[PR企画]知略と暴力で悪の時代の頂点を目指すクライムストラテジー 。PS4/Switch「Empire of Sin エンパイア・オブ・シン」ゲームレビュー

2021年03月25日 09:500

1920年代のアメリカ、いわゆる「禁酒法」時代と言われたこの時代のアメリカで、大都市・シカゴを舞台に、ギャングの世界を追体験できるクライムストラテジーが、「Empire of Sin(エンパイア・オブ・シン)」(PS4/Switch)である。プレイヤーは、アル・カポネをはじめとする、実在した人物を含むギャングのボスになって、密造酒工場やカジノなどの経営に始まり、有能な人材のスカウト、他派閥のギャングとの抗争や警察との交渉などを行いながら、みずからの派閥の勢力を拡大していき、最終的には暗黒街を支配するのが目的となる。ひと筋縄では行かないこのヒリヒリした世界で、頭脳と戦略を駆使して、暗黒街の頂点に立つことができるだろうか?

キャラクター&バトル
アル・カポネなど実在の人物を含む14人から選択可能。バトルでは、ボスのキャラクターが大きく影響

本作は、1920年代、禁酒法時代のシカゴマフィアの世界をリアルに追体験できる、良作のシミュレーションゲームである。その「リアル」という面で特徴的な要素のひとつが、プレイヤーが選ぶことのできるキャラクターだ。プレイヤーはまず、用意されたギャングの中からひとりを選んでゲームスタートとなるわけだが、本作では、アル・カポネやアンジェロ・ジェンナなど、実在したギャングのボスを含む14人のキャラクターを用意しており、映画などでその名を知られたギャングのボスになりきることができる。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

ギャング王として知られるアル・カポネ。マシンガンを乱射し、範囲内のすべての敵にダメージを与える強力なバトルアビリティを持つ。バトル向きのキャラクターだ


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

カナダ・ケベック生まれのゴールディ・ガノーは、もぐり酒場の収入にプラスの補正がかかる組織ボーナスのアビリティを持つ。酒場経営に向いていそうだ


ボスとなる各キャラクターには特性があり、使える能力が異なるため、ゲームを有利に進めるためには、このあたりの見極めも肝要となる。たとえば、アル・カポネなら、「マシンガンを乱射し、範囲内のすべての敵にダメージを与える強力なバトルアビリティを持つ」、女ギャングのゴールディ・ガノーなら、「もぐり酒場の収入にプラスの補正がかかる組織ボーナスのアビリティを持つ」といったように、ボスによって、有利になる能力は全く異なるのだ。また、各ボスには、これまで生きてきたバックボーンなどもしっかり設定されており、選んだボスによって、ゲームのストーリーが変化する点も見逃せない。ゲームの目的は同じだが、選ぶボスによって進めるゲームの様相が変わるため、一度プレイを終えた後で、別のボスで再プレイしてみると新たな発見があったりと、何度でもプレイしたくなる。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

バトルの際には、装備を万端にしよう。選んだボスだけでなく、仲間にするキャラクターも装備を変更できる。仲間キャラクターは職業ごとに、使用できる武器や、覚えるスキルも異なるので、誰に何を持たせるのか腕の見せどころだ


もちろん、ギャングの抗争を勝ち抜いていくためには、バトルで勝利することも重要な要素だ。バトル自体はターン制のシミュレーションで、与えられたAP(行動数)を消費しながら、移動や攻撃などを行っていくというもの。この際に重要になってくるのが、各キャラクターに与えられたスキルだ。こうしてスキルや装備を強化したキャラクターを、各ターンごとに、遮蔽物などを利用してなるべく有利な位置に移動させ、そこからメイン武器やサブ武器などで有効な攻撃を行っていく流れだ。このバトルモードでは、機敏性よりも戦略性が重要になる。味方の損傷をなるべく避けながら、しっかりと勝利をもぎとっていこう。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

シカゴの街を移動中に敵対するギャングの一派と出会ったら、その場でバトルを開始することもできる。逆に敵から仕掛けられることもあるだろう


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

バトル画面。ターンごとにキャラクターを有利な位置に移動させ、持っている武器を選んでショット! キャラクターによって命中率や射撃スキルが異なるので、そのあたりも考えながら戦略を練り、勝利を勝ち取るのが気持ちいい


なお、バトルに勝利することで、倒した敵の所持金や武器などを奪うことができる。さらに、バトルを行った相手によって、ほかのボスからの評価が上下する。評価はほかのボスと交渉する際に重要になってくるパラメーターだ。バトルの結果によって、その後のゲームの進め方が大きく変わってくるので、しっかりと準備をしてから挑もう。まさに、戦術級シミュレーションと戦略級シミュレーションの双方を組み合わせたような、本格的なゲームプレイが行えるのが、本作の醍醐味のひとつだ。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

ギャングの各キャラクターはさまざまな人間関係を持っている。人材をスカウトする際には、さまざまな関係性に注意しながら、自分達の役に立ちそうな人間を選んで仲間にしていこう



組織経営
密造酒を作って儲け、闇酒場・下宿・カジノを経営する、本格派経営シミュレーションとしての側面も

ギャング同士のバトルはもちろん本作の大きな特徴のひとつだが、それよりも本作で重要になるのは、ギャングとしての組織経営である。暗黒街を支配するためには、自分の属する組織を大きくしていかなくてはいけない。そのためには、必要な仲間を集め、資金を集め、そして儲けていくことが大事になる。本作では、こうした本格的経営シミュレーションとしての面白さも大きな特徴となっているのだ。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

