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ハートの曲「ネバーギブアップッ!」は、キラキラな恋愛曲になりました
── 11曲目の「ネバーギブアップッ!」は新曲で、ハートの曲です。 亜咲花 先ほど説明したダイヤの曲「Make a BIG WAVE!!」は、当初、学生時代のキラキラした恋愛をテーマに歌詞を書こうと思っていたんです。でも、TAKEさんが作ってくださった楽曲があまりにも爽やかで、この曲に恋愛の入り込む余地はないなと。それで、男女の区別がない友情をテーマにした歌詞に方向転換したんです。ダイヤの曲では書けなかった学生時代のキラキラな恋愛というテーマはハートの曲に持っていくことにして、「ネバーギブアップッ!」が生まれました。
── お話の通り、初々しい恋愛の曲になっています。 亜咲花 この曲はシンプルでキャッチーなメロディが高校時代のピュアな恋愛を歌うのにぴったりだなと思って、選ばせていただきました。歌詞は、まず恋愛の物語を作り上げて、そのストーリーを元に書いていきました。主人公は控えめで内気な女の子なんですが、文化祭に向けて意を決してバンドを組み、自作の曲を好きな男の子に披露するんです。
── まさに青春ストーリーですね! 亜咲花 楽曲はサビ始まりで、その部分では、文化祭のステージで曲を歌い始めたときの主人公の気持ちを書きました。緊張しながらステージに立って、勇気を振り絞ってエレキギターを鳴らして歌を始めると、「あの子が歌うの?」と冷やかし半分で見ていた生徒たちがピタッとおしゃべりをやめて、ステージに視線が集中するんです。その光景がはっきりとイメージできていたので、最初はたくさん楽器が入っていた冒頭のアレンジを、エレキギター1本に変えていただきました。私がアレンジについて意見させていただいたのはこの曲が初めてで、こうして自分のイメージをしっかりお伝えすることで、歌詞とサウンドはよりシンクロしていくんだなと思いました。
── 続くラスト2曲は、また「ゆるキャン△」楽曲に戻ります。12曲目は「この場所で。亜咲花 Solo ver.」。昨年5月にYouTubeにアップされた、『屋内活動サークル』(立山秋航、佐々木恵梨、亜咲花)による「ゆるキャン△」おうちキャンプのテーマソングで、そのときは佐々木さんがボーカルを務めたんですよね。 亜咲花 「この場所で。」は、初め、「ゆるキャン△」おうちキャンプのテーマソングとしてワンコーラスだけ制作しました。私はちょうど喉のポリープの手術を受けた直後で声を出すことが難しかったのでボーカルではなく、作詞で参加させていただきました。初めて「ゆるキャン△」楽曲の作詞をさせていただいて、大好きな作品の世界を自分の言葉で彩ることの幸せを感じました。
── 「この場所で。」はその後、「ゆるキャン△ SEASON2」の挿入歌にもなりました。 亜咲花 挿入歌として使っていただけることになったのは、本当にうれしかったです。それに合わせてフルバージョンを作ることになり、追加分の歌詞を書いたうえに、オンエアで使われた2番の歌唱も担当させていただきました。そして今回のアルバムを作るにあたり、私のソロバージョンを録ってもらえることになりました。2番も歌いなおしているのでアニメのオンエアやサントラ盤で「この場所で。」を聴いた方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただける新バージョンになったのかなと思います。
── そしてアルバムのラストを飾るのは、「SHINY DAYS」のライブバージョンです。 亜咲花 「ゆるキャン△」は亜咲花の音楽活動にずっと寄り添ってくれている作品で、亜咲花と言えば「ゆるキャン」だと認識されているファンの方も多いと思うんです。それにお応えするという意味でも、「ゆるキャン△」との出会いの曲「SHINY DAYS」でアルバムを締めようと思いました。19歳のバースデイライブの音源なので、もう3年近く前の歌声になります。
── 2018年10月19日に開催されたライブの音源なんですよね。お客さんのコーラスも入っていて、あのころはライブで声を出せたんだなって、しみじみ思い返してしまいました。これがライブの本来の姿なんだなって。 亜咲花 そうなんです。だからこそ、今リリースするアルバムに収録する意味があるのかなって思いました。私も当時は当たり前のようにライブをやって、お客さんと一緒に歌っていたんですけど、今の状況を考えると、とても幸せなことだったんだなあと思いました。
