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「ひぐらし」ファンなので、TVアニメのオープニングを歌えて本当にうれしかったです
── 8曲目は「月晕谭-lunaring-」。ゲーム「CODE:SEED -星火ノ唄-」の主題歌です。タイトルは難しいんですけど、なんと読むのでしょうか? 亜咲花 「げつうんたん」です。これは中国語で、書いていただいた歌詞にも日本語、英語、中国語が入り混じっています。この曲は歌うのが難しくて、人間じゃない何者かにずっと見られている、付きまとわれているという不気味さを声に乗せることに苦労しました。歌詞は日本語よりもむしろ英語の部分のほうが怖くて、英語詞を訳しながら聴いていただくと、この曲の奥深さをより感じ取っていただけると思います。
── 中国語の部分もあって、発音がきれいだなと思いました。 亜咲花 中国の方に教えていただき、発音のチェックを入念にして、さらにレコーディングの現場でも細かくアドバイスしていただきました。レコーディングにあたって発音を教えていただくというのは初めての経験で、すごく新鮮でした。
── 亜咲花さんは英語が堪能なので、ほかの言語が入り込まない限り、発音を教えてもらうということなないですからね。次の9曲目は「歌え踊れ、乙女は強し。」。最初に取り上げた通り、PS4ゲーム「閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女達の響艶-」のオープニングテーマで、スペードに当てはめた曲ですね。 亜咲花 和風ロックはずっとやってみたかったジャンルなので、この曲をいただけたときはうれしかったです。
── 歌ってみて、いかがでしたか? 亜咲花 難しかったんですけど、すごくかっこいい曲に仕上がりました! 民謡や演歌で使うコブシを取り入れて、アクセントが耳に残る歌い方を意識しました。
── 歌詞については、どう解釈しましたか? 亜咲花 強い女の子がひとりで何かに立ち向かう、強い信念が描かれていると感じました。ボーカルも、特にサビでは戦いをイメージした強い声質を意識して、時にはがなったりもしています。伸びがある高音を生かすと和風ロックのかっこよさがより出ると思って、伸ばせるところは思いっきり伸ばしてみました。
── 10曲目は「I believe what you said」。志倉千代丸さんの作詞・作曲で、TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」のオープニングテーマです。 亜咲花 この曲はダークめに振り切っていて、お気に入りの1曲です。亜咲花の得意ジャンルのひとつなので、ライブでのスイッチの入り方はすごいことになると思います(笑)。それに、大好きな「ひぐらしのなく頃に」シリーズのTVアニメのオープニングを歌わせていただけたことが本当にうれしくて。最初に知ったときは感動で涙がこぼれました。
── そこまで好きな作品だったら、オープニングテーマを歌うプレッシャーもあったのではないですか? 亜咲花 もちろんプレッシャーはあったんですけど、それが歌に乗ってしまうとプロとしてだめだなと気を引き締めました。亜咲花がオープニングを歌ってよかったなと、アニメのスタッフさんにも「ひぐらし」ファンの方にも思っていただけるものにしようと、気合いの入ったレコーディングになりました。
── 「I believe what you said」は美しさと不気味さの両方がある曲で、「ひぐらし」の世界観が見事に表現されていました。志倉さんの歌詞を、亜咲花さんはどう解釈しましたか? 亜咲花 私自身が「ひぐらし」ファンだったことで、解釈がはかどりました。誰かに追われて逃げているようなところから曲が始まるんですけど、サビではそれにあらがうんですよね。逃げてちゃダメだ、この闇から抜け出さなきゃダメだという強い意思を感じました。また、私はこの曲を(古手)梨花ちゃんの曲だと解釈して歌ったんですが、放送が始まってオープニング映像を見たら、梨花ちゃんが走って逃げているシーンがあったんです。アニメのスタッフのみなさんとも解釈が一致したと、うれしくなりました。