【インタビュー】亜咲花が2ndアルバム「Pontoon」をリリース。トランプのマークをイメージした新曲を収録！

2021年08月11日 18:000

アニソン

インタビュー

アーティストインタビュー

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クラブの曲では世界の平和を、ジョーカーの曲では男女の恋の「罪」を歌いました

── 2曲目は「Seize The Day」で、ここから「Isn’t It Fun?」「The Sunshower」と「ゆるキャン△」関連の曲が3曲連続します。

亜咲花　「Seize The Day」は「SHINY DAYS」に続くTVアニメ「ゆるキャン△」のオープニングテーマということで、最初はプレッシャーがありました。「SHINY DAYS」とまったく同じ路線で行くのは、なでしこたちが新しい冒険に出る「ゆるキャン△ SEASON２」にふさわしくないなと思って、私たちも音楽でなでしこたちと一緒に新たな一歩を踏み出そうという思いで作っていきました。

── たしかに「SHINY DAYS」のようなどこか懐かしいガールズポップでありながら、曲調がはっきりと変わったのが「Seize The Day」でした。

亜咲花　聴いていると体を動かしたくなるような弾けた曲でありつつ、横ノリのゆったりした感じもあるのがいいんですよね。

── 続いては、「Isn’t It Fun?」。こちらの方が「SHINY DAYS」にちょっと近いイメージがあります。

亜咲花　「ゆるキャン△」の1作目が放送された翌年（2019年）の9月にYouTubeにアップされた「ゆるキャン△活動記録映像」のために作った曲で、亜咲花の「ゆるキャン△」ソングとしては「SHINY DAYS」に続く2作目となります。当時は、「またこうやって同じ作品の歌を歌えるなんて、うれしいな。これからも一緒に『ゆるキャン△』と歩んでいきたいな」と、素直に感じていました。そうしたら、その後も「ゆるキャン△」の歌をいくつも歌うことができて、本当にうれしいです。

── 3曲目はショートアニメ「へやキャン△」の主題歌「The Sunshower」。この曲は、佐々木恵梨さんの作詞・作曲というのも注目ポイントでした。

亜咲花　恵梨さんにお願いして作っていただいたのではなく、「へやキャン△」主題歌のコンペに恵梨さんが参加されていたんです。この曲がいいなと思って選ばせていただいた後に恵梨さんの曲だと知って、びっくりしました。亜咲花の「ゆるキャン△」ソングでは初めてのスローナンバーですが、もともとこういう曲調は得意なので楽しく歌えました。

── アルバムは5曲目の「流星の空へ」から一気に世界観が変わります。この曲はゲーム「明治活劇ハイカラ流星組－成敗しませう、世直し稼業－」のエンディングテーマで、和テイストのまさに「歌謡曲」といったナンバーでした。

亜咲花　5曲目以降は曲ごとに違う世界観を感じていただけるような展開になっていて、このジャンルの幅の広さこそが亜咲花だなと思います（笑）。「流星の空へ」はとにかく壮大な曲ですね。演奏に奥行きを感じて、私も負けないように深みのあるボーカルを意識しました。ライブではピンスポットの中で歌いたい曲です（笑）。

── それ、すごくよくわかります。「流星の空へ」はピンスポが似合う曲ですよね（笑）。続く6曲目の「Peace Will Shine」は新曲で、トランプのクラブをイメージした曲ですね。

亜咲花　クラブの曲は、ライブでみんなの心がひとつになる曲にしたいと思いました。この曲もコンペで選ばせていただいたんですけど、聴いた瞬間に、これだ！という確信がありました。メロディラインに難解さがあって、それが広がりを作り出しているように感じたんです。私もメロディに負けない歌詞を書こうと思って、がんばりました。何度も書き直して、今回の自作詞の曲の中で一番時間がかかっています。

── 世界の平和を望む、視野の広い歌詞になっていますよね。でも、「あなた」とか「キミ」という言葉が使われていて、距離が近い部分もあって。

亜咲花　テーマが広い分、曲を聴いてくださった方に他人事と受け取られないように、「歌詞のこの部分は自分にも当てはまるな」と感じたり、好きな人の顔を思い浮かべながら聴いてほしいなと思いながら、書いていきました。

── 7曲目の「Guilty JUDGEMENT」も新曲でジョーカーの曲です。すごく大人っぽい男女の関係性を描いた曲で、浮気をした男性を、女性が責め立てている様子が描かれています。怖さがあって、ジョーカーらしいですね。

亜咲花　男の人が嘘をついて、女の人が怒り、裁判のように罪を言い渡す曲なんですけど、しっかり聴いていただくと、ただ怒っているだけじゃない、女性の深い想いに気づいていただけると思います。特に最後の2行の歌詞に注目していただきたいですね。男女の恋愛そのものが「罪」なことだよねというテーマでが、ここに現れているんです。聴けば聴くほど新しい発見がある曲になったと思っています。実はこれ「KILL ME One More Time？」のアンサーソングとして書いたので両方聞きくらべてみてほしいです！