難易度が高くなっていくんです(笑)。中塚さんからの愛を受け止めて、難しかったですけど、せいいっぱい歌わせていただきました。
西 「Thank You for Your Smile」は歌詞に仕掛けがあって、それぞれのキャラクターの名前と、今まで歌ってきたエンディングテーマのタイトルが、うまく編み込まれているんです。それにまずは感動しました。私が好きなアイドルにも、同じ仕掛けの曲があって、こういうふうに作り手と歌い手の思いがつながるのっていいなって、ずっと憧れていたんです。それがRhodanthe*で実現して、本当にうれしかったです。
── グループに歴史がないとできないことですよね。 西 そうなんです。それに、「Thank You for Your Smile」というタイトルもすばらしいなと思いました。「夢色パレード」(TV第1期オープニング)で「“絶対笑顔”で」って歌ったときから、Rhodanthe*のキーワードとして「笑顔」がずっとあって。それをタイトルや歌詞の中にたくさん散りばめていただけたのもうれしかったですね。
田中 中塚さんはいつも、やさしくて親しみのある言葉で歌詞を書いてくださって、それがグルーヴ感のあるジャズに乗ると、スッと心に入ってくるんです。
西 「Your Voice」を歌わせていただいたときから、こういうゆるふわな日常系アニメのエンディングに、おしゃれなジャズが来ることって、挑戦なんじゃないかなと思っていて。だから、耳に残ったとファンの方に言っていただけたときは、すごくうれしかったんですね。「きんいろモザイク」とRhodanthe*に、ジャズの路線を築いてくださった中塚さんには「大感謝」です(笑)。
田中 ここで、Graduation Albumのタイトルを使ってきたか(笑)。