シカゴの街には、このようにさまざまな店舗がある。これらの店舗を自分の支配下に置き、収益を上げていくのが、暗黒街の頂点に立つための近道だ


ゲームを開始して、まずプレイヤーがすべきことは、自分たちの支配する店舗の数を増やすことだ。シカゴの街のあちこちにある店舗はどこかのギャング派閥や暴漢が支配しているので、ゲーム序盤は、自分たちよりも弱そうな派閥の店舗を襲撃して収入を奪い取ったり、店舗をまるごと占拠していくことになる。当然、相手の派閥からの報復があるので、それに備えて警備を強化することも大事だ。有能な仲間を増やし、自分たちの店舗を守りつつ、資金を蓄えていこう。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

占領したカジノの店内。建物内の敵勢力を全員無効化することで、建物を占領することができる。占領した店舗では、自在に経営を行うことが可能だが、返り討ちにあわないように警備を付けることも忘れずに


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

ギャングの収益といえば「密売酒の醸造所」。維持費もかかるが、収益も大きい。ただ、警察に目を付けられやすいので、その点は注意が必要だ


その次に行うのは、店舗の経営だ。店舗は、セーフハウス、醸造所、もぐり酒場、下宿、カジノ、ホテルの6種類の商売から好きなものを選んで設定できる。店舗経営では、各店舗の収入や維持費、集客の状況などを確認できるファイナンス画面を見つつ、さまざまな施策を打っていくことになるが、これはまさに経営シミュレーションの世界。各商売には、それぞれメリット/デメリットがあるので、バランスのいい経営を心がけよう。この時代のギャングと言えばやはり「密造酒」の製造は欠かせない。まずは密造酒の製造で資金をしっかり貯め、その資金でさまざまな商売をグレードアップしていくのがよさそうだ。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

店舗は徐々にアップグレード可能。警備を強化することで、ほかのギャングからの襲撃に備えたり、環境をよくすることで集客をうながし、店舗の収入を上げられるようになる


もちろん、店舗経営に関しては、他派閥のギャングの襲撃にも備えなくてはいけない。必要な警備の人材を配置したり、経営に長けた人材をスカウトしたりと、プレイヤーのやるべきことはたくさんある。時には、ライバル派閥との交渉も必要になるし、配下の仲間が裏切らないよう目配りをする必要もある。警察との裏取り引きなども重要な要素となるだろう。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

人材配置も重要なボスの仕事だ。有能な人材をスカウトし、信頼の置ける人間を幹部に取り立て、各店舗にはマネジメントのうまい人間を配置する。まさに経営シミュレーションの世界である


こうして、各店舗をしっかり経営しつつアップグレードさせ、その数を広げていくことが、裏社会の経済を牛耳っていく王道となる。実はこれこそが、本作の骨子となる重要な部分なのだ。当時のギャングといえども、単にドンパチやってただけではない、ということが、本作をプレイすることでしっかり追体験できるはずだ。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

敵勢力とはバトルを行うだけでなく、時には交渉も必要。強大な敵勢力に対抗するため、時には他派閥と共闘することも、ゲームを有利に進める重要な要素だ



グラフィック&サウンド
街並みやジャズミュージックで、1920年代禁酒法当時のシカゴを再現

このように、戦術級/戦略級シミュレーションとしての側面と、経営シミュレーションとしての側面をあわせもつ本作だが、もうひとつ忘れてはいけない重要な要素がある。それが、禁酒法時代のシカゴの街に生きているかのように感じさせる、リアルなグラフィックとサウンドの再現性だ。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

1920年代のシカゴの街並みを美しいグラフィックで再現。街を歩き回っているだけで、当時のシカゴにタイムスリップしたような気分になるだろう


本作では、当時のシカゴの街並みが美しいグラフィックで描かれ、自由に歩き回っているだけでも、その雰囲気をたっぷり味わえる。全部で10のエリアに分かれており、それぞれが異なる個性を持っているシカゴの街並みを歩き回り、さまざまな情報収集を行ったり、敵派閥との抗争に明け暮れたりしているうちに、気分はすっかり1920年代のシカゴに飛んでいることだろう。


Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

禁酒法時代のアメリカとジャズは切っても切り離せない関係だ。もぐり酒場では、ジャズのミュージシャンが演奏を行うなど、全編にわたってジャズの音楽が、ゲームの気分をスタイリッシュに盛り上げてくれる


また、音楽も重要な要素だ。この禁酒法時代のシカゴでは、南部からミシシッピ河沿いに北上して伝ってきた「ジャズ」が流行していた。本作では、この頃のシカゴを強く色取るジャズが全編にわたって流れており、雰囲気をいやがおうにも盛り上げる。血で血を洗うような抗争を繰り広げながらも、なぜかオシャレな雰囲気が漂うのは、このジャズによる音楽の力が大きく作用していると言っていい。美しいグラフィックで描かれる街並みと、当時をしのばせるジャズの音楽で、1920年代禁酒法時代のシカゴにトリップしてほしい。



製品紹介

Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン

  • 名称:Empire of Sin エンパイア・ オブ・ シン
  • 対応機種:PlayStation 4、Nintendo Switch
  • 発売時期:2021年2月25日
  • 価格:6.589円(税込)
  • ジャンル:クライムストラテジー
  • 発売・販売:株式会社セガ
  • 版権元:Paradox Interactive
  • 開発元:Romero Games
  • CERO:D区分(17歳以上対象)
  • 公式サイト:https://empireofsin.sega.jp/

画像一覧

  • 「Empire of Sin エンパイア・オブ・シン」

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Empire of Sin エンパイア・オブ・シン

PS4

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  • 発売日:2021年2月25日
  • 価格:6.589円(税込)

Nintendo Switch

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  • 発売日:2021年2月25日
  • 価格:6.589円(税込)