いつでもどこでも「Get Wild」退社ができるBGMボタン＆鳥獣戯画を立体化したフィギュアがガチャに登場！【ワッキー貝山の最新ガチャ探訪第52回】

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

ジメジメムシムシ……気が付けば、あっという間に梅雨に突入。加速する日々のスピード感についていけてない気がするのは私だけでしょうか？

おうち時間も多くなり、毎日退屈な時間を過ごしている方も多いのではないでしょうか。そんな後ろ向きな日常からひと時ではありますが、現実逃避できそうなカプセルトイが登場しましたので、早速レビューしてまいりましょう！ 時は待ってはくれません。

「シチュエーションBGMボタン」J.ドリーム　5種類　300円

最近のガチャの流行りは、身近にあるものを手のひらサイズで再現して、なおかつ「音」が出るモノ。「呼び出しボタン」や「お湯張りボタン」、「玄関チャイム」に「バス降車」、「ナースコール」まで、ありとあらゆる鳴り物系トイがカプセルに封じ込められています。

今回はその最先端をいく、進化型ガチャが登場だ！

昨秋、Twitter上で「#ゲットワイルド退社」というハッシュタグがバズりました。これはTM NETWORKが歌うアニメ「シティーハンター」のエンディングテーマ「GET WILD」が元ネタで、主人公「冴羽 獠」が難事件を解決し、颯爽と歩きだした時、絶妙なタイミングで流れるイントロ！ その姿と、ひと仕事を終えて帰宅しようとするサラリーマンの解放感を重ね合わせたネタです。小室サウンドをバックに歩くと、超絶気持ちイイらしいです。

そんなトレンドを取り入れて「売れる」「売れない」に関係なく、いち早く商品化する心意気こそがガチャイズムですなぁ～。しかし、実際に発売されるまでの道はかなり険しかったらしく、ようやくJASRACの許諾が下りて商品化が実現。担当者も、このタイミングでボタンを押したに違いない！

キューブのボタンには「Leave Work」の文字が。直訳すると「仕事を離れる」──つまり「退社」ということです。ポチッとすれば、おなじみのイントロが流れて来る～……来る～……来る～……って結構な長さだよ！ 歌い出すギリギリまでサウンドが再生されます。転調部分もばっちり再現されていて、テンションが上昇。こりゃぁ心地いいぞ！

さっそくスーツのポケットに忍ばせて、ナイスタイミングで押してみよう！ これでいつでもどこでも誰でも、冴羽獠に大変身！ こりゃ～アフター5もバッチリ決められそうだ。ん～、もっこり～。

ほかもおなじみのナンバーばかり！

「Appearance」。直訳すると「出現すること、姿を見せること」という意味のボタンを押すと……。

B’zの松本孝弘の楽曲「#1090~THOUSAND DREAMS~」が！ 「ミュージックステーション」のオープニングテーマです！

中央階段に姿を見せるミュージシャン達。あれカッコイイよね～。それを体験できるんです。みずからボタンを押して階段の最上段に立てば、あなたもたちまち人気アーティスト！ かなり世界を作って登場しないと曲負けしそうなので、何回か練習が必要かもしれません。

「Encounter」直訳すると「出会い」。これは……。

1990年代のトレンディドラマを代表する「東京ラブストーリー」主題歌にして、ダブルミリオンのセールスを記録した小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」。バク天ジャケットでもおなじみですね。出だしの「テテテーン」というエレキギターが印象的なイントロ部分を完全再現。何回も押したくなります。結構長いイントロをですが、ノーカットで流れると気分が盛り上がります。あのときめきの日々を、このボタンで思い出してみてはいかがでしょうか？

「Rival」。ズバリ「ライバル」！

流れるのはチャゲ＆飛鳥の「YAH YAH YAH」！ 友情ドラマの金字塔「振り返れば奴がいる」の主題歌です。

ドラマの名シーンも、脳裏によみがえります。特に、テンションが上がらない日はボタンを押してみてください。否応なしに鼓舞させられるイントロを受けて、いつしか握りこぶしを前へ突き出してポージングしていることでしょう。

