【インタビュー】2nd EP「おやすみ おはよ」をリリース！ Gothic×Luckがあなたを夢の世界に誘う

私たちから積極的に意見を言って、レコーディングしていきました

── 4曲目の「夢の中のストーリー」はいかがですか？

菅　「棘かくし」とはまた違った切なさがある歌詞だと思いました。

八木　でも曲調は明るく楽しそうで、その温度差がいいんです。切ないと楽しい、マイナスとプラスの感情が両方入っている感情が揺さぶられる曲だと思います。

菅　メロディも明るい中に急な場面展開があって。軽快なテンポなんですけど、歌詞をじっくり聴かせる要素もあるんです。私には歌詞とリズムのマッチング的に歌うのが難しいなと感じた部分があって、ドキドキしてレコーディングに臨んだんですけど、練習もたくさんがんばったせいか、実際に歌ってみたら思った以上に気持ちが乗せやすくて。1曲の中にいろいろな感情が入っている曲になりました。

── 5曲目は「天国の踊り場」。瀬名航さんの作詞・作曲・編曲です。「けものフレンズ」にも楽曲提供されている方ですね。

八木　すごくきれいなメロディラインで、私たちにとっても大切な曲なんです。

菅　また別の目線から夢について表現された曲で、聴いてくださる方それぞれが持つ夢の記憶に訴えかけているようなところがあるので、人によって印象が変わるんじゃないかと思います。みなさんにとって、大切な思い出をたどっていくような曲になっていたらうれしいです。私は、心がつぶれそうになっても、ポジティブにがんばっていくこの曲の主人公が素敵だなと思いながら、歌いました。

八木　ほかの5曲とまたひと味違う曲になっていて、寝ているときに見た夢なのか、自分が目指している未来としての夢なのか、または実際にあった過去の出来事を記憶の中の夢として描いているのか、いろいろな解釈ができるんですけど、そのどれであっても、やさしく包み込んでくれているような気がして。とても印象深い曲になりました。

── 中盤の3曲は多様な解釈が可能で、それだけにボーカルにも繊細さを求められたと思います。こういう曲を見事に表現したのは、まさに成長ですよね。

菅　ありがとうございます！　今回は全曲通して、レコーディングも本当にがんばりました。自分たちから「こう歌いたい」「こんな歌い方を試してみたい」と積極的に言うことができました。

八木　「天国の踊り場」の歌詞に「子供じゃないから」という歌詞があるんですけど、1st EPのころはまだ完全に子供だった私たちが、当時よりは子供じゃなくなってきて、とはいえ、「大人になりました」と胸を張れるほどの年齢でもないので、自分自身に言い聞かせるように歌いました。もう子供じゃないから、早く大人にならなきゃと。

菅　私は「できることも増えたよ」という部分にグッと来ました。

八木　今の私たちに重ね合わせて頂けたからこそ、より歌詞に入り込めて歌えた気がしています。

── お2人の今が詰まった楽曲でもあるということですね。6曲目の「ミチシルベ」は、最後を飾るにふさわしい堂々とした曲でした。

八木　すごく好きな曲です！

菅　私も！ この曲はゴクラクというユニットにすごく当てはまっている気がしました。2人とも夢をいだいてこの世界に入って、デビューできたことでひとつの夢は叶ったんですけど、より大きな夢に向かってこれからがんばっていこうという気持ちが、そのまま楽曲として表現されています。「大丈夫 大丈夫」と自分たちを励ますような部分をひとりずつ歌っているんですけど、私は感情的に、しーちゃんは心の中でつぶやくような感じで歌っていて、2人らしさが出せたと思います。

八木　かんちゃんは皆を元気づける感じで、私は自分に言い聞かせる感じなんです。

菅　2人の性格の違いまで見える、まさにゴクラク、という曲です。ミュージックビデオ（MV）もあって、撮影でいろいろな場所で歌わせていただいたので、とってもとっても思い入れのある曲となりました。

八木　「ミチシルベ」というタイトルも素敵だなと。お互いがお互いの道しるべになるという意味だったり、2人で手を取り合って、未来への道しるべをたどっていくという意味や、私たちがファンの方にとっての道しるべになる!!　という意味も込められています。みなさんにも、この曲を聴いて希望や勇気を感じていただけたらうれしいです。


── お話をうかがうと、1曲1曲深く掘り下げつつ制作していったことがわかりました。

八木　1st EPはすべてが初めてだったのでスタッフさんに助けていただいた部分が大きかったんですけど、今回は私たちも何度も何度も歌詞を紐解いたり、どんなこだわりを持つことで歌の意味をたくさんの方に届けられるのか？　というイメージをたくさん相談しました。その熱意をスタッフさんが受け止めてくれたレコーディングになりました。

菅　やりたいと思ったことが全部できて、すごく楽しかったです。