【インタビュー】新曲「Analogy」を筆頭に、彩音が歌う「ひぐらしのなく頃に」シリーズ楽曲を集めたアルバムが登場 !

2021年07月28日 12:000

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「神様のシンドローム」では、島みやさんからのバトンを受け取りました


── ここからは、収録順ではなく現在から過去に遡りながら、各曲についてうかがっていきます。「卒」の前作にあたるTVシリーズが「業」で、先ほども話題に出た通り、2曲のエンディングテーマを彩音さんが歌いました。まずは後半のエンディングテーマ「不規則性エントロピー」からお話を聞かせてください。

彩音 同じメロディが繰り返されるサビが印象的な曲です。「猫騙し編」に入った第14話で、雛見沢での惨劇が延々とループしていることが判明するんですけど、志倉さんが書かれた歌詞にはそのときのキャラクターの心情が描かれていると思いました。

── 「業」の2つ目のエンディングテーマということで、よりストーリーに迫った歌詞になっていますね。

彩音 はい。そして「うしろの正面」という歌詞があるんですけど、エンディングの映像でここが流れたときに、うしろの正面にいたのは……とか、「ひぐらし」ファンにとってはたまらない謎解きが含まれていました。私も「ひぐらし」ファンのひとりとしてグッと来たポイントでしたし、みなさんにとっても考察がはかどる曲になったのではないかと思います。


── シングルのときに「不規則性エントロピー」のカップリング曲になっていたのが、「Resonant fragments」(ぱちんこ「Pひぐらしのなく頃に~廻~」収録曲)です。こちらはアップテンポで、明るさのあるナンバーですね。

彩音 ひぐうみSoundプロデュースによる楽曲です。レコーディングでは「コンプレックス・イマージュ」のような雰囲気でお願いしますというオーダーをいただいて、そのようなイメージで歌わせていただきました。「コンプレックス・イマージュ」はライブの定番曲なので、「Resonant fragments」もライブの光景を想像しながら歌うことができました。

── そのひとつ前が、「業」の最初のエンディングテーマ「神様のシンドローム」です。彩音さんにとってはアニメの「ひぐらし」との最初のタイアップ曲ですね。

彩音 このタイアップが決まったときは大きな喜びにつつまれました。最初に流れたのが第2話で、オンエアまで「業」のエンディングテーマを私が歌うことは、ずっと非公開になっていたんです。それまでは、関係者以外には誰にもエンディングテーマを任せていただいたことをお話しすることができなくて、本当に第2話のオンエアが待ち遠しかったですね。この曲も志倉千代丸さんの作詞・作曲で、「彩音が気持ちよく歌える曲だと思う」とおっしゃった通りの曲でした。仮歌も志倉さんが歌ってくださったので、それをもとにレコーディングしていきました。

── 「ひぐらしのなく頃に 業」は、第1話の段階ではタイトルに「業」がついてなくて、エンディングテーマも島みやえい子さんの「ひぐらしのなく頃に」だったんですよね。そこから第2話でタイトルが新たになり、オープニングもエンディングも新曲になるというサプライズがありました。そういう意味では「神様のシンドローム」は、島みやさんの名曲を引き継いでの新エンディングテーマとなったわけです。

彩音 私も第1話で島みやさんの楽曲が聴けたときは、いちファンとして歓喜しました(笑)。オンエア当時、島みやさんがツイッターに「彩音ちゃんにバトンを渡したよ」というようなことを書いてくださって、「とんでもありません!」と恐れ多かったのですが、しっかりバトンを受け取って、新たにアニメになった「ひぐらし」をがんばってアピールしていきたいと思いました。


── 「神様のシンドローム」のシングルのカップリング曲が「フラストレーション」(アプリゲーム「ひぐらしのなく頃に 命」主題歌)です。

彩音 これも志倉さんが、「彩音が踊って歌える曲」というイメージで作詞・作曲してくださって。アップテンポな曲なので、ライブをイメージして歌うことができました。

── 「フラストレーション」はダンサブルではありますが、歌詞では「ひぐらし」のダークサイドも取り上げています。

彩音 「ひぐらしのなく頃に 命」にはツクヤミという恐ろしい存在が登場するので、そのイメージが投影されているのかなと思いました。

── 「嘆きノ森 ~Acoustic Ver.~」と「コンプレックス・イマージュ ~Acoustic Ver.~」の2曲は、2014年10月にリリースされたデビュー10周年記念アルバム「Base Ten」に収録された曲です。どちらも原曲から大きくサウンド感が変わっていて、新鮮でした。

彩音 ありがとうございます。実は「Base Ten」のレコーディングはすごくタイトで、練習を含めて1日10時間くらい歌うというスケジュールが1週間続いたんです。その間に口内炎ができてしまったりして、大変だったのを覚えています(笑)。

── ハードなレコーディングだったんですね……(笑)。

彩音 歌うことは大好きなので、毎日長時間歌えるのは楽しかったんですけど、口内炎と戦いながら歌うということには苦労させられました。でも、この2曲は原曲とは違ったアコースティックバージョンということで、彩音の大人っぽい部分、成長した部分を感じていただけるのではないかと思って、力が入りました。

── どちらの曲も約7年ぶりのレコーディングになったわけですよね。

彩音 そうなんです。「嘆きノ森」はオリジナルを録ったとき、志倉さんから「喉を鳴らしながら民謡っぽく歌ってほしい」というオーダーがあって、それに苦戦したんです。「嘆きノ森 ~Acoustic Ver.~」では元の歌い方を崩して、切なく大人っぽく歌っているので、サウンドだけでなくボーカルの変化も楽しんでいただきたいです。

── 「コンプレックス・イマージュ ~Acoustic Ver.~」は、サウンドにラテン音楽のテイストが入っていますね。

彩音 夏らしいサウンド感になっています。私も最初に聴かせていただいたとき、アレンジひとつでここまで曲のイメージが変わるのかとびっくりしました。「ひぐらし」と言えば夏なので、作品の世界観にも合っているんじゃないかと自分なりに解釈して歌いました。

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(C) 2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

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放送日: 2021年7月1日~2021年9月30日   制作会社: パッショーネ
キャスト: 保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦、堀江由衣、日髙のり子
(C) 2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

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