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【インタビュー】麻倉ももがニューシングル「ピンキーフック」をリリース。かわいらしさの中に潜む女の子の複雑さとは？

2021年08月14日 18:000

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カップリングの「ふたりシグナル」も、一途な想いをかかえた女の子の歌です

── カップリング曲の「ふたりシグナル」は爽やかで初々しい恋愛ソングでした。この曲の印象を教えていただけますか？

麻倉　曲をいただいた段階では、サウンド的にシンプルだったので、歌詞もより大人っぽさと切なさがある感じで書いていただいていたんです。でも、アレンジが加わったことで、かわいい音がたくさん入るようになって、歌詞の年齢感も少し下げていただきました。

── 制作していくなかで、最初の印象から少し若くなった曲になったんですね。でも、歌詞を読むと、主人公とその恋人はどちらも社会人です。

麻倉　1年目の新社会人くらいのイメージですね。学校を卒業して働くようになり、恋人とは遠距離恋愛になってしまった女の子が主人公です。まだ社会にも働くことにも慣れきってなくて、だからこそ恋人と離れてしまったことが寂しくて……。そんなドラマを背景にした歌詞なので、熱がこもった内容になっています。

── 主人公の女の子には、どのようなイメージがありますか？

麻倉　学生時代から付き合いが続いていて、恋人同士でいた時間は決して短くはないんですけど、それでも相手に熱い想いをいだいている純粋な女の子、というのが、私の中のイメージです。とにかく新谷風太さんが書かれた歌詞の情景描写が素敵で、この子のまっすぐな想いがかわいいなと思いながら、気持ちを重ね合わせて歌っていきました。この曲を聴いて、共感していただけたらうれしいです。

── 今回の2曲はどちらも、素直な心を持った女の子が主人公の歌になりましたね。

麻倉　そうなんです。意識していたわけではないんですけど、でき上がったら筋が通ったシングルになったなと思います。どちらも歌詞の主人公の女の子は一途で熱い想いを持っていて、曲調は違いますけどオシャレでかわいいサウンド感で。

── 「ピンキーフック」は学生時代のにぎやかな日々を歌っていて、「ふたりシグナル」が新社会人の歌なので、関連付けて聴くと、2曲の間にある時間経過も面白いなと思いました。

麻倉　でも、主人公の女の子の熱い想いは、実は「ふたりシグナル」のほうがより燃え上がっているかもしれません（笑）。いろいろと想像しながら、2曲を楽しんでいただけたらうれしいです。

── ジャケットのデザインもスタイリッシュで、印象に残りました。

麻倉　コンビニの冷蔵庫の前にいる私という設定で、たくさんの選択肢の中からひとつを選び取るというイメージをビジュアル化していただきました。タイトルに合わせて衣装も背景もピンク系にしつつ、衣装に関してはかわいいだけじゃない、尖った部分も入れていただきました。ヒールが実はめちゃめちゃ高かったりするんです（笑）。

── 厚底のうえにヒールも高くて、靴はかなり盛ってますよね（笑）。

麻倉　身長が20センチくらい高くなって不安定で、撮影中もいつ倒れるかっていう感じでした（笑）。それからイヤリングも奇抜なデザインで、今回の衣装はかなりトリッキーですね。メイクや照明にもこだわっていただいて、「ピンキーフック」という曲が持つオシャレさをいろいろな要素で表現したジャケットになりました。

── ビジュアル面でのこだわりやセンスのよさを感じると、やっぱりフィジカルで曲を持っていたいなと思わされますよね。最後に、今年後半の活動について、オープンにできることがあれば教えてください。

麻倉　11月からソロアーティスト活動5周年イヤーに突入するので、そこから何か特別なことをやっていきたいなと思っています。これからいろいろ決まっていくと思うので、楽しみにしていてください。