「MISSION」といえば映画「ミッション：インポッシブル」。

楽曲はもちろんテーマ曲「MISSION IMPOSSIBLE THEME // MISSION IMPOSSIBLE」。ナント！洋楽もエントリーです。

どんな困難なシチュエーションでも、このボタンを携えていれば、大丈夫。心なしか、無理難題よ。いくらでもかかって来やがれ！という気になりそうで、恐ろしい！

どのボタンも、変わり映えのない日常に喝を入れてくれそうなものばかり。イントロクイズにも使えます！ ドンピシャ世代のアラフォーからアラフィフにはマストなボタンですね。ぜひゲットしてワイルドに使用してほしいところです。

「ならぶんです。鳥獣戯画」バンダイ　全6種　300円

アニメキャラクターの商品化が多いバンダイ。この「ならぶんです。」シリーズも「鬼滅の刃」はもちろん、「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」、「ハム太郎」や「スヌーピー」まで、さまざまキャラクターで展開しています。一直線にキャラクターを並べると、なんとも言えずにほっこりした気分になります。そんな本シリーズの中でも、時代を超越したすごみを感じるのがこの「鳥獣戯画」です。

平安時代に作成されたと言われている国宝の絵巻物「鳥獣戯画」。日本最古の漫画という説もあるこの絵巻物は、擬人化した動物達が面白おかしく描かれています。この絵を描いた人も、長い時を経て、まさかカプセルトイで再現されるとは思ってもみなかったでしょうね。

平面で描かれたものを立体物として再現した点からして面白いです。いろんな角度から動物を観察できるのは贅沢だよ～。

カラーリングも絵巻物を意識した墨色で表現。さらに素材も樹脂加工で石に近い触感で、濃淡がはっきりして、いとおかし。

気になるラインアップは、以下の通り！

仰向けで寝そべっている「かえる（甲）」。ぷっくりしたおなかのだらしなさがなんともイイ！ まさにひっくりカエル造型。

「うさぎ（甲）」は、耳をピンとしている躍動感がベスト。台座が付属しているので、多少無茶なポーズでもきちんと自立させられます。正面からうさぎの顔をじっくり見ていただきたいところ。

「かえる（乙）」の高い帽子を被り、杖をつくその姿からは、気品すら感じます。偉い身分のお方なのかな？とはいえ、しょせんはカエル。そのギャップにおかしさを感じるんでしょうね。

扇子にほおづえして、おすましな「ねこ」。こちらをチラッと見ています。これまた気品さを感じますね。台座に腰かけている姿に見とれてしまいます。

ご存知、ひっくり返って大笑いする「うさぎ」。足をバタつかせて腰を上げている感じ。忠実に元の絵柄の特徴をとらえてますね～。笑い声が聞こえてきそう！

やはり驚いた表情の「かえる」とセットで並べたいですね。このポーズは、立体になることでより面白さが際立ちます。

コミカルなポーズの動物達を見ているだけで、自然と笑みがこぼれてきますね。いい意味で現実を忘れさせてくれるようです。

これを一列に並べると、立派なストーリーが完成。ぜひフルコンプしたいシリーズですね。

何かとふさぎがちになる、このご時世。元気になれるアイテムって、意外とたくさんあるんだなあと改めて感心しました。

今後も我々の想像がつかない、突飛な発想のカプセルトイを期待してます。ワクワクドキドキが止まらないカプセルトイ！ 最高です。

＜プロフィール＞

ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家（カプセリスト）
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版！インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」（双葉社）「日本懐かしガチャガチャ大全」（辰巳出版）関連本5冊出している。
最新ガチャ、レトロ「コスモス」ガチャの動画を毎日YouTube公式チャンネル「ワッキー貝山ガチャンネル」で公開中！