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よーし、腕いっちゃおうか、腕! 忘れていたけど、このキットは当時価格600円なのにポリキャップ付き。1984年ともなれば、標準的な価格のキットにもポリキャップが付くのが当たり前だったのかな。
▲ オーソドックスに上腕→前腕の順に組んでいくが、肩の可動パーツが厚めの円盤だったり、ヒジ関節がポリ製のボールジョイントだったり、この時点で見ごたえあるよね!
▲ そして、前腕を組む。ボールジョイントをそのまま挟み込む構成もすごいが、指! 4本の指を、前腕パーツに直に取り付けるの? ってことは、ウィンガルって手首がないの? カッコよすぎるでしょう、この腕の構造!腕を組むだけでこんなに興奮してしまって、最後まで持つのかな。って言うか、まだ腕は完成してないよ。組み進めよう。
▲ なんと、前腕の外側に装甲パーツを取り付ける! すると、グニョンと丸みをおびた重々しい‟鎧感”がバー――――ン!!と醸し出される。もう……これで完成でいいでしょう、このキット? めちゃくちゃカッコいいじゃんなんだっけ、次は何? えっ、まだ腕しか組んでないの? すごい遠くまで来た気がしているが……。えーと、次は足ですか。説明書によると、足首から組んでいくようですね。
▲ 前後に細長い足首で、つま先とカカトが別パーツで可動する。これ、けっこう面倒なパーツ構成だよね。しかし、中央部のポリキャップはボール形で、フレキシブルな可動が期待できそうだ
▲ 続いて、ヒザ関節をフトモモではさむ。ポリキャップが楕円形なので、ヒザから下がスライド可動するっぽい。この楕円形の関節、当キットのポイントですね。単に曲がるだけではないらしい脚につづいて、腰も組んじゃいますか。このキットは上半身と下半身を別々に組んで、最後に合体させる構造です。だけど、腰というか足の付け根が異常な構造になってるんだよね。ウィンガルってザク程度のやられメカというイメージだったけど、こんなに凝ってていいんだろうか。
▲ これ、どういうことかわかる? 脚の付け根パーツが円形になっており、腰の内側で回転する。回転させることで、足の位置そのものが変わる。何だか、すごい機構が埋め込まれている
……まあ、話を整理するとだな。
ヒザ関節が楕円のポリキャップなので、ヒザから下を微妙な位置に移動できる。どうもこれは、飛行ポーズをとらせるための工夫らしい。そして、足付け根の回転機構。これも飛行ポーズ時に、足の位置を変えるためっぽい……まあ、組み上げると嵌合(かんごう)が硬すぎて回らないんだけど、滅多に見ない面白い構造だ。
▲ とりあえず、珍しい機構の腰部に脚部をハメてみたぞ。フトモモには、装甲板を接着していく。成形色の濃淡が、重量感のハーモニーを醸し出すともあれ、まったく見たことのない、異常なパーツ構成の下半身だよ。こんな変なキットだったのか、知らなかったよ。そして、さらに驚きのギミックが上半身にも仕込まれており、思わぬ悲劇が私を見舞うのであった……さあ、次ページへ急げ!