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アンコールも含めて、5パターンの衣装を着ました
── 「Face to Face」で爽やかに始まって、かわいい曲に行き、元気な曲から、バラードを中に含めたダンス曲のブロック、そしてシングル曲メインのクライマックスに突入して、最後に「SUMMER DROP」というのが本編の流れですね。そして各ブロックによって、衣装も本編だけで4パターン、アンコールを含めると5パターンありました。次はそれぞれの衣装について、お話を聞かせてください。 石原 最初のブロックはエメラルドグリーンの衣装で、胸にピンクのお花を付けました。ステージに登場して最初に見ていただく衣装なのでインパクトが強いほうがいいよねということで、スカート部分がふわっとしていて、シルエットが大きめになっています。後ろにチュールが付いていて、それを取ると一気にスカート丈が短くなるんですね。せっかくなので、どこかで外して、マイナーチェンジさせようということになって。
── どのタイミングで外したか、映像で確認しました。ダンサーさんがスッと自然に外していくんですよね。 石原 あまりにも自然なので、いつの間にかスカートが短くなっていると感じた方もいたかもしれません。私も、まるで魔法をかけられたように衣装が変わったという感覚で、楽しかったです。
── 「リトルシング」では、ダンサーさんが面白いアイテムを使っていました。光を発する棒状のアイテムで、くるくると回すと空中に文字や模様が現れるんです。 石原 あれは「ポイ」というアイテムです。専用のソフトで絵や文字をあらかじめプログラミングしておいて、それをライブ中に起動させているんです。リハーサルに、ポイのプログラマーさんと振り付けの先生に来ていただいて、「リトルシング」に合った映像を入れるとともに、振り付けを教えていただきました。ハートを中心に星が映し出されたりして、すごく素敵な演出になりました。今までやってきた光の演出とはまったく違ったものになって、うれしかったです。お客さんもポイに釘付けになっているのがわかりました(笑)。
── 続く元気な曲のブロックは、トップスが白地に赤のチェック、スカートが黄色というカラフルな衣装に代わりました。 石原 このブロックの衣装は、今までは赤が強いイメージがあったんです。それを今回は外してみようと、衣装さんと話し合って。同じ暖色系でも黄色が強い衣装にしていただきました。私は黄色という色は好きなんですけど、衣装として身につけたことはなくて、ドキドキしながらフィッティングさせていただいたら、すごくかわいくて。ほかのブロックの衣装とは違ってカジュアルなのも、元気な曲のブロックに合っていると思いました。
── ショートムービー「For Your Smile」の流れにも合っていました。 石原 ありがとうございます。そう言っていただけてうれしいです。
── 続くダンス曲のブロックは、青系の大人っぽいセパレートの衣装でしたね。 石原 青の布がふわっとしていて、体の動きに合わせて繊細に動いてくれるのが気に入っています。歩くだけでもサマになる感じがあって、大人らしさが表現できると思いましたし、「Taste of Marmalade」や「Diorama-Drama」ではかっこよく踊っている中にどこか余裕のある感じが、この衣装によって表現できました。このライブで着た衣装の中で一番好きかもしれません。
── 曲によっては、前髪を上げていて、それも大人っぽかったです。 石原 そうなんです。アイラインもちょっと変えたりして、衣装ともより合ったかなと。バラードを歌うときは、さらにマイナーチェンジをして。
── ロングスカートになってましたね。 石原 ダンス曲とバラードという、ベクトルが正反対の曲が並ぶブロックだったので、それをひとつの衣装でどうやって表現するか、衣装さんが考えてくださって。スカートを下ろすだけでこんなにも雰囲気が変わるんだなと思いました。
── そして、クライマックスはミニスカートの衣装です。アクティブで未来感があって、アップテンポな楽曲に向いていると思いました。 石原 このブロックは「Ray Rule」「Against.」「TEMPEST」とかっこいいシングル曲が続いて、最後に爽やかな「SUMMER DROP」が来るので、衣装もどこに合わせたらいいのか、みんなで考えました。タイトなシルエットでクールな印象がありつつ、レースやファーを使ってかわいらしさを出して、色もライトグレーでやさしい印象なんです。このブロックのすべての曲に当てはまる衣装にすることができて、うれしかったです。
── つまり、最後に「SUMMER DROP」がこなければ、衣装ももっとクールめになっていた可能性があるんですね。 石原 そうですね。このセットリストだからこそ生まれた衣装でした。衣装もセットリストも演出も、すべてが密接に結びついているのがライブの面白さであり、難しさだと思います。みんなでがんばって作り上げたからこそ、うまく行ったときの喜びは大きいですね。
── そしてアンコールは、定番のライブTシャツではなく……。 石原 ちょっと流行っていたクロップドパーカーを着てみました。短めのパーカーで、中のお洋服が見えるんです。衣装さんのほうから、「今までいろいろなライブTシャツのアレンジをやってきたけど、そろそろ全然違うことをやってみてもいいかもしれないね」と提案があって、クロップドパーカーを作ってきてくれたんですよね。形が変わっているので、どんな感じの見た目になるのか、その場にいた誰もが想像できなくて。いざ着てみたら、遊び心があるお洋服で、いいなと思いました。
── 普通にライブTシャツを着るよりもインパクトがありました。