【インタビュー】安野希世乃がニューシングル「フェリチータ／echoes」をリリース。「ARIA The CREPUSCOLO」の世界を歌う

「生きる」と「夏色花火」のアコースティックバージョンを歌いました

── 「フェリチータ／echoes」はジャケ違いの2種類があって、ARIA盤には「生きる」、KIYONO盤には「夏色花火」のアコースティック・バージョンが収録されています。この2曲はいかがでしたか？

安野　2曲とも、ボーカルも新しいオケに合わせて録り直しました。自分が過去に一度歌ってひとつの形をなした曲が、アレンジと演奏家が変わって一新されたことで、私も同じ歌い方をなぞるのではなく、新しい気持ちで臨みました。特に「夏色花火」はかつて、自分自身と対話するような感覚で記憶の奥底にいる懐かしい何かに向けて歌ったんですけど、今回はアコースティックセットということもあり、演奏をしてくださっている方々のぬくもりを感じながら、今ここを意識して歌いました。歌にこめた気持ちは同じでも、歌っている空間が前とは違うという感触がありました。だから、前はささやくように歌っていた部分も、今回は少し力強く、今一緒に音楽を作っている人たちとともに歌っていて。ですから、「生きる」も合わせて、ライブに近い感覚だったと思います。

── たしかに2曲とも、スタジオでのアコースティックライブを聴いているような感がありました。

安野　そういうふうに受け取っていただけるとうれしいです。ライブテイクを聴くのは私も大好きで、やっぱりその場で奏でられている音や、一体感がいいですよね。

── 「生きる」は、すごく力強いボーカルだったように思います。

安野　「生きる」は私の代表曲と言ってもいい曲で、何度もライブで歌ってきた分、今回のレコーディングでは成長をお見せできたような気がします。より一層、生命力のある「生きる」になったんじゃないかなと思います。

── ARIA盤とKIYONO盤のジャケットデザインについても、ご感想を聞かせてください。

安野　ARIA盤は「ARIA The CREPUSCOLO」のキャラクターデザインを担当された伊東葉子さんの描き下ろしによる、アリスとアテナのイラストです。「CREPUSCOLO」は「たそがれ」という意味のイタリア語で、ARIA盤はまさにその雰囲気ですね。私のイメージとしてはこちらが「echoes」で、KIYONO盤が「フェリチータ」のイメージです。

── KIYONO盤は、清楚というか、後ろの水色に溶け込んでいるような感じがありますね。

安野　ある意味、人間味が薄いジャケットで、そこが「フェリチータ」っぽいかなと思います（笑）。

── さらに両方の盤を買って応募すると、抽選で「フェリチータ／echoes」のアナログレコードが当たるんですよね。

安野　17cmドーナツ盤って資料には書いてあるんですけど、私、よくわかってなくて（笑）。

── 昔のシングルレコードですね。LPではなく、表と裏に1曲ずつ収録されているEP盤です。

安野　そうなんですね、知りませんでした（笑）。レコードは初体験なので楽しみです。みなさんも、ぜひ体験してみてください。

── 最後に、3月6日に大阪で、4月4日に東京で、「安野希世乃 Acoustic Live 2021 ～恋するWater Colors～」が開催されます。どんなライブにしたいと考えていますか？

安野　そのステージ上にいる奏者が奏でる生音しか鳴らないライブになります。もちろん今回のシングルの曲も歌いますし、「echoes」はこのライブが初披露になります。「echoes」はもともと生楽器中心の音作りがされているので、アコースティックライブでよさが引き立つと思いますし、CDとは違う楽器による演奏で、曲の風合いが変わると思います。大阪公演は特に「ARIA The CREPUSCOLO」の公開翌日なので、CD発売、映画公開、安野のライブと「ARIA」祭りになるんですよね（笑）。私自身心から楽しんでゆくつもりなので、みなさまもぜひ遊びに来てくださいね。

安野希世乃プロフィール

やすのきよの／7月9日生まれ。宮城県出身。
2016年、TVアニメ「マクロスΔ」のカナメ・バッカニア役に選ばれ、戦術音楽ユニット・ワルキューレのリーダーとして活躍。2017年7月、TVアニメ「異世界食堂」エンディングテーマ「ちいさなひとつぶ」を含む1stミニアルバム「涙。」をリリースして、ソロデビューを果たす。現在まで、3枚のミニアルバムと2枚のシングルをリリース。

CDデータ

■3rdシングル「フェリチータ／echoes」


〈収録曲〉
01. フェリチータ
02. echoes
03. 生きる -acoustic color-
04. フェリチータ -instrumental-
05. echoes -instrumental-


〈収録曲〉
01. フェリチータ
02. echoes
03. 夏色花火 -acoustic color-
04. フェリチータ -instrumental-
05. echoes -instrumental-

〈初回封入特典〉
・アナザージャケット (2W別絵柄:安野希世乃撮り下ろし PHOTO)
・2W 購入応募抽選キャンペーン
〈ARIA 盤〉封入の応募はがきに〈KIYONO 盤〉封入の応募券を貼って応募、 抽選で下記の景品をプレゼント
A賞：「フェリチータ/echoes」収録アナログレコード(17cm ドーナツ盤) 200名
B賞：2形態収納用スリーブケース 300名

インフォメーション

■安野希世乃 Acoustic Live 2021 ～恋するWater Colors～

・大阪公演
日程：2021年3月6日（土）
会場：NHK大阪ホール

・東京公演
日程：2021年4月4日（日）
会場：人見記念講堂

※詳細はオフィシャルサイト http://avex.jp/kiyono-yasuno/ まで


（取材・文／鈴木隆詩）