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「echoes」はお話に寄り添った曲で、映画を見てから聴いていただきたいです
── エンディングテーマの「echoes」は、どんな曲になりましたか? 安野 「フェリチータ」が「ARIA」全体の世界観を歌い上げている曲だとすると、「echoes」は「ARIA The CREPUSCOLO」のお話に寄り添った曲です。私が思うに、「作中でもここまで言ってなかったじゃん!」とビックリするくらい愛にあふれた曲ですね。自分の想いを文(ふみ)にしたためて、愛する人に渡します、みたいな曲です(笑)。
── 本編の物語を補完してくれる曲ですね。 安野 はい、ですからエンディングに流れてきた「echoes」を聴くと、ときめいて涙して、たまらないと思います(笑)。
── むしろ、映画を見てストーリーを知ってから聴きたい曲ですね。 安野 その通りで、映画を見てから聴くのが断然オススメです。CDは3月3日に発売されるんですけど、5日の映画公開を待って、それまで「echoes」をお預けにするのもありかと(笑)。「ARIA The CREPUSCOLO」と切り離せない曲だと感じることができると思いますし、私も「ARIA The CREPUSCOLO」のあの2人に向けて心をこめて歌ったので、試写会で拝見して、自分の歌が最後にかかったときにはうれしさがひとしおでした。
── 3日にCDを手に入れても、映画公開の5日まで待って聴いてほしいと。 安野 はい、2日間お預けにすると、より美味しくなります(笑)。それは「フェリチータ」も同じで、楽曲単体で聴くのと、「ARIA」の世界の中で聴くのとでは印象が大きく変わると思います。改めて試写を鑑賞させていただいたとき、自分が歌った2曲が「ARIA」の世界に一部になっていたことが、本当にうれしかったです。劇場で見て初めて実感に包まれて、震えました。
── 「echoes」の大きなトピックとして、東山奈央さんがBuddy’s Vocalとして参加されているんですよね。 安野 そうなんです、「ぽかぽかイオン」です。
── 東山さんとの対談をYouTubeで見ました(笑)。 安野 声優活動10周年企画の「Nao’s History」ですね。そのときに奈央ちゃんにも触れていただいたんですけど、結成して4年くらいになる「ぽかぽかイオン」というユニットがあって。もともとは「アニメマシテ」というテレビ東京さんの番組に2人で呼んでいただいたときに、「このユニットに、何か名前を付けようよ」ということになったんです。奈央ちゃんのぽかぽかした空気と、私が空気清浄機のように浄化するよみたいな感じで、「ぽかぽかイオン」という名前を2人で勝手に作って、その後、特に目立った活動がないまま時間が過ぎてしまったんですけど、今回初めてユニットらしいことができました。
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── 活動はなかったけど、ユニット名は残り続けたんですね。 安野 そうなんです(笑)。「echoes」のコーラスを奈央ちゃんにお願いすることになったとき、ディレクターの福田(正夫)さんが、「そう言えば、ぽかぽかイオンというユニットをやられてましたよね。ぜひ今回、そのユニットで歌ってください」と(笑)。ぽかぽかイオンがやっと第一歩を踏み出した曲になりました。
── 東山さんのコーラスは、後半どんどん厚くなっていって、感動的でした。 安野 手を伸ばして呼びかけていたものに応えてもらって、2人で共鳴していくという流れですね。演奏も含めて、最初はひとり心細い、まだ未熟な足取りから始まり、だんだん自分にも自信がついて、響き合うことでより大きく成長していける…というストーリーが、「echoes」にはあると思うんです。
── なるほど。「echoes」は、いろいろな楽器の音が聞こえてきて、バックもとても温かい雰囲気でした。 安野 ピアノ、バイオリン、アコーディオンなどなど、アコースティックの楽器がメインになっています。私は特にアコーディオンの音が大好きで、「晴れ模様」のときにも入っていたんですけど、またしても入れていただけて、本当にうれしかったですね。