── さらにボーナストラックとして、TVアニメ「ナカノヒトゲノム【実況中】」の挿入歌「Code “Genius” ?」が収録されています。 亜咲花 「ナカノヒトゲノム【実況中】」は2019年に放送された作品で、fhánaの佐藤純一さんがオープニング&エンディングと各話の挿入歌を手掛けられました。「Code “Genius” ?」は第9話の挿入歌で、亜咲花に歌ってほしいとお声がけいただいた曲です。挿入歌は毎回、多彩なアーティストが歌を担当していて、その中のひとりに選んでいただいて貴重な経験をさせていただけました。
── 作詞は田淵智也さんで、クリエーター陣も豪華な曲ですね。 亜咲花 田淵さんには、なぜ、タイトルが「Code “Genius” ?」なのか、というところから始まって、歌詞の内容について解説していただきました。佐藤さんには、楽曲が流れるアニメのシーンに合わせてここから転調しますとか、細かい設定を教えていただいて、お2人の指示に合わせてレコーディングをしていったんです。難しい部分もありましたが、佐藤さんが亜咲花なら歌えると信じて作ってくださった曲なので、心をこめて歌いました。コーラスも何本も録って重ねているので、後ろの音にも注目していただきたいです。
── Blu-rayには「Make a BIG WAVE!!」のミュージックビデオとメイキングに加え、『「亜咲花と“ゆるっと”オンラインライブ&トーク△」Special Edition Live Movie』と題された映像が収録されています。これは、どのような内容になっているんですか? 亜咲花 今年2月にオンラインで開催したライブです。「ゆるキャン△」の曲を中心に、リラックスできる曲を選んで歌わせていただいたので、お家でくつろぎながら観賞していただきたいです。
── 9月から10月にかけて、アルバム「Pontoon」を引っさげてのツアーの開催が決まりました。最後に、ライブにかける思いをお聞かせください。 亜咲花 大阪、名古屋、東京の3都市を巡るツアーです。ツアーはなんと2年半ぶりで、地元の名古屋を含めて、ファンのみなさんに音楽を直接届けにいけるのが、本当にうれしいです。開催は今後の世の中の状況次第という未確定な部分もありますが、実施できるとなったら、感染対策をしっかりして、安心して楽しんでいただけるよう心がけます。「Pontoon」の楽曲を中心にたっぷり歌わせていただく予定ですので、ぜひ遊びに来てください。
亜咲花プロフィール
あさか/1999年10月7日生まれ。愛知県出身。3歳より5年間を、アメリカ・ミシガン州で過ごす。
2016年10月に、17歳の高校生アニソンシンガーとしてTVアニメ「Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-」エンディングテーマ「Open your eyes」でデビューを果たす。2018年1月には、TVアニメ「ゆるキャン△」オープンニングテーマ「SHINY DAYS」をリリースし、話題に。以降、「ゆるキャン△」シリーズの歌を歌い続ける。
2019年1月にミニアルバム「19BOX」を、2019年10月に1stアルバム「HEART TOUCH」をリリースした。
CDデータ
■2ndアルバム「Pontoon(ポントゥーン)」
Blu-ray付盤 6,050円(税込)
MAGES./2021年8月11日発売
通常盤CD 3,850円(税込)
MAGES./2021年8月11日発売
〈収録曲〉
01. Make a BIG WAVE!!
02. Seize The Day
03. Isn‘t It Fun?
04. The Sunshower
05. 流星の空へ
06. Peace Will Shine
07. Guilty JUDGEMENT
08. 月晕谭-lunaring-
09. 歌え踊れ、乙女は強し。
10. I believe what you said
11. ネバーギブアップッ!
12. この場所で。亜咲花 Solo ver.
13. SHINY DAYS From 19th Birthday LIVE ~Make It Happen LTB~
Bonus Track/Code “Genius” ?
〈Blu-ray収録内容〉
「Make a BIG WAVE!!」Music Video
「Make a BIG WAVE!!」Making Movie
「亜咲花と“ゆるっと”オンラインライブ&トーク△」Special Edition Live Movie
インフォメーション
亜咲花 2021年秋に東名阪ツアーが決定!
大阪/9月24日(金)梅田クラブクアトロ
名古屋/9月25日(土)名古屋ダイアモンドホール
東京/10月23日(土)品川インターシティ
※ライブの詳細は、公式サイト http://asaka1007.jp/ まで
(取材・文/鈴木隆詩)